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山 名 |
東鳳翩山(734m) | 山口県山口市 |
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登山日 | 2004年3月20日(土) 曇り一時小雨 |
一の坂ダム堰堤から遠望する
湖面に逆さ東鳳翩山が映える |
参加者 | 夫婦 | |
コース | 登り:錦鶏の滝駐車場(10時5分)〜雄滝取り付き(10:35)〜石組み跡(10:55)〜尾根に出る(11:10)〜ニツ堂ルート合流(11:13)〜板堂峠ルート合流(11:35)〜(11:50)東鳳翩山 所要時間1時間45分 下り:東鳳翩山(12:15)〜ニツ堂ルート分岐(12:25)〜699mピーク(12:40)〜ショウゲン山分岐(13:05)〜板堂峠(13:30)〜21世紀の森(13:40)〜萩往還道六軒茶屋跡(14:20)〜(14:45)錦鶏の滝駐車場 所要時間2時間30分 |
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お弁当 | 東鳳翩山山頂(360度のパノラマです。申し分ありません。) | |
駐車場 | 錦鶏の滝駐車場(10台くらい停められます。) | |
トイレ | 21世紀の森(水洗です。) 六軒茶屋跡(汲み置きの手洗い水あります。) | |
まとめ | 山口県の中部以西は交通の便が悪い(自動車専用道を使えばいいのでしょうが、いつもケチってしまいます。)ので今まであまり足を運んでいませんでした。これではいけないので今後は山口県中西部の山にも目を向けようと思っている。先月の右田ヶ岳に続き本年第2弾は人気度抜群の東鳳翩山にしました。 |
山陽自動車道を岩国ICで降りて、国道2号線、262線と乗り継いで山口市に入ります。左前方遥かに東鳳翩山を見ながら走っていると国道9号線に突き当たるので左折する。すぐのトンネルを抜け「21世紀の森」の案内に従って右折し県道62号線を登って行くと左手に一の坂ダムが見えてくる。ダム堰堤から仰ぎ見る東鳳翩山の姿は美しく胸がワクワクしてくる。二ツ堂への道を左に見送り300mのところに錦鶏の滝への案内標識があるので県道から別れ細い道を直進し、100m先の左手にある錦鶏の滝の駐車場に駐車する。岩国ICから1時間50分ほどかかりました。
ここからは錦鶏の滝への道と萩往還道の2本の道があります。今日は左の錦鶏の滝への道に入り、右の萩往還の道から戻ってくるルートを選択しました。早速登山靴に履き替えて出発する。錦鶏の滝までの舗装路脇にはキブシ、サツマイナモリ、スミレ、セントウソウ、ネコノメソウなどの花がひっそりと咲いていて「春が来たんだなあ」と実感してしまいます。 舗装が切れコンクリートの小橋を渡ると「左が雄滝へ100m、右が雌滝へ150m」の案内板が設置してあるので、先に雌滝を、次に高さが60mある勇壮な雄滝の順に見物する。雄滝の方は展望台があるので、暑い夏は納涼気分でゆっくりとくつろいだら良いのではないでしょうか。 |
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錦鶏の滝駐車場 |
雄滝の右手前の木の幹に「鳳翩山登山口・ナマナマルート」の案内プレートが打ち付けてあるところが取り付きになります。すぐに左手に砂防堰堤を見送り、続いて小さな沢を左から右に渡ります。沢を渡って2分で右に大きくUターンし沢から離れ、杉林の中をジグザグに登りながら高度を稼いでいきます。Uターンして5分で石積みの跡地にでます。 石積み跡地から心持ち下り、すぐに沢を渡ります。すぐに次の沢(ここは足下が少し崩れており判り難いので注意が必要です。そのうち踏み固められると思いますが…)を渡ったところを右に折れ、右に谷を見ながら杉林の中を登っていくと、石積み跡地から4分で左手にほら穴があります。ガイドブックには採掘坑跡とありますが、どう見てもただのホラ穴のようです。 |
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雄滝と手前に展望小屋 |
