HOME | 戻る |
山 名 |
猿政山(1268m) | 広島県庄原市高野 |
---|---|---|
登山日 | 2024年6月19日(水) 晴れ |
吾妻山より望む(2022年10月)
|
参加者 | 単独 | |
コース | 俵原林道起点(8時25分)〜(9:05)登山口(9:10)〜ロープ場(9:45)〜(10:25)猿政山(10:40)〜(11:25)登山口〜昼食15分〜(12:20)俵原林道起点 所要時間約4時間 | |
お弁当 | 下山後に俵原林道の木陰で食べる | |
駐車場 | 俵原林道起点(詰めれば3台くらい) | |
トイレ | 高野町新市に公衆トイレがあります(水洗です) | |
まとめ | 「湯川の地権者が入山禁止の鎖を登山口に取り付けた」との報道があったのは2002年6月のことだった。発端は一部の登山者のマナーの悪さが原因で、山が臭くなったり草花が減ってしまったりすることに対して怒った住民が登山者を受け入れないという措置をとったものだった。上湯川の俵原林道からのルートがあるにはあったが暫くは封印していました。あれから随分の時間が経過して、歩かせてもらおうという気になりました。 |
広島市内の自宅を午前6時ごろ発ち国道54号線を走り、三次東ICから尾道松江自動車道に乗る。以前は三次から口和を抜けて高野に入っていたが自動車道が開通したお陰で高野入りが楽になった。しかも無料区間なので金銭的な負担は発生しない。高野ICで降りて上湯川から県道110号線に入る。途中から幅員が狭くなったが県道には等間隔に退避場所が設けられているので離合については問題はなさそう。なお当日は伐採の車が入っているようだったので少し心配したが対向車が来ることはなかった。
県道110号線を5.0km走ると左に毛無俵原林道が分岐しているので、分岐点の邪魔にならないところに停めさせてもらった。登山支度をして未舗装の林道に入っていく。右の画像でも判るように路面の状況は良好で、無理をすれば登山口まで進入できるが、植物観察をしながら林道を歩くことにしました。 林道が北から南へ向きを変える地点に、枝林道が派生していた筈なんだが今では判らなくなっていた。この枝林道に入り沢を詰めると稜線鞍部に出て島根県側からの内尾谷ルートに合流する。歩いたことはありませんが、そのような道があったと記憶しています。 |
||
毛無俵原林道の俵原側の起点 | 毛無俵原林道 |
毛無俵原林道を歩くこと40分でヤセ尾根登山口に着いた。登山口には指導標の類は見当たらなかった。右手の斜面をジグザグに登って、のり面の上部に沿って進んでいき広葉樹林の中へと入っていく。ブナの純林のような感じで林床にはコアジサイが咲いている。 朝日ビールと記された白杭を見つけた。このあたりは朝日ビールさんの私有地のようです。標高1050m付近から青い果実を付けたサンカヨウが見られるようなってきた。 |
||
ヤセ尾根登山口 | 朝日ビールの私有地 |
南尾根に乗ったところに大ブナがあった。急傾斜地に立っているので計測は諦めたが幹回り4メートル弱くらいだと思う。そこから方向転換して北に進んでいくと間もなく2本のロープが垂らされたロープ場があった。 今の時期は虫対策は肝要だが自分は虫よけスプレーを持参するだけで有効な対策は採っていない。この山は特にブヨが多くて顔の周りをブンブンと飛び回っていて追い払ってもきりがない。数ヶ所も刺されてしまった。 |
||
大ブナ(振り返って写す) | ロープ場 |
ロープ場をクリアーすると美しいブナ林の中を緩やかに登っていく。しかしササの勢いが増してきて少し苦労をさせられた。右に木の間越しに比婆山系が見えている。 ピンク色のテープが目に留まると、そこは内尾谷ルートが上がってきている地点だった。横に張られたピンクのテープは内尾谷に下山する際に行き過ぎないようにという配慮だ。 |
||
美しいブナ林 | 内尾谷ルートに出る |
内尾谷ルートはササが刈られていて格段に歩き易くなった。東の肩から稜線を西に進んでいくと果実を付けたサンカヨウが見られるようになってきた。程なく1等三角点の鎮座する猿政山に着いた。山頂からは北〜東にかけて展望があり遠くに船通山が見えたが、さすがに大山までは。 オオヤマレンゲ鑑賞道が南西に下っているので足を延ばしてみたが例年なら咲いている筈の花は完全に終わっていた。今年は6月に入り夏日が続いたので開花が早かったんだろう。下山はピストン。 |
||
猿政山山頂 | 猿政山から北東方面の眺め |
【猿政山の花】 6月に入りウツギやアジサイと名の付く花が頭角を現してきた。サンカヨウは南尾根に乗る手前の標高1050m付近の斜面と、山頂手前の2ヶ所に自生していた。夏の花は未だ咲き始めていない。ナナカマドの木があったので紅葉の時期に登っても良いだろう。タニウツギは終わっていた。
ウツギ(アジサイ科) | ウリノキ(ミズキ科) | ミヤマヨメナ(キク科) | ヤマアジサイ(アジサイ科) | ミヤコグサ(マメ科) |
コアジサイ(アジサイ科) | ミヤマイボタ(モクセイ科) | サワフタギ(ハイノキ科) | フウリンウメモドキ(モチノキ科) | サンカヨウの果実(メギ科) |