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山 名
大万木山(1218m) 島根県飯南町頓原
登山日 2007年7月8日(日) 晴のち曇 麓の武智から望む大万木山
麓の武智から見上げる大万木山
参加者 夫婦
コース 登り:門坂駐車場(9時50分)〜横手道〜権現コース(10:10)〜大万木権現標識(10:30)〜(10:40)三角推岩(10:50)〜大万木権現(11:05)〜明瞭な尾根道(11:15)〜(11:35)山頂展望台(11:40)〜(11:45)大万木山 所要時間1時間55分
下り:大万木山(12:30)〜水場(12:45)〜(13:05)地蔵尊展望台(13:10)〜等検境コースに入る(13:20)〜車道終点車止め(13:30)〜舗装路終端(13:40)〜避難小屋(13:50)〜(13:55)権現滝(14:00)〜(14:20)門坂駐車場 所要時間1時間50分
お弁当 大万木山頂で食べました。権現コースの山頂展望台が見晴らしがよくお昼に適す。
駐車場 門坂駐車場(10台くらい停められます)
トイレ 門坂駐車場(トイレ紙あります。手洗い用の水道もあります)・山頂避難小屋・滝見コースの避難小屋 
まとめ 梅雨前線は少し南下して、週末の中国地方は雨の心配はなさそうです。できるだけ梅雨前線から離れた方がよさそうだから県境を越えて島根雲南地方まで足を延ばしてみました。写真でしか見たことのない「タコブナ」を目当てに島根県民の森の山に登ります。

 頓原町の頓原交差点で「大万木山」の案内標識に従って右折して、左手に沖の郷山のでっかい山塊を見ながら県道を東へと進んでいく。ほぼ集落が切れかかった地点で道路上で燕の親子が遊んでいて、近づいていくと親鳥たちはすぐに飛び立ったが、数羽のひな鳥は逃げようともしない。慌てた親鳥が戻ってきて、子どもたちに「早く道路を空けるよう」促すと、ようやく状況を悟ったひな鳥も、親鳥に連れられて飛んでいってしまった。僅か十秒くらいの出来事だったが、車がそこまで迫って来ている状況下、危険を顧みない親鳥の行動に、子に対する親の愛情を見ることができ、ほんわかした朝となりました。


滝見コース登山口 門坂駐車場はガラ空きだ。1台の車も見当たらない。絶好のコンディションとはいかないまでも、梅雨の中休みの一日、皆さんどこへ出かけているのだろうか?

登山支度をして駐車場の片隅から滝見コースに入っていきます。そして100mも行かないうちに、横手コースの案内標識に従って右折して横手道に入ります。横手コースは駐車場の真裏を通って南下していく。
横手コースへ
滝見コース登山口付近の様子 滝見コースから横手コースに入る

谷を回り込み、次いで尾根を横切って赤松の森をジグザグに下っていきます。登山道わきには、アカショウマハエドクソウマタタビミツバヤマアジサイが咲いている。この時期の定番の花だ。

出発して20分弱で、右手から武智神社鳥居のところからの道が合流してくる地点で、左に大きくUターンして横木の階段の道を2分ほど登っていくと権現コース登山道の標識がある。標識には「権現コース 山頂まで1.8km」とある。他のコースに比べて山頂までの距離が少ない分だけ、登山道が急だということでしょう。また「クマ・マムシに注意」の注意書きもあり、島根県民の森一帯が熊の棲みかであることを再認識する。マムシもこれから多くなってくるので手元、足元に細心の注意を払わなければならない。
権現コースへ
横手コースから権現コースに入る

三角推の岩 権現コースに入り、ヤマボウシの花びらが無数に落ちている急斜面をジグザグに登っていくこと30分で一気に250mもの高度を稼ぎ標高は950mくらいまで達すると、左手に三角推の形をした岩がでんと居座っている。この岩は一体何なんだ?

さらに登っていき北に向けてトラバースしていくと右手に大きな岩がある。岩の中には大きな空洞があり中は平らになっているので雨宿りができそうです。
大岩
三角推の岩 スギの大木と大岩

琴引山 トラバースを終えるとロープ場があり、ロープの結び目を掴んで登っていく。この辺りは傾斜が急なので樹木が切れているところからの展望があり、眼下に頓原の町が広がり南西には琴引山が見えている。

ロープ場を登りきったところから2分くらいで左手に大きな岩があり、重なり合った岩の隙間に大万木権現の祠が祀られている。
大万木権現
ロープ場の上から琴引山 大岩の隙間に大万木権現

