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山 名
泉山(1209m) 岡山県鏡野町奥津
登山日 2007年10月20日(土) 曇り 泉山(奥津温泉より)
奥津温泉より見上げる泉山
参加者 夫婦
コース 登り:[Cコース]林道入口(9時45分)〜大神宮原登山口(9:55)〜(10:05)休憩舎(10:10)〜(11:05)中央峰(11:10)〜(11:30)井水山(11:45)〜中央峰(12:10)〜(12:25)泉山
下り:[Dコース]泉山(13:05)〜反射板(13:35)〜登山口(14:05)〜(14:15)笠菅峠
お弁当 泉山山頂で食べました。中央峰、井水山も昼食場所に最適です。
駐車場 笠菅峠(路肩の広場に5台くらい) 林道入口(路肩に5台くらいまで)
トイレ 林道入口から車道を奥津温泉の方に50m下ったところにあります。(簡易水洗できれいです。手洗い水あります)
まとめ 久し振りの地方遠征、この日に限って気温が上がらないとの予報だったので冬支度をして臨む。スタートするときは青空がのぞいていたが稜線に出てから下山するまで日が差さず、泉山山頂ではササの陰で風を避けてお昼をとりました。これも巡り合わせだろう。

 午前6時に広島市内の自宅を出て国道54号線を北上し、三次ICから中国自動車道に乗る。院庄ICを下りたのが8時45分。ここから国道179号線を快走して奥津町に入る。奥津町西屋付近から臨む泉山は青空の下に美しい稜線を描いている。こりゃあ稜線歩きが楽しみだ!道の駅「奥津温泉」でお昼の弁当を調達して、道の駅のスグ先の十字路を右折して、大規模林道美作北線(粟倉木屋原林道)を奥津ゴルフクラブの方に向けて上っていきます。交差点に「奥津ゴルフクラブ」の案内があります。


林道入口 奥津ゴルフクラブを右に過ごし、さらに登っていくと道の駅から3kmで右手に「泉山登山口」の案内標識の立つ林道入口が見えてきた。今回は下りに笠菅コースを使うので、ここから笠菅峠に向けてさらに3kmほど上っていく。峠を少し下ったところの路肩に駐車して折りたたみ式自転車で大神宮原まで戻る。

登山支度をして出発。林道を上っていくと道はすぐにダート気味となる。道ばたには、アキノキリンソウ、時期遅れのオタカラコウノコンギクヒキオコシミゾソバヤクシソウイナカギクなどの花が咲き、これらの花を観察しながら登っていくので自然と足運びがゆっくりになってしまう。右に左にと細い枝道が分かれているが広い道を進んでいけば良い。
林道入口付近(手前が奥津温泉)

登山口 林道入口から10分で「泉山登山口」の案内標識の立つ登山口に着くので、左手の横木の階段を登っていくと、アレアレ再び林道に出てしまったよ。登山口で階段を登らずに直進して放牧地に出て左に折れても良さそうだ。どうやら階段の道はショートカット道のようだ。と考えると、何故そこが登山口なのか?よく判りません。

再び林道に出ると辺り一面にはだだっ広い草原が広がっていて、そこが以前は放牧地であったという面影が少しは残っている。正面140の方向に中央峰が見えてきた。やがて林道は左に去り、直進の幅広の道に入っていきます。
案内標識の立つ大神宮原登山口

ロープの張られた滑りやすい道を登っていくと林道入口から20分で休憩舎に着きました。この休憩舎は牧場の施設だったんだろうが、今では荒れ果ててしまって、中には炊事用具などが無造作にころがっている。新しいスルメの缶もあったヨ。

休憩舎の左手から雑木林の中に入っていくと、20m先に鉄製のゲートがある。これも放牧用のものだろう。今では錆びついてしまっている。山道にはキクバヤマボクチコウヤボウキが咲き、ガマズミは真っ赤な果実を付けている。雑木林を抜けると伐採地に出る。当然のことながら山は丸裸だから見通しが良く、振り返れば湯岳の向こうに県立森林公園を構成する山並みが見えている。足下には可愛いセンブリが咲く。
休憩舎
すっかり荒れ果てた休憩舎

伐採地を過ぎると明確な尾根道となり、左手クヌギ林と右手ヒノキ林の間の尾根を登っていきます。勾配のきついところは手造りの古い階段があり助かります。左に伐採地を過ごすと間もなく中央峰直下の急登が始まります。このところ天気の良い日が続いているので足下はしっかりしている筈なんだが、意外と苦戦しました。しかしロープが張ってあるので滑りやすいところは補助的にロープを使って登っていきます。大神宮原コースを登りに使ったのは正解!下りだとより苦戦するだろう。

