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山 名
立烏帽子(1299m)・池の段(1279m)・竜王山山開き 広島県庄原市西城町
登山日 2008年5月25日(日) 曇り 竜王山山開き
参加者 ハイキング同好会(特別編)
コース 立烏帽子駐車場〜立烏帽子〜池の段〜巻き道〜立烏帽子駐車場〜竜王山山開き(竜王山キャンプ場)〜下山後巨木巡り
お弁当 竜王山山開き会場(キャンプ場)で食べました。
駐車場 立烏帽子駐車場(20台くらい) 竜王山キャンプ場駐車場(30台くらい)
トイレ 立烏帽子駐車場(バイオトイレです。手洗い水あります)
まとめ 以前、旧比婆郡内に勤務していたSK氏の提案で、楽ちん同好会番外編を開催しました。今回のスケジュールは「比婆のことなら何でもおまかせ」のSK氏に組んでいただいた。下山後の巨木巡りコースではガイド役を務めてもらいました。

 中国自動車道を庄原ICで降りて国道432号線を走り、比和町木屋原から西条町方面に向かう。大雨をもたらした低気圧は東へと去り、天候は回復傾向にあるものの、福田頭は全く見えない。さらに高度を上げていくと左手に吾妻山や大膳原が見えるポイントがあるのだが、これも全くダメ!眺望は諦めてガスの漂う道を立烏帽子駐車場まで上る。


案内板の左手から登る 駐車場は先着の車が2台あるだけで山開きの日にしては意外に少ない。駐車場に併設されているトイレは、以前はポットントイレだったと記憶しているが、新しく「バイオトイレ」なるものが造られていて利用者としては非常に有難い思いがしました。着いたときは細かい雨が降っていたが登山支度をしている最中に雨は上がり少し明るくなってきた。

中国自然歩道の大きな案内版の左手から登山道に入ると、すぐに、おっぱら越への分岐を右に分け、ブナの純林へと入っていく。瑞々し〜い!
ブナ林
大きな案内板の左手から登る ブナの純林の中を登る

今の時期の花と言えば、ユキザサチゴユリだ。何れも今を盛りにと競い合うように可憐な花を付けている。スミレもツボスミレやタチツボスミレが咲く。登山道わきにはたくさんのマルバフユイチゴの葉があるが花は見当たらない。そして早くもツクバネソウが咲いている。目の高さにはウスギヨウラクやピンクのダイセンミツバツツジの花が!長い花穂を垂らしたウリハダカエデも多い。オオカメノキの装飾花が散って登山道を覆っている。花は終わってしまったようです。

のんびりと花を見ながらジグザグに登っていくと比婆連山の最高峰である立烏帽子山山頂に着く。晴れていれば池の段や福田頭が見えるんだが…。今回の参加者は、発案者のSKさん夫妻、山の大先輩SNさん夫妻、明るく楽しいKさん夫妻、1年振りに復帰のH嬢、それに我が家夫婦の9名でした。
立烏帽子山山頂
ガスの流れる立烏帽子山山頂

立烏帽子山西斜面 立烏帽子山の西斜面は明るい灌木帯が続き、数多くの花を見ることができました。アカモノは岩陰にひっそりと花を付け、雨を被りうつむき加減のイワカガミはあちこちに見られる。ダイセンミツバツツジが山肌を覆うように咲いていて、これがミヤマキリシマだったら、くじゅうなんですけどねえ。

黄色のスミレは久し振りのご対面。ダイセンキスミレだ。ショウジョウバカマは長い茎だけが残り、花はずっと前に終わってしまったようだ。下っていくとミヤマキンポウゲが目立ちはじめ、国定公園の案内標識の立つ鞍部まで下ってくると、黄色のお花畑を形成していた。ミツバツチグリも目に留まります。
ガスの漂う立烏帽子山西斜面

鞍部から登り返すと池の段手前の展望広場に着く。ガスがかかっていなければ、素晴らしい360度周囲丸見えの世界が広がるのだが、今日の天候では、それは望めない。何も見えないけど、せっかくだからケルンの立つ池の段まで往復する。

展望広場周辺は、終わりかけのダイセンミツバツツジでピンク色に染まっている。その一方でレンゲツツジはもうじき見頃を迎える。アキグミスノキが目に付く。暫く花の観察をして引き返します。鞍部から巻き道に入ると花を付けているマイヅルソウが1本だけあった。近々開店のコケイランのすっ〜と立った茎も見つかる。花を観察しながら整備の行き届いた巻き道をのんびりと下っていくと立烏帽子駐車場に戻ってきました。これにて午前の部が終了です。
巻き道
整備された巻き道を下っていく

ユキザサ アカモノ ダイセンキスミレ スノキ
咲き誇るユキザサ ひっそりと咲くアカモノ ダイセンキスミレ スノキだと思います

バーベキュー お昼は、西城川和太鼓などのの演技を楽しみながらの比婆牛のバーベキューです。福もちまきを最後にすべての行事が終了した。その後暫くして小雨が降り出したのを機に、引き上げることにしました。

【比婆山で山開き】 08/05/26中国新聞
中国山地に夏山シーズンの到来を告げる比婆山連峰の山開きが25日、庄原市西城町の竜王山(1256m)山頂付近のキャンプ場であった。霧が立ち込め連峰のパノラマは楽しめなかったものの、約200人が参加した。登山者の安全を祈願する神事で幕開け。地元住民による田植え踊りや和太鼓、神楽が披露され会場を盛り上げた。ひろしま牛のバーベキューや古代米の販売もあった。ブナの新緑が萌え、チゴユリ、ヤマシャクヤクなども咲いており・・・(以下、略)
お昼は比婆牛のバーベキュー

午後は晴れるという予報に反してお昼を過ぎてもぐずついた天気で、せっかく比婆まで遠出をしたのに…後ろ髪を引かれる思いで、諦めて下山する。ここからはSK氏の案内で巨木巡りです。先ずは、1958年に国の天然記念物に指定された「熊野の大トチ」です。こんな見事なトチなのに、女性軍はフキを摘むのに夢中です。目先にあるものはトチではなく、ご主人の酒のお伴のようです。感心!感心!

【熊野の大トチ】 根回り12.2m、樹高30m、根元から2本の巨幹に別れ基幹に30人ほどの人が入れる大きな空洞が有る日本有数の巨木です。トチの木は、初夏のころ美しい花が咲き、秋に熟する栗に似た実は食べられます。(西城町観光協会のサイトより抜粋)
大トチ
国の天然記念物!熊野の大トチ

次は熊野神社に向かいます。大鳥居前にある「伊邪那美茶屋」は何故か閉店中?山開きのお手伝いに刈りだされた模様。ここでもご婦人方はフキやタラの芽を採るのに夢中。帰路、庄原の夢さくらと三次ワイナリーに立ち寄って本日の予定を滞りなく終了しました。

【熊野神社の老杉】 神の宿る山“比婆山”その南山麓にある熊野神社は、713年に創建されたといわれ、天に向かってそびえる55本の老杉群が社叢を形成し、広い信仰圏を誇った頃の面影を残しています。老杉の巨木群のなかには幹の周りが8mを超すものもあり、広島県の天然記念物に指定されています。(西城町観光協会のサイトより抜粋)
大スギ
県下有数の熊野神社の大スギ

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