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山 名
花見山(1188m)
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鳥取県日南町
登山日 2024年7月28日(日) 晴れ
南麓から望む花見山
参加者 単独
コース スキー場ロッジ(8時35分)〜管理道終点(9:00)〜(9:15)登山口(9:20)〜(9:55)花見山(10:10)〜登山口(10:45)〜管理道終点(11:00)〜(11:20)スキー場ロッジ
お弁当 下山後に道の駅「にちなん日野川の郷」で食べました
駐車場 駐車場所を気にするようなことはありません
トイレ 花見山スキー場は長期休業中なのでスキー場内のトイレは使用できません
まとめ 猛暑日が続く今年の夏は今日も中国地方各県に熱中症警戒アラートが発令されている。標高の高い山の午前中なら猛暑とは無縁だろうと花見山に夏の花を鑑賞しに出かけることにした。リフト終点近くの登山口を入ると山頂までフシグロセンノウロードが続き見応えがありました。そして樹林の中は涼しい風が吹き抜けて天国のようでした。

広島市内の自宅を午前5時半頃に出発して一般道を走る。早朝の国道は空いていて庄原に7:20鍵掛峠に8:00とスムースに走ることが出来た。生山の手前で日野広域農道を走り神戸上(かどのかみ)経由で花見山スキー場に入り、スキーセンターの少し先の花見山ロッジの駐車場に駐車する。事前の調べではもっと先まで車で上がることができるようでしたが、初めての山なので用心して下の方に停めた。


登山支度をしてスキー場管理道を上がっていく。道ばたには植栽のシャクナゲが見られる。登山者などの訪問者に花を楽しんでもらおうとのスキー場の配慮が見て取れます。本格的な夏が到来して秋はまだまだ先だというのに、早くも秋の七草のひとつハギの花が咲き始めている。木陰にはオオバギボウシ、日当たりの良いところにはカワラナデシコユウスゲヤブカンゾウの花が咲く。

管理道がゲレンデに寄り添ったところにノボリフジ(ルピナス)の花が残っていた。アジサイの鮮やかな青色もところどころで目にする。これらの花もスキー場の方が植えられたんだろう。そして特定外来種に指定されている厄介なオオキンケイソウがゲレンデ内に繁茂している。花を観察しながらのんびりと歩くこと25分で舗装終点に着いた。ここまで車で登ってきた場合は舗装終点付近とゲレンデに入ったところの広場に停められる。
管理道の舗装はここまで

ゲレンデを上がっていく。花見山スキー場が営業停止して日が浅いのでゲレンデを歩くのに苦労はしない。ゲレンデ内には黄色のユウスゲ、橙色のヤブカンゾウ、赤紫のゲンノショウコの3色が混ざり合っている。ユウスゲの花は未だ開いていない。ユリの果実はニッコウキスゲか?

まだ気温が上がっていないので暑さは感じないが、強い日差しから逃れることができないので辛い!滑降コースに沿って上がっていくと登山道への取り付きとリフト降り場が見えてきた。
スキー場のゲレンデを登る ヤブカンゾウとユウスゲの競演

「花見山探勝歩道」の標柱の立つ登山口から樹林の中へと入っていくと、いきなりフシグロセンノウの大群落のお出迎えだ。樹林に入ると涼しい風が吹き抜けていて暑さを忘れる。ブナ、ミズナラの自然林の中を横木の階段が敷設された登山道はを快適に登っていく。

登山道わきにはヌスビトハギヤマジノホトトギスが花を付けている。コバノフユイチゴの熟した赤い実が目立つ。オオカニコウモリは開花準備中だ。日当たりの良い開けたところもあり振り返るとスキー場が見える。
花見山探勝歩道入口 横木の階段道

樹林が切れて灌木帯に変わると強い日差しが照りつけてくる。渡り蝶のアサギマダラがヒヨドリバナに留まっている。近づくと飛び立っていった。草原にはシモツケソウワレモコウの花が目立った。

東屋が見えてくると1等三角点の鎮座する花見山山頂に着いた。反対側からは千屋温泉からのルートが上がってきている。東側の伯耆大山方面は雲がかかっていたが、反対の西側は素晴らしい眺めだ。大きなアブが飛び回っていて追い払うのが大変だった。下りはピストン。
山頂直下の灌木帯 山頂に建つ東屋

【花見山山頂から西側の眺め】 船通山はその特徴的な山容で比較的簡単に同定できる。県民の森スキー場ゲレンデが見える比婆山系も同様だ。これ以外の山は位置関係で芋づる式に同定していった。多飯が辻山を入れることができなかったのは残念だ。


【花見山の花】 山名が示すとおり色とりどりのたくさんの花が咲いていて楽しませてくれた。掲載種以外では、ヤブジラミヤマハギオカトラノオオトコエシネジバナ、トウバナ、マツヨイグサ、ツユクサ、ウツボグサヌスビトハギシラヤマギクホタルブクロの花が見られた。

オオバギボウシ(キジカクシ科) キツネノボタン(キンポウゲ科) カワラナデシコ(ナデシコ科) キンミズヒキ(バラ科) オオキンケイギク(特定外来種)
ユウスゲ(ススキノキ科) ヤブカンゾウ(ススキノキ科) ゲンノショウコ(フウロソウ科) コウゾリナ(キク科) ヒヨドリバナ(キク科)
フシグロセンノウ(ナデシコ科) ヤマジノホトトギス(ユリ科) オトギリソウ(オトギリソウ科) ワレモコウ(バラ科) シモツケソウ(バラ科)