急登を10分間喘ぎ中央峰(1198mピーク)に飛び出すと、そこには素晴らしい景観が待ってくれている。南北方向に井水山〜中央峰〜泉山の稜線が美しく、東には那岐山系が横たわっています。紅葉はマダマダ先のようですね。
中央峰
ロープ場を喘ぐと中央峰に飛び出す

中央峰→泉山 中央峰→井水山
中央峰から泉山を望む(高低差は少なく比較的歩き易い) 中央峰から井水山を望む(大小2つのピークがあり思ったよりきつい)

井水山→泉山 時間の余裕があるので井水山(南峰)まで足を延ばしてみることにしました。稜線を南にとり少し下って一つ目のコブに立つと眼下に津山高校の山小屋が見えてきました。ここから鞍部まで下り、山小屋への道を左に分けると、カラマツ林の中を進んでいくと、そこから僅か1分で右手から泉岩神社Bコースが上ってきており、二つ目の小コブを越えると今度は左手から中林の滝コースが上ってきている。さらに2分で大展望の井水山に着きました。山頂には山の形と名前を記した案内パネルが設置してあるので同定が簡単にできます。

山頂には泉岩神社Aコースから上がってきた夫婦が休憩中だ。挨拶をして西斜面にある「のぞき岩」を見物する。岩の下は数十メートルの断崖絶壁なので落ちたら無論・・・です。一番先端の岩の上に立つ度胸はありませんでした。
井水山より泉山を望む

井水山まで戻り泉山に向けて明るい稜線歩きだ。途中の泉岩神社Bコース分れのところで、ご婦人の二人連れが下るかどうか思案中だ。自分が収集した「Bコースは荒れている」との情報を伝えて先を急ぐ。少し先で振り返って見ると、井水山の方に登っていく後姿が小さく見える。どうやらBコースを下るのは諦められたようだ。

アキノキリンソウカワラナデシコゴマナイナカギクリンドウの咲く稜線を泉山まで一気に登る。山頂には先行者が2組だけで、登山者が意外と少ないのは予想外です。360度のパノラマを楽しんだ後は、風を避けてササの陰でお昼にしました。
泉山山頂にて

泉山山頂からのパノラマ(岡山県の山の名前は殆んど判りません。津黒山の右後方に蒜山が見えました。)

お昼を食べている間に先行の2組は相次いで下山され、山頂は自分たちだけになってしまう。太陽は雲に隠れたままで、山頂にじっとしていると寒くなってきたので早々に切り上げて下山にかかる。下山は笠菅峠コース(Dコース)を利用するので、北側に向けて下っていきます。下っていく間もずっと右手に那岐山が見えていました。 那岐山(泉山より)

刈り込み ロープ場の急斜面を下っているときに前方に「泉山」の刈り込みが見えてきました。ササを文字の形に刈ったもので、いや〜ぁ、いいねえ〜、にくらしいねえ!この刈り込みのあるピークを過ぎると中国電力の反射板の横を通過し、3回ほどの軽いアップダウンをこなすとヒノキ林に入り下っていきます。足下はササの道から岩の多い黒土の道に変わる。

正面に角ヶ仙を見ながら下っていくと笠菅峠から伸びている林道泉山線が見えてきた。林道を目で追っていくと笠菅峠に停めている愛車のデミオも肉眼ではっきりと見える。
粋な計らい!「泉山」の刈り込み

樹脂製の擬木のステップ現われる。これは中国電力が反射板の保守道として利用するために取り付けたものに違いない。急斜面にステップが取り付けられているのは有難い。それに登山道の崩れの進行防止にも一役買っている。しかしステップの横に道が付いているのは残念なことだ。ステップよりは自然の傾斜の方が歩き易いに決まっているが、ステップのあるところはそれを利用すべきではないでしょうか。

約300段くらいのステップを下っていくと、大きな「泉山登山道入口⇒」の案内板が設置してある、Dコースの登山口に下り立ちました。
登山道入口
泉山登山道入口

笠菅峠 泉山林道を10分下ると笠菅峠に着きました。予め回しておいた車で奥津温泉に直行!「花美人の湯」に浸かってのんびりする。しかし入湯料900円は少し痛い。

厚い雲に覆われていた空はすっかり晴れて泉山の上には青空が広がってきました。今回はついていなかったようです。この後は娘の住む倉敷まで戻って一杯傾けて娘のところに泊まります。
奥津温泉
笠菅峠(向こうが奥津温泉) 奥津温泉・花美人の湯