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山 名
毛無山(1218m) 白馬山(1060m) 岡山県新庄村
登山日 2008年4月29日(祝) 晴れ 毛無山
田浪から望む毛無山
参加者 夫婦 真澄(下の娘)
コース 毛無山登山口(9時25分)〜白馬山分岐(9:28)〜案内版(9:40)〜四合目(9:50)〜六合目(10:05)〜八合目(10:25)〜九合目避難小屋(10:40)〜(10:45)毛無山(10:55)〜(11:20)カタクリ広場(12:10)〜白馬山(12:45)〜林道に出る(13:32)〜(13:35)毛無山登山口
お弁当 カタクリ広場で食べました(最適場所は毛無山山頂、次候補は白馬山山頂です)
駐車場 毛無山ビジターセンター駐車場(40台くらい停められます。一杯の場合は付近の路肩やキャンプ場の方に停めることができるので、今回のように込み合っていてもOK)
トイレ 毛無山ビジターセンター(水洗でとてもきれいでした)
まとめ 毎年の如く大型連休の期間中にカタクリの花を見に行くことにしています。今年は岡山県新庄村の毛無山にカタクリに会いにでかけました。時期はほんの少し早かったようですが、毛無山〜白馬山の稜線に咲くカタクリは訪れる人を魅了して止まないですね。

中国自動車道を庄原ICで降りて国道183号線を走る。新しく出来たカメイ道路(意味は通じますよネ)に乗ると一気にJR高駅の先まで行くことができた。この道路の是非については別の機会に譲るとします。道後から峠を越えて鳥取県に入り麓まで下ると、根雨までは走りやすい道が続きます。根雨からは国道181号線を走り40曲トンネルを抜けると「メルヘンの里」岡山県新庄村に入り、新庄村役場の先で左折して「毛無山」の案内に従って進んでいくと毛無山登山口のある田浪園地に着きました。


ビジターセンターの広い駐車場はほぼ満車状態だったが運よく隅っこの方に駐車することが出来た。登山支度をしている最中に駐車場は満車となり、後から上ってきた車は路肩や野営場の駐車場に停めている。セーフ!

この一帯は大山隠岐国立公園のエリア内で、毛無山登山口周辺は田浪園地として整備されている。案内版も随所に設置されていて、迷うことなく山登りができる。有難いことです。藁ぶきの毛無山山の家を右手に見て広い舗装路を進んでいくと、駐車場から5分もかからないうちに大きな標柱の立つ毛無山登山口(田浪登山口)に着く。途中の道ばた咲く、オオカメノキタムシバミヤマカタバミの花が迎えてくれた。
毛無山登山口
案内標柱の立つ毛無山登山口

白馬山登山道分岐 登山口を入りスギ林の中を進んでいく。登山道は谷川の右岸に沿って付いていて小川のせせらぎを聞きながらのんびりと舗装路を上がっていきます。

今回は毛無山コースを登り白馬山コースを下りてきます。登山口から3分で白馬山コースを右に過ごし、さらに13分で大きな案内板があり、その手前の林道が左にカーブしているところから山道へと入っていく。登山道は地形図の破線より少し東側に付いているようだ。
山道の始まり
白馬山登山口を右に過ごす 案内板の右手から山道へと入る

エンレイソウ 道ばたには、エンレイソウコチャルメルソウスミレサイシンハシリドコロフウロケマンボタンネコノメソウミヤマカタバミなどの花が咲き乱れている。特にエンレイソウやハシリドコロは滅多に遭遇しないほどの大群落を作っている。

最初は谷沿いに進んでいくが、やがて尾根道になり、毛無大岩の手前の四合目(山頂まで1.2km標識あり)に着く。ここまでは比較的楽な道だ。
谷沿いの道
エンレイソウの大群落 最初は谷沿いの道を進む

四合目から九合目避難小屋の手前までは、づっと急斜面の登りが続く。六合目(山頂まで0.6km標識)の少し先の六号大杉で小休止して、再び急斜面を登っていきます。前方のかなり上の方に数グループのハイカーが斜面を登っているのが見える。まだまだかなりある。それでも追い越したり、抜かれたりしながら徐々に高度を上げていく。あたりにはブナが多いが芽吹きはもう少し先のようだ。

眼下に登山口の駐車場が見えるところがあり、結構上ってきたことが判る。八合目(山頂まで0.3km標識)の先で最後の急登をこなすと、やっと傾斜が緩やかになってきた。
階段
急斜面には階段が設けられている

