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山 名
久地冠山(573m) 広島市安佐北区
登山日 2005年3月20日(日) 薄曇り
布の川本橋から見上げる久地冠
参加者 夫婦 Hさん
コース 野間平発電所登山口(9時45分)〜尾根に出る(10:10)〜(10:15)モミの木(10:20)〜bV8鉄塔(10:30)〜(10:55)bV9鉄塔(11:05)〜久地冠山(11:20)〜案内プレートのある分岐(11:35)〜(11:45)bW0鉄塔(12:30)〜(13:15)林道宇賀ダム廻線下山口 所要時間3時間30分
お弁当 中電bW0鉄塔の下で食べました。(周囲の景観はあまりよくありませんでした。)
駐車場 宇賀峡の林道宇賀ダム廻線の起点の橋の付近に停めました。(駐車場所はあちこちにあり)
野間平発電所の前に20台くらい停められる広いスペースがあります。
トイレ ありません。
まとめ 先週までは毎週の如く週末になると雪が降っていましたが、さすがに3月も中旬を過ぎるとずいぶん暖かくなってきて久し振りに天候に恵まれた週末となりました。きっと宇賀峡には春が待ち遠しくてやりきれない山野草が咲き出しているのではないだろうか?今回は宇賀峡側に下山して春の花を観察してみることにしました。

 近場の山なので朝が比較的ゆっくりできるのは有難い。8時半に自宅を出て野間平発電所に着いたのが9時10分。車を宇賀峡に回したりしたので少しだけ時間をロスしたがそれでも10時前には山登りをスタートすることができた。


野間平発電所登山口 野間平発電所南隣から山の方に向かって2本の道が延びているが、久地冠山に登るには斜左への道に入る。石垣のところに案内プレートが架かっているが見落として直進する人が多いのではないだろうか。

道なりに上っていく。正面にタコ入道みたいな久地冠山の頭頂部を見ながら、用水路の左手に付いている真っ直ぐな道を進んでいき突き当たりのところから杉の植林帯に分け入ります。
用水路の左の道を上る
野間平発電所登山口 用水路の左手の道を上る

 植林帯に入りイノシシよけの防護電線に沿って登っていきます。登山道わきにはカテンソウキランソウ、スミレ、ミヤマカタバミヤマアイヤマネコノメソウなどの花が咲き春の訪れを感じます。やがて古い砂防ダムの左手を通過し谷を横断して、再び杉林に入っていく。谷の山手の方には真新しい砂防堰堤が造られていました。尾根らしき道に出て大きなモミの木の付近で衣類調節を兼ねて小休止をする。


杉林に桧が混じってくると視界が開けてきて背後に本串山が見えるようになってきました。やがて木のステップが現れこれを登っていくと景観のよい一つ目のbV8の赤白鉄塔に着きました。

一つ目の鉄塔では東方向が開けていて水越山やあさひヶ丘団地の裏山の後山権現山が見えます。進行方向西側には二つ目の鉄塔と、その左側に久地冠山の山頂部が大きく見えてきました。
冠山山頂部(一つ目の鉄塔より)
一つ目の鉄塔から東側の眺め 一つ目の鉄塔から見る山頂部

モミの木の先の分岐 一つ目の鉄塔の右側から桧林に入り木のステップの中電巡視路をジグザグに登っていくと10分くらいで傾斜が緩やかになってきて進路を西から南に変える。大きなモミの木の先の分岐で左に登っていく道をとると1分で二つ目のbV9鉄塔に着きました。

北から東にかけて龍頭山〜牛頭山〜三角錐の形の本串山〜堂床山〜水越山〜白木山が良く見える。そして西には雪をかぶった西中国山地が見えるが同定するには至らない。
牛頭山と本串山(二つ目の鉄塔から)
モミの木の先の分岐 二つ目の鉄塔から望む牛頭山

久地冠山山頂にて 二つ目の鉄塔から再び桧林に入ると前方に大岩が見えてくる。トラロープを頼りに岩の間を登っていきますが足場がしっかりしているので危険なことはない。大岩を抜けると間もなく久地冠山山頂に着きました。

山頂からの眺めはイマイチです。東方面のみ開けており後山権現山〜阿武山〜野登呂山がかすんで見える。他の方向は樹木が生い茂っているので展望は得られない。時間が早いのでもう少し先で昼食をとることにして下山にかかります。
久地冠山山頂からの眺め
久地冠山山頂にて 久地冠山山頂からの眺め

直進が鉄塔80への道 山頂から南西に延びる尾根を進んでいく。こちら側は手入れされずに長い間放置されいてる古い倒木が多いので進むのに時間がかかる。倒木のため迂回しなければならない箇所もありテープを頼りに慎重に歩を進める。小さなピークを乗り越すと案内プレートがありました。字がにじんで読みにくいが、詳細な地図とともに次のようなの説明書きがありました。
  北東にのぼれば久地冠山
  西へくだれば鉄塔80→宇賀峡(けわしい)
  南へ行ってくだれば鉄塔81・82→宇賀峡
手書きの案内図
直進が西に下り鉄塔80に出る道 丁寧な手書きの案内図

 西は斜面となっていて下っていくような道は付いていない。だから南西に延びる明瞭な尾根道をとったが、これが実は西に下る道だった。暫くは平坦な道が続いたが直ぐに西に向けて下っていくので、おかしいと思ったが、よく踏まれた道なのでそのまま下ってみることにしました。やがて中国電力の鉄塔標識が建っているところで右手から久地冠山を巻く中電巡視路が合流してくると直にbW0鉄塔に着きました。おそらく前述の案内書きのある分岐で左方向への尾根道を見落としたのだろう。


宇賀峡側の下山口 bW0の鉄塔真下の草地で昼食をとった後は、鉄塔の下を潜って桧の混じる杉の植林帯の中に入っていきます。案内プレートにはけわしいとの注意書きが添えられていたが、そのとおり険しい急斜面を真っ直ぐに下っていきます。随所にピンクのテープがあるので迷うようなことはないが、めったには経験できないほどの超急斜面だ!

下っていくにつれ満々と水を湛えたダム湖が見えてきます。険しかった道も緩やかになりやっと林道宇賀峡廻線に降りてきました。下山口では業者の方が雑木の伐採をしている。ご苦労様です。
鉄塔群(宇賀峡より見上げる)
宇賀峡側の下山口 宇賀峡のダム湖畔から望む鉄塔群

 降りたところはダム湖の右岸なので、ダム湖沿いの林道を200メートルほど遡り、橋を渡ってダム湖(高山川)の左岸に出ました。そして峡谷に咲く山野草を観察しながら駐車地点まで戻りました。ダム湖に流れ込む小川沿いの道を奥の方まで上ってみるも目ぼしい成果は得られない。春はそこまで来ておりオオイヌノフグリに混じってタチイヌノフグリの花が道ばたを占領していました。宇賀峡を後にして太田川沿いのセリバオウレンの群生地とユキワリイチゲの自生地を覘いて帰途につきました。


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