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山 名
高岳(1054m)
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広島県北広島町芸北
登山日 2009年8月14日(金) 晴れ 高岳(樽床ダム堰堤より)
樽床ダム堰堤から望む高岳
参加者 単独
コース 樽床ダム堰堤(8時20分)〜聖山登山口・中ノ甲林道始点(8:25)〜(8:50)十文字峠(8:55)〜笹小屋・田代分れ(9:10)〜出合原(9:45)〜中ノ甲橋(10:05)〜(10:10)ホタノコヤ谷取り付き(10:15)〜迷走ロス10分〜(11:10)縦走路に出る(11:15)〜野田原の頭(11:30)〜988m峰(12:00)〜(12:15)奥匹見峡分岐(12:40)〜999m峰(13:00)〜屈曲点ピーク(13:20)〜(13:35)ペアピンピーク(13:40)〜展望ピーク(13:55)〜(14:15)聖山分れ(14:20)〜(14:55)高岳(15:10)〜高岳登山口(16:00)〜(16:25)樽床ダム堰堤 所要時間8時間5分
お弁当 奥匹見峡分岐(県境三叉路)で食べました
駐車場 樽床ダム堰堤駐車場(20台くらい停められます)
トイレ 町立民族博物館入口(樽床ダム堰堤駐車場と聖山登山口の中間点にあります。水洗です)
まとめ 今年は梅雨明けが遅く、8月に入ってようやく明けたものの、すっきりしない天気が続いていた。しかし14日は久し振りの好天気で、以前から計画していた奥匹見の県境尾根を歩いてみた。

中国自動車道を戸河内ICで降りて国道191号線を走る。前日の雨も上がり、すっきりした青空が広がっていて、行く手には内黒山の稜線がくっきりと見える。こりゃあ視界もいいねぇ。道戦峠の先で左折して樽床ダム堰堤を渡ったところに駐車場がある。ここの駐車場は専ら三段峡の「三ツ滝」を見に行く観光客が利用している。


中ノ甲林道始点 登山支度をして、車道を西に進んでいくと右手に公衆トイレがある。ちょうど地元の年配の方がいらっしゃったので挨拶をすると、自分の山登りの格好を見て 「今日は暑くなるよ!」 と返された。地元の方が言うのだから間違いないだろう。気合いを入れて臨むことにする。

スタートしてから5分弱で聖山登山口に着く。ここは中ノ甲林道の始点で終点の台所原まで未舗装林道が延びている。実は舗装されいてるのは最初だけで、舗装はすぐに切れる。歩けば3時間くらいかかるだろう。今日の工程は、その途中まで、全体の7割くらいを歩くことになります。
聖山登山口(中ノ甲林道始点)

聖山登山口の標高は760mで、標高910mの十文字峠まで、ジワジワと高度を稼いでいく。周囲にはミズナラ林が広がり眺望は望めないが、ところどころで木の間越しに高岳を望むことができる。先月〜今月にかけて大雨が続いた所為で路面はひどく荒れている。

そのうち右手に聖山が見えてくると十文字峠に着く。峠は十文字の名のとおり変則十字路になっていて、右手の斜面を登れば聖山方面(写真の○印のところに聖山山頂入口の標識あり)で、左手前方、方位180度と230度に延びる道(ともに車両進入防止用鎖がある)は、イキイシ谷へ下りる道だろう。ここは直進して中ノ甲林道をさらに奥へと進んでいきます。
十文字峠
十文字峠(右折は聖山方面)

笹小屋 十文字峠からは暫く平坦な道が続く。右手の聖山の山裾はヒノキの植林地が広がる。少し下っていくと左手に林道が下っていく。そこから1分で 「山火事注意」 の赤い横断幕と 「クマに注意」 の看板のあるところに着く。このあたりが笹小屋だろう。

林道に車両通行止めのロープが張ってあるぞ。水害の影響で路面が荒れていて危険なので進入禁止の措置をとっているようだ。台所原まで行く人の多い時期だけに早く復旧して欲しいものです。山火事注意の横断幕の手前から、左手前方に明瞭な道が延びている。この道が田代への尾根道だろうか?機会があれば一度歩いてみたい。
笹小屋(田代分れ)

