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山 名 |
手箱山(1806m) 筒上山(1859m) 岩黒山(1745m) | 愛媛県久万高原町 |
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登山日 | 2011年5月21日(土) 曇り時々小雨 |
瓶ヶ森林道より(撮影日:11/05/20)
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参加者 | 夫婦 Hさん | |
コース | 土小屋(6時55分)〜(7:45)丸滝小屋(7:50)〜鞍部(8:10)〜(9:05)手箱越(9:15)〜(9:55)手箱山(10:00)〜手箱越(10:35)〜(11:05)筒上山(11:20)〜鞍部(12:05)〜(12:25)丸滝小屋(12:30)〜(12:55)岩黒山(13:05)〜(13:45)土小屋 | |
お弁当 | 岩黒山で食べる予定だったが雨のため取り止めました | |
駐車場 | 土小屋駐車場(満車の場合は路肩や空きスペースに) | |
トイレ | 土小屋の公衆トイレ(水洗です) 手箱越え(手箱山に向かう道のところに建つ白い鳥居を潜って右側) | |
まとめ | 石鎚山系2日目は、ツツジの花を求めて手箱山まで足を延ばしました。アケボノツツジとヒカゲツツジには逢えましたが、シロヤシオは蕾固しでお目にかかるには少し早かったようです。この日はガス模様で展望はさっぱりでしたが、花巡りを目的とした山行きだったので悲観はしてません。しかし何時かはリベンジしたいですね。 |
朝目覚めて窓を開けると、周囲は真っ白けで視界は殆どなく、南から北に向けてものすごい速さでガスが流れていた。朝食のときに宿の主人に尋ねると 「少なくともお昼くらいまではこの状態が続くだろう」 とのことだったので、今日は眺望は諦め花の観察に専念することにして出立する。
白石ロッジの目と鼻の先にある登山口を入ると整備された階段道が迎えてくれる。登山口から3分で左に岩黒山の直登ルートを過ごし巻き道を進んでいく。ガスが流れ細かい霧雨が降っているが、深い森に入ると雨は殆ど感じない。植生はブナやミズナラを主とした広葉樹林で、各種のカエデやシロモジの樹も多いので紅葉の時期はさぞかし見ごたえのある森が出現するんだろうな。 林床にはコミヤマカタバミ、ワチガイソウが点々と咲いている。最初はごくありふれたミヤマカタバミだと思っていたが後で写真を見てみると、コミヤマカタバミだと判明した。ワサビも見られるが、以前ワサビ田があったようにも思える。 |
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岩黒山・筒上山登山口 |
やがて植生はウラジロモミの純林に変わる。この森を抜けると前方が明るくなり、アケボノツツジのピンクが目に飛び込んできて、じきに丸滝小屋に着いた。 先着の関西弁を話す夫婦から小屋の奥にヒカゲツツジが咲いていると教えてもらったので、じっくりと観賞する。ヒカゲツツジの淡い黄色、これまた何とも言えないようないい色をしてます。 |
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ウラジロモミの純林 | 丸滝小屋(丸滝山修験道場) |
丸滝小屋からはずんずん下っていく。尾根道にはオオカメノキの白、ヒカゲツツジの黄、アケボノツツジの桃、シャクナゲの赤、と色とりどりの花が咲き、花を観賞しながらのんびりと進んでいく。シャクナゲは少し早かった。見頃は来週以降だろう。 尾根は細く両側も切り立った険しい地形なので鉄製の桟橋が何ヶ所も設置されていた。この桟橋がなければ筒上山までは行くことができないのだ。 |
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ヒカゲツツジの咲く谷を下る | 谷に架かる鉄製の桟橋 |
丸滝小屋から20分で鞍部まで下ってきた。右手には筒上山へと向かう登山道が上がっていて分岐には小さなプレートがあった。この道は帰りに使うことにして巻き道を進んでいく。少しササが被ってきてササの滴でズボンが濡れるが雨具を装着するには及ばない。殆ど平坦に近いブナ林の中を進んでいくと左手から名野川ルートが合わさる。ここまで丸滝小屋から35分。 登山道わきには、コガネネコノメソウ、シロバナエンレイソウ、ナツトウダイ、ヤマエンゴサクが咲いているが、シャクナゲ、ヤマシャクヤク、ユキザサはもう少し待たなければならない。バイケイソウの葉もたくさんあった。急斜面のロープ場にはアケボノツツジとオオカメノキが共演していた。鉄製の梯子を登ると再び平坦道となる。 |
