ハイヅカ湖 (広島県三良坂町・吉舎町・総領町) 戻る

ダム湖であるハイヅカ湖は一般公募によって決められた名称である。灰塚ダムは、江の川水系上下川に1988年に建設着手し2006年春にようやく試験貯水を開始した。ダム建設により多くの家屋がダム湖に沈んでしまうことになってしまったが、三良坂町にのぞみが丘、吉舎町に安らぎの里ひまわり、総領町に田総の里が建設され水没住民はそこに集団移転することとなった。

また、ダムの建設によって灰塚地区の貴重な生態系が失われダムの底に沈んでしまったが、知和地区の環境整備計画により、ダム湖と一体となったウェットランド(生きものの生息地としての湿地)が創出されました。水没予定地に咲いていた稀少な山野草は湖周辺の各地に設けられた保護区に移植されました。
灰塚ダム湖(撮影日06/02/29)

訪問月別に、見られる花をまとめてみました。

訪問月 ハイヅカ湖周辺に咲く花 備 考
3月 セツブンソウセリバオウレンユキワリイチゲ 08/03/15…春の花巡り
4月 イチリンソウカタクリスズシロソウ、終わりかけのニリンソウヤマルリソウ、スミレ各種 11/04/16…カタクリの自生地を訪ねる


2011年4月16日(土)

ハイヅカ湖を訪れるのは久し振りだ。先ずは湖畔の森にあるインフォメーションセンターに立ち寄って情報を仕入れようと思ったが、それらしき建物は見当たらない。灰塚ダムの完成にともない役割を終えて撤去されたに違いない。目当てのカタクリ自生地は案内板に詳細mapが載っているので容易に判るが、念のためダム管理事務所の受付で行き方を確認した。ダム堰堤の中間にあるエレベーターに乗って地下3階まで降りる。地下通路の展示ギャラリーには灰塚ダム建設にまつわるパネル、付近の希少な動植物の紹介写真、子どもたちが描いた絵などが展示してあった。ギャラリーを出て反対側に渡るとカタクリの自生地があり、手入れの行きとどいた斜面にたくさんのカタクリが咲いていた。
展示ギャラリー

2008年3月15日(土)

吉舎町安田の安らぎの里にユキワリイチゲを見に行く。つい先日中国新聞に紹介されたので、当日も多くの山野草愛好家で賑わっていました。時刻は12時過ぎだったので、コンクリート法面に所狭しと咲いている花は花弁(実は萼片)を大きく広げ、いかにも「私を見て下さい」と言っているようだ。以下、3月2日の中国新聞の記事「三次市吉舎町安田でユキワリイチゲが咲き始めた。早春に雪を割って1輪の花を咲かせるのが名前の由来。朝の寒さが緩んで日が差し込むと、花びらのように見えるがく片が開いていく。灰塚ダムに流れ込む上下川右岸側の群生地。直径2センチほどの白い花が数十輪、冬を名残惜しむかのように控えめに開いている。暖かかった昨年は1月末に開花したが、今年は例年の約2週間遅れとなった。 」

次に、灰塚地区にある宗像神社に向かう。ここには山野草園があり、水没予定地から移植された山野草が生息環境の微妙な変化にもめげず健気に花を咲かせている。元々この地に自生しているセリバオウレンの他にキンポウゲ科の花が迎えてくれた。もう少し時期を遅らせるとカタクリやイチリンソウなどが楽しめそうだ。

ハイヅカ湖周辺で花巡りをした後、三良坂の中心地に向かい、豆腐料理に舌鼓を打つ。プリントアウトした店の地図を持っていたが見つけるのに手間取ってしまった。この店は甲奴町出身の同僚に教えてもらったのだが、時間をずらして午後1時頃に訪れたにもかかわらず、少し待たされました。結構人気がある店のようです。
ユキワリイチゲ(吉舎町安田)
セリバオウレン(宗像神社奥)

2006年2月19日(日)

総領町にセツブンソウを見に行った帰りに立ち寄りました。ダム湖建設工事も終わりに近づき、現在試験貯水中でダム湖は満々と水を蓄えています。県道を走っているとダム湖の真ん中付近から噴水が勢い良く立ち上がっているのがきれいに見えました。県道から外れ暫く走ると「灰塚ダムインフォメーションセンター」の建物とハイヅカ湖畔の森駐車場があります。駐車場の奥からログハウスの建ち並ぶ坂道を登っていくと展望所があり、眼下にダム湖が見える。だが堰堤は見えませんでした。インフォメーションセンターの中には地元三良坂町の案内や灰塚ダム建設前後のパネルが展示してあり、係りの人に案内していただきました。
インフォメーションセンター

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