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山 名
多飯が辻山(1040m)
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広島県庄原市東城
登山日 2024年5月2日(木) 晴れ
南麓の猫地池より望む多飯が辻山
参加者 単独
コース 西登山口(8時50分)〜作業道終点(9:20)〜トラバース終わり(9:50)〜水平道(10:30)〜(10:50)多飯が辻山(11:10)〜植林地に突入(11:40)〜(12:25)下山
ガイド おしどり登山隊 さんの このページ を参考にしました。(同じようには歩けませんでした)
お弁当 下山してから駐車地で食べる
駐車場 東登山口から北へ200m進んだところの路肩(5台くらい停められます)
トイレ 登山口付近には見当たりません。四季の森「東城」にトイレがありますが閉鎖している?
まとめ 多飯が辻山山頂にワダソウが咲くことは以前から知っていた。見頃の時期を狙って登っていると山頂付近や直下の展望地に点々と咲いていて初めて対面することができた。どうせならと、久し振りに西登山口から登り反時計回りに周回する計画を立てた。ところがガイドブック「ひろしま百山」に記載の西登山道は荒廃が進み踏み跡を辿るのに難渋した。そして下山に予定していた新ルートの下山口を見つけることが出来なかったので、仕方なしに植林地の中の歩き易いところを選んで下った。

国道314号線を走り、東城町比奈で12号線に入り芸備線の踏切を渡って直ぐに、道路標識に従って左折して竹森林道に入る。細い道が続くが離合を心配するようなことは無い。暫く走っていると猫地池があり前方に多飯が辻山(冒頭の写真)が見えてきた。四季の森「東城」を過ごすと間もなく西登山口にある民家の三角屋根が見えた。登山口付近に停められないこともないが、やりすごして路肩の膨らんだところに駐車する。


【登山口〜作業道】 登山口を入るといきなりクマザサが茂る道となりササを掻き分けながら進んでいく。登山者があまり入っていないんだろうね。Y分岐は沢を渡る右の道を採る。ヒノキ林が見えてくると県営林の看板があり、その手前で左折して作業道に入る。ここまでは何事もない。以前は直進して沢沿いに歩き砂防堰堤の左手を乗り越していたが作業道が出来たのでルートが変わったようです。

西登山口付近の景色 西登山口 Y分岐は右へ 県営林看板の手前で作業道へ

【作業道を歩く】 作業道は757m独標を西から南へと巻くように延びていた。最初は歩き易い道で安心していたが、そのうち路面に松が侵出きていて歩き難くなってきた。作業道が沢に寄り添ってからはササとススキに覆われた道に変わりどこが作業道だか判らなくなってなってきそうだ。スギ林が迫ってくると作業道が終わったので適当なところからスギ林に突入する。

最初は歩き易い道 作業道が沢に寄り添う ササとススキに覆われる 終点付近でスギ林へ突入

【スギ林】 スギ林に入ると直ぐに幹に巻かれたテープを見つけたので突入地点が間違っていないことが確認できたので一安心!薄い踏み跡を辿りながら直登していくと園芸用のポールが立っているのが目に留まった。どうやら最初のトラバースの開始地点を示す目印のようだ。そこから東にトラバースしていき折り返して北へトラバースする。長いトラバースが終わるとササが待ち構えていた。

幹に巻かれたテープ 東へのトラバース開始地点 北へのトラバース途中 北へのトラバース終了地点

【ササ漕ぎ〜水平道】 ササを漕いでいるうちに登山道から外れてしまい、行ったり来たりして登山道に復帰しようとしたが、それはかなわずに、スギ林の歩き易いところを選んで登っていく。コシアブラの若芽がたくさん出ていたが、早く水平道に出たいという気持ちがあって、採るような余裕はなかった。ササ漕ぎ開始から40分でようやく水平道に出た。結構時間を消費してしまった。古い作業道が幾条もあり、これに惑わされ翻弄されてしまったのは反省点だ。

スギの幹に「天王社」のプレートが掛かっていた。どうやら東側の井河内登山道と連絡しているようだ。水平道を時計回りに北に回り込むと、以前あったスギの植林地が伐採されていて、目の前に比婆・道後地方の名山が連なっているのが目に飛び込んできた。こりゃあ素晴らしい眺望だ!伯耆大山もかすかに見えるぞ。定かではないが、水平道は以前の水平道ではなくて作業道を登山道に仕立てたのではないだろうか。だとしたら以前の水平道は何処へ?
水平道(○に天王社の案内)

伐採地の上端部から西〜北の眺め(白滝山の真後ろに福田頭が顔を出している。伯耆大山は画像だとはつきりしない)

【大仙さん〜山頂】 間もなく大仙さんが見えてきて、お宮の左手から斜面を登っていくと3等三角点の鎮座する多飯が辻山に着いた。山頂付近にはワダソウが点在して咲いていた。東側が開けていて広範囲に見渡すことができるが広島県東部の地理には疎いので詳しくは同定していない。西側の展望地は今では樹木が茂り眺望が失われている。方位標識はバラバラになって地べたに置かれてしまっていた。

大仙さん 多飯が辻山頂 山頂直下の東屋 山頂に咲くワダソウ

【下山】 登ってきた道を下り水平道を突き当たりまで歩いていくと天王社の鳥居のところに出た。引き返して下山口を探すものの見当たらないので西に延びる作業道に突入する。作業道が東に折り返すところで作業道と別れて植林地を下っていく。この時点で新ルートを探すのは諦めた。西に適当に下っていき標高750mくらいから杣道を辿っていくと古道に出会った。古道から植林地に入り一直線に下っていくと車道に出た。そこから駐車地までは僅か1分だった。帰路登山口の近くでアナグマを見かけた。逃げないので人に慣れているのかな?

水平道から作業道へ 古道を下る 下生えのない植林地 車道を歩くアナグマ

堰堤を迂回する作業道は路面に樹木が生え歩き難い
ようやく樹木がなくなったらササやススキでやりきれない
植林に入ってからもルートを外さないようにと苦労した
でも標高900メートル付近で登山道をロストした
最近では西登山道を歩く登山者はいないのか?
ネットで検索しても出てくるのは10年前くらいまでだ
どなたか歩いてみて欲しい。