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足下の不安定な斜面を登る |
樹林を抜けて明るいところに出ると右手に城壁を思わせるような石垣が出現した。何だこりゃあ?修験道場の基礎でした。今日は午後7時までに帰広しなければならないのであまりのんびりできないのだが、ここまで順調に来ているし、せっかくだからということで手箱山まで足を延ばすことにした。 ステンレス製の水槽のところから石段を上がり白い鳥居を潜ったところで、突然雨が降り出してきた。様子を見るために少し待機していたが、じきに雨を感じなくなったので仕切り直しする。手箱越えは雨を感じ易いところなんだろうか?帰りにも雨に遭いました。 |
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手箱越えから手箱山へ |
石段はすぐに終わりピークを左から巻いていくと、手箱越えから13分で尾根に乗る。ササが茂る尾根にす〜っと伸びる尾根道、コメツツジの木が多いが花はまだ先だ。稜線にはガスがかかっているが、下界は晴れていて右手急斜面の下の方に建屋らしきものが見える。 手箱山の手前には幾つもの小ピークがあるが、登山道はピークを巻くように付けられているので、気になるような大きなアップダウンは無く楽に歩ける。日当たりの良いところではシャクナゲの花が開きかけていた。手箱山には朱塗りの小屋があったが、ここも信仰の対象となっているんだろうか? |
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折り返し点の手箱山 |
手箱越えまで戻り、石段を登っていくと8分で鎖の下に着いた。丁度年配のご夫婦(だと思う)が鎖場を下ってくるところだったので少し待機する。ここの鎖は難しくはなく鎖に頼らなくても登ることができる。鎖場を登りきり、さらにササの斜面を10分ほど登ると筒上山の山頂部に着いた。 山頂部は、南側に大山祇神社が祀られたピーク、北側が広場になっているピークと、二つのピークで構成されいてる。そして3等三角点が南側ピークの大山祇神社の裏側にあるが、こちらは踏み跡が薄いので、大山祇神社信仰の人か、三角点ハンターが訪れるに過ぎないようです。 |
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広い山頂部の筒上山 |
筒上山からは北尾根を下っていく。ウラジロモミの森にはアケボノツツジ、ヒカゲツツジが咲き、ここでもツツジを観賞しながら傾斜の緩い尾根道をのんびりと下っていく。足下にはコミヤマカタバミが咲き乱れているぞ。やがて植生はブナを主体としたササ床の広葉樹林へと変わっていく。登山道の傍に雪解け時にハイカーが付けた乱れたような踏み跡があり困惑もするがが、このルートはテープを追っていけば問題はない。 トラバース道に出て、下ってきた桟道を丸滝小屋に向けて登っていく。ガスは幾分晴れてきて谷に咲くシャクナゲが遠目に見えるようになってきた。急峻な場所だけに近寄ってみることはできないが結構たくさん咲いています。 |
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ブナ林の中を下っていく |
丸滝小屋からは右手の登っていく道に入り25分で岩黒山に着いた。山頂は風が強いのでコメツツジの陰でお昼を食べていると突然雨脚が強くなり、大慌てで片づけて樹林に逃げ込む。幸いにも樹林に入ると雨を殆ど感じなくなったので雨はすぐに止んだみたいだ。 下山ルートの西尾根はアケボノツツジのピンクで染まり、それを目当てに多数のアマチュアカメラマンが押しかけていた。 |
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丸滝小屋(左が土小屋、右が岩黒山) | 本日最後の山…岩黒山 |
可愛らしいコミヤマカタバミ | 日陰に咲くヒカゲツツジ | シロバナエンレイソウ | もう少しで見頃のシャクナゲ |
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