HOME | 戻る |
山 名 |
高岳(1054m) 聖山(1113m) | 広島県北広島町 |
---|---|---|
登山日 | 2020年8月13日(お盆休み) 曇り |
樽床ダム堰堤より望む高岳
|
参加者 | 単独 | |
コース | 樽床ダム堰堤駐車場(7時40分)~高岳登山口(8:05)~山桜の大木(8:45)~(9:00)高岳(9:30)~奥匹見峡分れ三叉路(10:00)~(10:30)998m峰(10:35)~聖山登山道出合(11:05)~(11:10)聖山(11:30)~十文字峠(12:00)~中ノ甲林道始点(12:30)~(12:35)樽床ダム堰堤駐車場 | |
お弁当 | 聖山山頂で食べる(もちろん候補は高岳です) | |
駐車場 | 樽床ダム堰堤駐車場(20台くらい停められます) | |
トイレ | 町立民族博物館入口(樽床ダム堰堤駐車場と聖山登山口の中間点にあります。水洗です) | |
まとめ | 8月に入りようやく梅雨が明けたが、その後も不安定な天気が続いていて、今日は曇りの予報ながらも降水確率はやや高い。こんな状況だから予定していたヤブ漕ぎは諦めて普通の登山に切り替えざるを得ない。先月の中国新聞に高岳~聖山登山道のササが刈られたとの記事が載っていたので久し振りに高岳に登ってみることにしました。記事は こちら から。 |
広島市内の自宅を6時過ぎに出て中国自動車道を戸河内ICで降りて国道191号線を走る。樽床ダム堰堤駐車場は主に三ツ滝を見に来る人が利用するが時間が早いので一番乗りだ。小さなアブが飛び回っている中、刺されないように注意してそそくさと登山支度をして出発する。湖畔の道ばたには早くもハギの花が咲き始めている。毎日暑い日が続いているが季節は確実に秋に向かっています。入江の奥からは聖山が見えるんだが今日はガスに覆われている。霧雨のような細かい雨が降っていたがそのうち止んだ。スタートして25分で高岳登山口に着く。
樽床ダム堰堤駐車場 | 民族博物館入口とトイレ | ガスに覆われた聖山 | 高岳登山口(案内標識あり) |
昔の生活道を進み廃屋の手前で左に延びる登山道に入っていく。ヒノキ林を抜けてノジイ川に架かる木橋を左岸に渡り沢沿いに100mくらい進んで右手の斜面を登っていくと広葉樹林が広がる。登山道はササが刈られた直後で高速道路のようだ。先日の川遊びで負傷した右足が気になるのでゆっくりと登っていく。天候は回復傾向にあるようで時折り薄日が差し込んでくる。全般的に緩やかな登山道だが傾斜が増してくると間もなく高岳山頂に着いた。
廃屋の手前で左の山道へ | 木橋を左岸に渡る | ササの刈られた道 | ナラ枯れ被害を受けたコナラ |
山頂は薄いガスに覆われていて、いつもなら周囲360度の展望が望めるんだが、今日は360度真っ白だ。芝広場にはアザミ、オトギリソウ、キンミズヒキ、ヒヨドリバナ、ヤマジノホトトギスなどの花が咲いている。山頂標識の右手の樹木はヤマボウシ。西側の聖山・恐羅漢方面に目を向けると北から南側へと物凄い勢いでガスが流れていて途切れることは無い。聖湖方面は何も見えず暫くガスが取れるのを待ったが状況は改善しそうもないので諦めて聖山方面に向けて下っていく。
ガスが少し残る高岳山頂 | 高岳山頂から東側の眺め(中央の山は深入山。臥竜山はとうとう姿を現さず) |
高岳からは最初は広葉樹林の中を緩やかに下っていく。人の気配を感じたマムシが慌てて逃げていく。展望は殆どないが時折り前方に聖山のシルエットが望める。高岳から30分で奥匹見峡分れに着いた。ここには「野田の百本松」の看板もあるが、肝心のそれはどこにあるのか今でも判らない。ここでは左折して聖山方面に向けて進んでいく。
縦走開始(緩やかに下る) | 二本の兄弟ブナ | 奥匹見峡分れ三叉路 | 奥匹見峡分れの案内標識 |
縦走路は1011m三角点の近くを通っている。三角点は背丈ほどの深いササの中にあると思われ踏み跡は見当らない。シダノ谷鞍部に向けて急降下して登り返すと軽いアップダウンが連続する。たまらず小休止する。正面に聖山のシルエットを見ながら明るいミズナラ林の中を登っていき、左手にクヌギ(たぶん)の大木を見ると間もなく聖山登山道に出た。右折して目と鼻の距離にある聖山山頂を目指す。
1011m三角点峰 | スギ林の998m峰 | ミズナラ林の斜面 | 聖山登山道出合 |
聖山山頂からの展望は皆無なので西に50mくらい進んだところにある展望広場に行ってみた。失われつつある展望を確認しようと大岩に上がりかけだが、良く見ると岩の上では三匹の先行者が占拠してくつろぎ中だ!だからとても岩の上に立つ勇気はないのでスゴスゴと撤退した。何のことだが判らない方は下の展望広場の画像にマウスオン!林床にクロモジの多いカラマツ林を抜けて下っていき十文字峠に下りる。後は中の甲林道を歩いて出発地点に戻る。朝のうち高岳にかかっていたガスはすっかり取れて青空に変わっていた。
展望の無い聖山山頂 | 展望広場(マウスオンでくつろぎ中) | 十文字峠 | 中の甲林道起点 |
夏の花から秋の花への入れ替わりの時期だ。湖畔の車道わきにはハギの花が咲き始め、高岳山頂付近では小さな袋を付けたツルニンジンの赤ちゃんが生まれていた。 | ||||
イヌエンジュ(聖湖湖畔) | ヤマハギ(聖湖湖畔) | オトギリソウ(高岳山頂) | ヤマジノホトトギス(高岳山頂) | キンミズヒキ(高岳山頂) |
今回は樽床ダム堰堤を起点に高岳~聖山を周回した。 全体を通して高速道路のような登山道を歩かせてもらった。 地元の「八幡青年団」が毎年草刈りをしているお陰だ。 古いガイドブックには高岳~聖山の縦走路は荒れている との記述があるが、それは今から20年以上前のこと。 以前、聖湖畔からのルートで臥竜山に登ったときに 草刈り機で登山道の草を刈っている青年に会った。 そのときのことを山行記に書いている。➡ こちらから 八幡青年団の皆さん、毎年ありがとうございます。 ところで新型コロナウィルスが未だ収束をみせない現況で 今日高岳・聖山の周回で出会った登山者はゼロ人だった。 その一方で、今日運悪く遭遇したニョロ君はというと 高岳で3匹、聖山で3匹の合計6匹だった。 今年は○○○の当たり年か? |