この後は沢を何度も渡り返しながら沢を詰めていくと、採掘坑跡から10分余りで尾根に出ます。ここからは快適な道で尾根に出てから3分で二ツ堂からのルートに飛び出します。 右にとり杉林の西斜面を巻いて緩やかに登っていきロープのある急登を少し喘ぐと今度は板堂峠からの尾根道に出ます。左右に拡がる景色を眺めながら広い尾根道をルンルン気分で登っていくと山頂に着きます。 |
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ナマナマルートからの合流地点 | 主稜線に出た地点 |
山頂には眺望を遮るものは何もなく、東には山口市や徳地町の名前が判らない山々、南には防府市街と瀬戸内海や国東半島、西には秋吉台、北は日本海と、まさに第一級品の360度のパノラマが得られます。 さて食事にしようかと思ったら小雨がパラツキ始め、おまけに北風が強くなり、雨の風のダブルパンチで体感温度が極端に低くなってしまい食事どころではない。山に登っての一番の楽しみのビールもこの日は封印をして、大急ぎで食事を済ませそそくさと引き上げることにしました。 |
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東鳳翩山山頂(後方はダツヤ山) | 眼下に広がる山口市街 |
西に西鳳翩山が大きい | 北西には遠く桂木山が見える | 北には豪快な男岳が鎮座する | 北東には津和野の青野山が |
下山路では次から次へと登ってくる人と行き交う。小学生の子供たちや赤ちゃんを抱いた女性などバラエティに富んだグループの一行も皆さん元気に登られていきました。横木の階段の連続する尾根道を幾つものコブを越えながら少しづつ下っていきます。この間は時折り瀬戸内海方面の視界が開けていたので、防府市付近の山を同定しながらのんびりと歩きました。尾根道にはニツ堂分岐、699mピーク、ショウゲン山分岐と等間隔に3ヶ所ほどベンチとテーブルが設置してあり、また板堂峠の手前400mのところには立派な東屋が建てられており、行き届き過ぎるくらいの心配りを感じました。広島の山ではあまり見かけないアオキがたくさんの実をつけているが、そろそろ終わりを迎えているようです。
横木の階段を下っていくと萩往還道が通る板堂峠に降り立ちます。大きく左にUターンして5分で広い駐車場のある県道62号線に出ます。県道を300m下り、21世紀の森管理センターでトイレ休憩をとりました。 付近一帯は21世紀の森(案内板より抜粋・・・萩往還、一里塚、国境の碑、六軒茶屋などの多くの史跡と、四季の変化に富んだ森林につつまれた豊かな自然の中で、次の世代を担う防長健児の野外活動の場として、また県民の憩の場として整備されたものです)に属しており、野鳥の森や郷土の森への自然探索コースが整備されているので、時間に余裕があれば探索遊歩道を歩いて見るのもいいのではないでしょうか。 |
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降り立ったところが板堂峠 |
21世紀の森から200mほど県道を下ると萩往還が県道を横断しています。ここから左手に付いている石段を登り萩往還に入ります。ちなみに右は板堂峠・萩方面になります。一の坂一里塚跡や一の坂御建場跡(六軒茶屋)などの史跡に、高杉晋作、久坂玄瑞、伊藤俊輔などの長州藩の勤皇の志士たちが駆け抜けたであろう幕末の頃を回想しつつ石畳の道を下っていきました。 |
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六軒茶屋跡 |
【萩往還】江戸時代のはじめ萩城と防府市三田尻を結ぶ、参勤交代の道として整備された街道です。工程は約53kmですが政治的に重要な道であったため道幅2間の大道として位置づけられました。中国山地を最短距離で越えるこのルートは険しい坂や峠が多く、通行く人たちにとっては苦労の多い旅であったと思われます。途中には石畳が敷かれ、御駕籠建場や御茶屋が設けられ、復元された建物もあります。
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