山頂部 ブナ林の中を登っていくと右手前方に毛無山の山頂が見えてきた。その名の通り山頂部には毛が無い。さらに進んでいくと九合目避難小屋に着く。

ここで前後して歩いていた倉敷市から来たという方と一緒になり、山の情報を交換しながら登っていったので、最後の急登は苦にならず、あっと言う間に大展望の毛無山に着きました。それにしても暑い!毛無山だから日差しから逃れようがないのです。
避難小屋
ようやく山頂部が見えてきた 九合目避難小屋とブナ林

毛無山山頂 毛無山山頂からの展望は素晴らしい。しかしながら少し霞んでいるので遠くの山は見え難くなっている。それでも伯耆大山〜烏ヶ山〜蒜山三座に至る山並みは美しく、それに向かって白馬山〜金ヶ谷山〜朝鍋鷲ヶ山の稜線が伸びている。他にもたくさんの山が幾重にも見えているが岡山県の山の名前は殆ど判らないので残念だ!

時間が少し早いのと、山頂部は相当に混雑しているので、お昼をとるのはもう少し後にすることにして、白馬山方面に向けて稜線を下っていく。

毛無山山頂からのパノラマ(蒜山三座は肉眼ではくっきりと見えましたが写真ではぼんやりしています)

最初こそチラホラだったカタクリは高度を下げていくにつれ登山道いっぱいに見られるようになった。足を踏み下ろすにも注意しなければならない程カタクリの花が所狭しと咲いている。カタクリ広場の方から登ってくるハイカーは後を絶たず、さながら稜線銀座だ!すれ違うのにも苦労する。

おやおやカタクリの花に交じってキクザキイチゲの花が咲いている。広島県下ではお目にかからない希少種です。しかし多くのハイカーは、この花に見向きもしないではないか。岡山県の人にとってはキクザキイチゲは山に普通に咲く花なんだろうか?
カタクリとキクザキイチゲ

カタクリ広場 稜線を25分ほど下っていくとカタクリ広場に着きました。ここはカタクリの保護区となっていて、太いロープで囲われた30坪くらいの広さの保護地の中にカタクリの花が密生している。カタクリの花を楽しんだ後に、ここでお昼にする。

お昼を食べるスペースがあまりないので登山道の端っこで弁当を広げる。ここは鳥取県の俣野から登山道が上がってきているので、傍をたくさんのハイカーが通り抜けていく。一体何人くらい山に入っているのだろうか?
ブナの根元に咲くカタクリ(カタクリ広場)

毛無山(カタクリ広場より) カタクリ広場から白馬山までは、軽いアップダウンはあるものの殆どが下りで、時々左手の視界が開け大山を見ながら、芽吹きを待つブナ林の中を快適に下っていきます。

登山道沿いにはミヤマカタバミが姿を見せ、固い蕾のユキザサも多い。キクザキイチゲも咲いている。そして白花カタクリがひっそりと出迎えてくれた。どの山でもたいがい1輪くらいは見かけるような気がします。
白花カタクリ
毛無山(カタクリ広場より見上げる) 花弁が白色の珍しいカタクリ

白馬山山頂 のんびり歩いてカタクリ広場から35分で白馬山に着く。山頂部は結構広く、隅っこにはカタクリが咲き、大山も見えるので、多くのハイカーが休憩中でした。

ここから案内標識に従ってブナの多い南尾根を下っていきます。暫し癒される空間が続きます。そのうち左手下方に木の間越しに土用ダム(その名を初めて知ったのは中国電力の測量データ改ざんの発覚)が見えてきた。こちらにはタムシバが多く目線の高さに花が咲いていて楽しめます。
ブナ林
カタクリの咲く白馬山山頂 ブナ林の尾根道を下っていく

白馬山からの下山ルートには灌木帯があるので夏場は直射日光がもろに当たるだろう。だから夏場に利用するなら、こちらを登りに使った方が良いと思う。白馬山からはずっと尾根道を下ってきたが、最後に杉林を抜けて谷川を右岸に渡ると林道に戻ってきた。登るときには気づかなかったが麓にもキクザキイチゲが咲いている。山の家に立ち寄ってみた。宿泊設備が整っていて、グループで利用できるようです。

田浪を後にして、道の駅「メルヘン」まで下り、買いものをする。河川敷のがいせん桜は残り花!願わくば、がいせん桜とカタクリの両方を楽しみたい…これは無理な相談のようです。大佐〜新見〜東城と地道を走り、東城ICから中国自動車道に乗って帰広する。毛無山はいい山だった。
山の家
毛無山山の家

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