砥石郷山 さらに下っていくと左手前方に砥石郷山が見えてくる。いつも目にするお馴染みの台形の山とは形が違うので、この写真を見せて 「どこの山?」 と質問しても殆どの人は答えられないだろう。

林道脇には、イタドリウツボグサウドキンミズヒキヒヨドリバナの花が咲き、リョウブも今が盛りと咲き誇っている。オオカメノキは早くも赤と黒の果実をつけている。随分下ってきた日当たりのよいヘアピンカーブのところに小さなお花畑があり、オトギリソウシシウドソバナヌスビトハギヤマアジサイが入り混じって咲く。
時折り砥石郷山が顔を出す

アカゴウ谷の左岸に出て少し下りコンクリート橋を渡れば出合原だ。沢沿いにはオレンジのヒオウギと黄色のハナガサギク(何故こんなところに?誰かが植え付けたのか?)が目立ちます。ここからは暫しスギ林の平坦な道が続きます。しかし小アブが多いのには辟易する。常時ズボンに10匹くらいとまっていて、20匹くらいが周囲を旋回している。うかうかしていると刺されるので、絶えず手を動かしながら歩いていく。それでも中ノ甲までで、5ヶ所くらい刺されてしまった。

出合原から15分で中ノ川川を右岸に渡り、さらに4分で夏焼のキビレ分岐だ。ここにも今ではお馴染みとなった茶色の案内標識が設置されている。さらに1分で中ノ甲橋を渡る。林道沿いにはオタカラコウが群生していた。
出合原
橋を渡ると出合原に出る

中ノ甲橋を渡って5分でホタノコヤ谷に架かる小さなコンクリート橋がある。取り付きは、その30m先にあり、取り付き地点にある細いスギの幹に赤テープが巻きつけてあるのでスグに判る。赤テープのところからスギの植林地に入ると谷に向かって踏み跡が付いている。沢の手前で右岸を登るか、左岸に渡るか思案したが、結局は右岸を登ることにした。

登るにつれてホタノコヤ谷から離れていくではないか!しかも踏み跡は失せ傾斜も急になってきた。軌道修正しようにも間に小谷があるので、谷が浅くなるまでもう少し登ってホタノコヤ谷に向けてトラバースすると小滝のところに出た。小滝の落ち口のところで沢を渡り左岸に出ると踏み跡が見つかる。こりゃあ最初から左岸を登れば良かったのに…約10分のロス。
ホタノコヤ谷取り付き
ホタノコヤ谷取り付き付近の様子

県境縦走路に出る ホタノコヤ谷にはこれといった特徴はない。しいて挙げれば中間点の手前に大岩があるくらいか。ホタノコヤは判らなかった。稜線が近くなると地形が複雑になりルートを誤り易いが、方向を定めて登っていけば大丈夫だと思う。最後の50mだけ背丈ほどのササを漕ぐと天杉山と野田原の頭の間の鞍部に出た。

鞍部からブナの多い緩斜面を登っていくと野田原の頭に着く。地面に案内プレートが置いてあるだけなので、うっかり通過してしまいそうだ。
野田原の頭
県境縦走路に出て右折する ブナが目立つ野田原の頭

野田原の頭からはブナ林の中をジワリジワリと高度を下げていく。このあたりは癒される空間が続きます。988mピークでお昼のサイレンを聞く。そこから少し下がったところの左カーブで登山道わきに黒い塊りが見え、一瞬全身が凍りついた。このような経験は今まで何回かある。動きがないので目を凝らしてみると枯れ朽ちた倒木だったのでホッとした。よく響くクマ鈴を鳴らしながらでも、いつも不安が付きまといます。すぐ近くにクマの糞があった。このあたりは間違いなくクマの生息域だ。

奥匹見峡分れ三叉路に着いたところでお昼にする。高岳方面の道はササが被り気味だ。大丈夫だろうかとお昼を食べながら思案する。
奥匹見峡分れ
奥匹見峡分れ三叉路

999ピーク登り 懸念したとおり奥匹見峡分れ三叉路からはササが被る。しかしササの密度は薄く踏み跡もしっかり残っているのでさほど苦にはならない。展望のない999m三角点ピークを通過すると、左手に木の間越しではあるが、聖山と砥石郷山が見えてきた。