吉田毛無山 急登はさらに続き、やや左に振れると、大万木権現から7分で明瞭な尾根に出る。暫くは急な登りが続くが、やがて勾配も緩やかになり、東方面には木の間越しに吉田毛無山が見えてきました。

花を楽しむ余裕も出てきて、足下に咲く、コナスビコバノフユイチゴツルアリドオシの花を観察しながら緩斜面をのんびりと登っていきます。やがて左手にベンチのある山頂展望台。東方面が開けており、吉田毛無山〜鯛の巣山が間近に見えているが、等検境のある北方面が樹木に遮られているのが残念だ!
山頂展望台から望む吉田毛無山〜鯛の巣山の稜線

山頂展望台からタコブナを目指してブナ林を登っていく。根元付近から枝分かれしたブナが多数見受けられるが、目指すタコブナとは少し違うようだ。それにしても大万木山山頂一帯にはタコブナが多いいなあと感心しながら進んでいくと、右手に目的のタコブナ君が突如として現われた。タコの足の数を数えると合計12本。計算よりは4本多い。よくぞこんな姿になったものだ!

このような奇妙な形をしたブナが多いのは、昔ブナが薪として利用されていた時代に、雪により上に出た枝を繰り返し刈ったため、または枝の雪折れが重なって萌芽枝がたくさん出たためだと言われています。(県民の森トレッキングガイドより)
タコブナ

大万木山山頂 山頂展望台から僅か2分でタコブナ、そこからさらに2分で大万木山の山頂に着きました。二等三角点の鎮座する山頂は広場になっており片隅に大きな案内板と、少し離れた位置にテーブル・ベンチが2組設置してある。島根県民の森の中核的な山だけに山頂部に至るまで細部に亘って整備が行き届いているのは登山者にとって非常に有難い。

広い山頂を独り占めにしてお昼にする。閑散とした山頂だが、無数のナツアカネ?が乱舞しており、トンボ天国のようだ。日当たりが良い芝生には、ゲンノショウココナスビニガナが花を咲かせている。

サンカヨウ 下りは滝見コースを使う。山頂避難小屋付近にはサンカヨウの群落があるのだが、花の時期はとっくに過ぎており青紫色の果実を付けています。

山頂から切れることのないブナ林の中を緩やかに下っていきます。このコースは距離は長い分だけ傾斜が緩いので下りに使うと楽だ!20〜25度くらいの爽やかな気候のもとグリーンシャワーを思いっきり浴びます。
ブナ林
果実をつけたサンカヨウ ブナ林の中を下っていく

地蔵尊展望台で小休止をとる。視界が良ければ宍道湖方面や三瓶山が見えるのだが、今日は無理のようです。ここから左手に大万木山を見ながらジグザグに下っていくと右手から等検境コースが急接近(右の写真を参照)してきます。何だか異なる路線系統の電車が相互乗り入れをしている駅のホームのような感じです。ここで滝見コースから等検境コースに乗り換えました。

少しだけ遠回りになるが等検境コースから林道大万木線に出て林道を下ってみることにしました。等検境コースはバラスが敷かれ歩き難いのが難点だが、尾根沿いの道からは、左手に大万木の大きな山塊、右手には等検境展望台のある山が見え、それなりに楽しめる。
X字クロス箇所
左が等検境コース、右が滝見コース

車道終点 等検境コースを10分ほど歩くと車道終点に出る。等検境コースは車道を横切って反対側の遊歩道へと続いています。片隅に「県民の森(頓原地区・吉田地区)の大きな案内板が設置されているので現在位置を確認するとよいでしょう。

車止めのところから向こう側に下っていくと、左手から滝見コースが下りてきている。さらに150mほど下っていくと林道終端で工事はここで終わっている。この林道は草峠からの林道とドッキングする予定だったが反対の声に押されて林道延長工事が中止に追い込まれたのは記憶に新しい。林道終端から案内標識に従って右手の谷へと下りていきます。
等検境コースから車道終点に出る

滝見コースを下っていくとスグに一服岩、さらに木橋を連続して渡るとトイレの併設された避難小屋まで下りてきました。避難小屋から少し下ったところから「権現滝」の案内標識に従って沢まで下りて権現滝を見物!沢沿いには見たことのないショウマの花が咲いていたが、近寄ることができなかったので遠くからズーム撮影する。帰ってから図鑑で調べてみるものの該当する名前が見つからないので、花博士のSさんに問い合わせたところ、どうやら「オニシモツケ」らしいということが判った。

今回はメジャーな山にもかかわらず、誰にも会わなかったのが不思議だ!皆さんどこに出かけているんだろうか?なおコースmapは作成していません。山のガイド集、または、島根県民の森のサイトをご覧下さい。
権現滝
滝見コース謂われの権現滝

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