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山 名
天狗石山(1192m) 三ツ石山(1163m) 阿佐山(1218m)
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広島県北広島町芸北町
登山日 2005年6月18日(土) 晴れ 阿佐山(キナイ原より)
キナイ原より阿佐山を望む
参加者 夫婦 Hさん
コース 駐車地点(9時50分)〜佐々木新道登山口(9:55)〜(10:20)伐採地最奥(10:25)〜オクビ山分れ十字路峠(10:50)〜(11:10)天狗石山(11:20)〜キナイ原(11:35)〜縦走路取り付き(11:48)〜三ツ石山(12:05)〜(12:40)1090mピーク(12:45)〜(13:15)瑞穂スキー場(14:05)〜(14:30)阿佐山(14:40)〜1116mピーク(14:58)〜(15:10)二十丁峠(15:15)〜上の堰堤(15:55)〜下の堰堤(16:00)〜阿佐山登山口(16:05)〜(16:15)駐車地点 所要時間6時間25分
お弁当 阿佐山北峰(瑞穂ハイランドスキー場)で食べました。
駐車場 林道細見大塚線の深山下り口付近(路肩や広くなった部分に10〜20台停められます)
トイレ ありません。(一番近くでは大暮集落の岡田神社にあります。お参りを忘れずに!)
まとめ 今年もオオヤマレンゲの見頃の季節がやってきました。昨年の同時期に佐々木新道から登ろうと思って大暮深山まで行ったのはいいんだが、樹木の伐採中とかで登山道が利用できず、止む無く来尾峠から登ったのが記憶に新しい。だから今年こそはの意気込みで佐々木新道から登り、ついでに欲張って阿佐山まで縦走することにしました。

 細見から林道細見大塚線を走り峠まで登ると、「細見大塚線はこの先通行止め」の案内がしてある。理由を告知することなく通行止めにするところが行政らしい。仕方がないので大暮まで下りて、大暮川沿いの道を登山口のある深山まで走りました。以前はこの道は最後の2kmくらいが未舗装のデコボコ道だったんだが、いつの間に整備されたんだろうか、立派な舗装路に変身していました。


佐々木新道登山口 林道細見大塚線の深山下り口のところに駐車する。付近には既に5〜6台が駐車しているが、皆さんオオヤマレンゲ狙いなんだろうか?

駐車地からキナイ原に向かう車道を上がっていきます。道ばたにはフタリシズカが群生しており、ヤグルマソウも準備中だ。200m上がっていくと天狗石山荘らしき建物があり、その手前に「天狗石山登山道・佐々木新道入口」の案内標識があるので、標識に従って左手の伐採地に入っていきます。
登山口に立つ案内標識
佐々木新道登山口 登山口に立つ案内標識

伐採地の真ん中を登る 伐採工事中は大きなブルドーザーが入っていたので、きっとブルドーザーで整地したであろう道が登山口から山奥の方に延びている。右手前方にキナイ原に建つ電波塔を見ながら、伐採地の中の広い道を登っていきます。初夏の眩しい日差しが照りつけるが如何せん逃れる場所がないので仕方なく奥へ進む。自分はこの道を歩くのは初めてだが、以前、沢の右岸に付いていた登山道は樹木の伐採工事によって寸断され見る影もなくなっているようだ。

後ろを振り返ると阿佐山北峰〜南峰にかけての稜線がきれいに見えている。今日は天狗石山から阿佐山南峰まで県境尾根を辿るロングコースだ。否が応にも気合が入ります。
伐採地の真ん中を登る

伐採地の一番奥 伐採地を抜けるとやっと山道らしくなってきました。広葉樹林に入る手前の枯れ沢の所で休憩していると、山の方から単独行の男性が下ってくる。聞くところによると「朝7時に深山を発ち、阿佐山〜三ツ石山〜天狗石山と踏破してきた。阿佐山北峰のスキー場で迷った。阿佐山北峰からの下りは腰までのササが被っている。三ツ石山からはササが刈ってあった。このコースは今回でご免蒙る。」でした。

その男性は、自分たちが今からそのコースを逆から歩くことは知らずに、思っていることを口にしただけなんだが、聞いている方は少しくじけそうになってしまいます。でも実際に歩いてみないと判らないので、兎に角予定どおり進んでいくことにしました。
伐採地の一番奥の方

休憩地点から枯れ沢を左岸に渡り広葉樹林へと入っていきます。花の少ない時期とはいえ足下には、花後のエンレイソウギンリョウソウコケイランタニギキョウチャルメルソウツクバネソウなどの花が咲き単調な登りにアクセントを添えてくれます。

やがて前方が明るくなってくるとオクビ山分れ十字峠に着きました。左に登る道はオクビ山、直進の踏み跡の薄い下っていく道は乳母御前、右は天狗石山です。ここは案内標識に従って天狗石山への登り道を取り、北に向かいます。そしてタンナサワフタギヤマシグレの咲くブナ林の中を緩やかに登っていきます。残念ながら広葉樹林に入ると展望は全くありません。
オクビ山分れ十字路峠
オクビ山分れ十字路峠

天狗石山山頂の花のお嬢さん 山頂直下で左手から来尾峠コースが合流すると、すぐに展望台のある天狗石山山頂に着きました。今日は霞んでおり山頂からは大佐山と雲月山が同定できるに過ぎない。オオヤマレンゲの方は少し早いかなとも思うがぴったりだろう。花よりもうずらの卵のような形をした蕾の方がが多く見られたので、来週まではOKだろう。