奥匹見峡分岐から40分で屈曲点ピーク(仮称)に着く。ここで右に直角に曲がるのだが、地形的にもうっかり直進しそうなので注意すべきところです。
聖山と砥石郷山
ササが被る999mピークへの登り 聖山と砥石郷山が見え隠れする

大ブナ 999m三角点ピークを過ぎてから、ササの密度が濃くなり、ササを掻き分けて進まなければならなくなった。登りは体力勝負だ!ルートが判り難くなっているところもあり精神的にもしんどいネ。

大ブナを過ごすと展望ピークに着く。このピークはブナだらけだ。ここにきて、ようやく高岳が見えてきた。聖山や砥石郷山も見えています。
高岳
県境尾根に立つ大ブナ ようやく高岳が見えてきた

聖山分れ 展望ピークから鞍部まで急降下して、登り返すと聖山分れ三叉路に着く。これから先は快適な道なので、足元に潜むマムシを心配しなくてすむから気が楽だ。

奥匹見峡分れ〜聖山分れの間が整備再生されたのは2005年の夏で、それから4年経過している。その間にササが徐々に登山道を覆い始め、特に999mピークから展望ピーク手前までの中間部分はササが密生し、登山道が判り難くなりつつある。複雑な地形が、それに拍車をかけている部分もあるのではないか。しかし踏み跡はしっかりと残っているので大丈夫。新緑や紅葉の時期に歩いてみてはいかがでしょうか。
ようやく聖山分れ三叉路に着く

自然林を抜けると、キンミズヒキの咲き乱れる草地に変わり、その先が高岳の山頂だ。山頂からは東側180度の眺望があり、北に八幡原の集落とそれを取り巻く山、東には聖湖、南にはサバの頭から十方山に連なる稜線が見える。それにしても聖湖と湖の中に浮かぶ小島と背後に横たわる臥龍山の組み合わせは、まるで風景画を見ているようだ。

山頂にはヒヨドリバナがたくさん見られるが、それに混じって早くもオミナエシシラヤマギクが咲いている。西中国山地の高山では早くも秋の気配が漂い始め、短かかった夏が足早に過ぎ去ろうとしている。
高岳
大展望の高岳

高岳山頂からのパノラマ(聖湖の背後に臥龍山…いかにも竜が伏せているようだ。)

高岳登山口 あとは聖湖の方に下るだけだ。下り始めて12分で右に以前の登山道を分ける。以前の道は進入防止用のロープが張ってあり通行できなくなって久しく、登山道は消え失せ自然に帰っている。尾根道を下っていくとノジイ川の左岸に出る。

沢沿いのスギ林を下り、小さな木橋を右岸に渡りなおも下っていき、左手に最奥民家を見るところで未舗装の生活道に出る。この道を下っていくと高岳登山口だ。道ばたの植物を観察しながら車道をテクテク歩いてスタート地点まで戻る。(後日談)筋肉痛が4日間くらい続きました。
案内標識の立つ高岳登山口

高岳・聖山分岐−奥匹見 県境登山道再生へ (05/08/25 中国新聞朝刊)
 日本山岳会広島支部は中央分水嶺調査の一環で、安芸太田町横川地区と益田市匹見町との県境沿いを走る登山道の整備に乗り出す。一帯にはブナやミズナラが生い茂る貴重な自然が残っているものの、長く人が立ち入らず荒れ放題になっている。同支部のメンバーと住民らは28日、広島と島根側から登山し、草刈りをする。
 整備するのは、北広島町と安芸太田町の県境にある聖山(1113m)の登山道分岐点から南西に伸びる2.5km。北広島町西八幡の高岳(1054m)から聖山に至るルートと、奥匹見峡から入るルートを結んでいる。いずれも多くの登山客が訪れる人気スポットだが、両ルートをつなぐ登山道が荒れ放題のために相互に行き交うことができず残念がる声が強かった。
 この区間は山陽と山陰の分水嶺でもあり、同支部の約30人が昨年11月に調査したところ、周囲にブナやミズナラが生え、魅力的な山道に整備できることがわかった。同支部では北広島町や益田市に相談し、草刈りを申し入れた。山の所有者の了解も取り付けた。同支部は9月18日、奥匹見峡を出発して整備区間を歩く記念登山も計画している。…(以下、略)

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