展望台で休憩している間にも続々とハイカーが登ってくる。この時期ならではの光景だろう。展望台の上も溢れかえってきたのでキナイ原に向けて下山することにしました。
山頂に咲くオオヤマレンゲ
天狗石山山頂の花のお嬢さん 山頂に咲くオオヤマレンゲ

2基目の電波塔付近 やがて前方に白い建物と電波塔が見えてきて車道に出てきました。車道を下っていくと反対方向から年配のグループが登ってくる。ここキナイ原まで車道が延びているので、車で上がれば15分歩くだけで容易に天狗石山の山頂に立つことができる。話をしてみると、そのグループの一人は86歳とのこと。いつまでもお元気で山登りを続けて欲しいものです。

2基目の電波塔を左に過ごしさらに下っていきます。そして北東に延びる舗装路に入り一番東に立つ電波塔を目指し緩やかに登っていく。
東に延びる道に入る
2基目の電波塔付近 北東に延びる道に入る

舗装路終点から縦走路に入る 前方には三ツ石山が見え、その右後方遥かに阿佐山が見える。あそこまで行かないとお昼にならないのだ。遠い!3基目の電波塔を右に過ごし舗装路終点の左手から縦走路に入っていきます。ところで舗装路終点に建っていた電波塔は昨年解体されてしまい跡形もありません。

振れ返れば電波塔群の向こうに天狗石山がきれいに見えている。電波塔は直線上に3基並んでいるので阿佐山の方から縦走し天狗石山に登るときは一番西側の電波塔を目指して進んでいけばよい。
振り返れば天狗石山
舗装路終点から縦走路に入る 振り返れば天狗石山が見える

展望のない三ツ石山山頂 三ツ石山までは雑木に覆われたフラットな道が続く。登山道わきにはレンゲツツジが頑張って咲いているがこれで見納めだろう。三ツ石山からは緩やかに下って登り返すと左手にテングストンスキー場のリフトの終点が見えてくる。この辺りが1090mピークと思われます。

ここらまではササが刈り込んであり快適に歩けましたが、これから先の阿佐山北峰まではササが被っている所が何ヶ所もありました。でも踏み跡ははっきりしているので心配することはない。
ヤブ漕ぎです
展望のない三ツ石山山頂 腰まであるササ漕ぎが始まる

瑞穂スキー場の一角に出る 阿佐山北峰の西斜面を喘ぎながら登っていくと突然に瑞穂ハイランドスキー場に出てきました。場所はスキー場の最も西の端にあるスカイラインリフト終点の物置小屋のところです。指導標はなく木の杭に赤テープが巻きつけてあるだけです。

一旦スキー場の一番高いところまで上がり、それからゲレンデ内を阿佐山南峰の方に少し下ったところの杉の木の下でお昼にしました。霞んではいるが豊平の龍頭山は見えました。
龍頭山を遠望(瑞穂スキー場より)
瑞穂スキー場の一角に出る ゲレンデから龍頭山を遠望

再び登山道へと入っていく 瑞穂スキー場に別れを告げ、ゲレンデ斜面の中腹にある赤テープのところから登山道へ入っていきます。うっかりゲレンデの一番下付近まで降りないで下さい。取り付きが見つからず引き返すことになってしまいますので・・・。コルまで下って、大きな葉っぱのオオミヤマガマズミハスノハイチゴの咲く道を10分ほど登り返せば避難小屋とアンテナの建つ阿佐山南峰山頂に着きました。

山頂からは北方向の瑞穂スキー場が見える程度で、他の方向は樹木に遮られていて展望がありません。
阿佐山山頂にて
再び登山道へと入っていく 阿佐山山頂と一等三角点本点

ギンリョウソウの一族 阿佐山からは下る一方だと思うと気分的に楽になってくる。山頂から5分くらい下ったところで山頂で見かけた夫婦連れがしゃがみこんで写真を撮っている。何か珍しいものでもあるんだろうかと思って覘いてみると、ギンリョウソウがもぶれついて生えている。こんなにもぶれついているのは初めてだ!

1116mピークの手前からササ漕ぎが始まる。やっとササ漕ぎから開放されたと思ったら、そこは二十丁峠だった。かれこれ10分くらいは断続的にササ漕ぎをしたのではないだろうか。
二十丁峠
ギンリョウソウの一族 案内標識のない二十丁峠

二十丁峠の三叉路を右にとり、木の間越しに阿佐山山塊を見ながら杉林の中を下っていきます。この下りは結構長く感じました。沢の音が聞こえてきて沢の左岸を下っていく。あたりにはコアジサイが咲いているが少し早いようでまだ色が付いていない。二つの堰堤を連続して乗り越して、二つ目の堰堤から20m先で沢を右岸に渡ります。

そして今では用を足さない朽ちた木橋(3年前は木橋を渡れました)の架かっている沢を徒渉すると「阿佐山登山口」の案内標識の立つ登山口に降り立ちました。ここから林道を500m下っていくと駐車場所に戻ってきました。皆さんヤブ漕ぎ縦走ご苦労様でした。
阿佐山登山口
案内標識の立つ阿佐山登山口

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