HOME 戻る
山 名
布野冠山(843m)
工程図を見る
広島県三次市君田
登山日 2023年12月10日(日) 晴れ
老人集会所から望む布野冠山
参加者 単独
コース 老人集会所(8時35分)〜防獣柵(8:45)〜道誤り15分ロス〜(9:30)林道終点(9:35)〜尾根直登〜(9:55)林道に降りる(10:00)〜冠山取り付き(10:10)〜(10:29)布野冠山(10:30)〜(10:50)740m台コブ(10:55)〜(11:10)650m台コル(11:15)〜谷に降りる(11:30)〜防獣柵(11:35)〜農作業用具置き場〜広いあぜ道〜(12:00)老人集会所
お弁当 下山後に食べる(お昼に適した場所はありませんでした)
駐車場 茂田老人集会所付近に停める
トイレ 道の駅「ゆめランド布野」 嬉しいウォシュレットです
まとめ 布野冠山は登山ガイドブック「続・ふるさとの山歩き」に紹介されている山で、初めて登ったのは3年前の今頃の時期だった。このときは布野の明谷側から登ったが、今回は反対側の君田から取り付いてみた。12月に入ったが広島市内では最高気温が20度を超え、季節が1月くらい逆戻りしたような暖かい日で気持ちのいい山歩きをすることができました。下りで歩いたルートは「広島の山歩き(日記)」さんのこのページを参考にさせて貰いました。ありがとうございました。

広島市内の自宅を6時半ころに出て国道54号線を走る。早朝の国道は車が少なくて流れがスムースだ。布野の道の駅でトイレ休憩をして、その先の三差路で右折して峠を越えて君田のエリアに入り茂田の案内標識に従って左折して沢沿いの道を北上していき茂田老人集会所付近に駐車する。なお、道路の反対側に大きな地区の案内図があるので登山ルートなどの確認をすれば良い。


登山支度をして生活道を上っていき最初の分岐を左に入る。一番奥にある民家の軒先に 「〒、切手、印紙」 と記された小さな看板が下がっていたが今でも切手類を販売しているんだろうか?この民家を過ぎると道は未舗装となり、間もなく植林の中に入ったところに開閉式の防獣柵が設置されていた。柵を開けて向こう側の獣エリアへと入っていく。

茂田老人集会所 最初の分岐を左に 民家の先から未舗装林道 防獣柵を開けて向こうへ

林道の左手には防獣柵が続いている。そして左手に丘のように見える517m独標を見ながら林道を奥へと進んでいく。今日歩く予定の道を見落としてしまい少し疑問を感じつつ林道をさらに奥へと進んでいくと林道が終わってしまった。慌てて地形図を確認すると行き過ぎだということに気が付いてT字分岐まで戻り正しい道に入っていく。約10分強のロス!

スギ林の中に付けられた林道を進んでいく。そしてジグザグに歩き少しづつ高度を上げていく。久しく車が入ったような形跡はないが歩くのに支障はない。
T字分岐は右の道へ スギ林の中を進む

植林が切れると植生は雑木林に替わる。落葉樹は木の葉を落とし明るく感じる。林床は縁起物のユズリハやイヌガヤが大半を占めている。ジグザグ道を登り切ったところで向きを変えて南へと進んでいく。右手山側の斜面にはヒノキが植林されていてどこからでも容易に取り付けそうだ。

林道わきの樹木に地籍調査と記したピンクのリボンが掛かっている。下の方に茂田の集落が見えているがどこに集会所があるのかは判らなかった。終点が近くなると尾根が見えてきて、終点まで進んだところで、その尾根に取り付く。
明るい雑木林 林道終点手前

雑木林とヒノキの界を登っていく。ここは地籍調査が入っていて灌木が切り払われているので、左の画像でも歩き易いのが見て取れると思う。やや急な支尾根を登っていくこと20分弱で稜線に出た。そこにはタコソヨゴの木が立っていた。逆方向だと降下地点の目印となる。

稜線からは下に林道が見えるが高低差があるので30メートルほど北に歩いて林道が寄り添ってきたところから林道に降りた。降りたところには水色のヒラヒラと地籍調査のピンクのリボンが付いている。
雑木林とヒノキの界を登る 林道に降りた地点(手前が林道)

林道を北西の方向に進んでいく。林道は路面の殆どが侵入したササに覆われてしまい、人が歩けるだけの僅かな部分だけが残されている。路面が崩落しているところもあり、相当の補修整備をしなければ車は入れない状況だ。

左手に湯谷山へと続く連絡尾根が見えてきた。布野冠山の取り付きは、その連絡尾根が派生しているところの反対側にある。薄い踏み跡のあるササの斜面を喘ぐこと10分で布野冠山に上がった。山頂からの展望は無いに等しいが、木の葉を落とした立ち木の間から、三次市内方面に広範囲に雲海が見られる。
ササに覆われる林道 布野冠山山頂

布野冠山からコンパスをセットして北斜面を下っていく。丸尾根なので掴みどころはないが比高で30メートルくらい下ると植林が現れ、雑木林と植林の界を下っていった。途中で小振りのブナの幹に巻かれた派手な赤テープを見かけた。こんなところを歩く物好きはいるもんだ!

やがて平坦な尾根地形に変わり尾根上からは眼下に茂田の集落が見える。でも木の間越しなので良く判らない。そのうち寄り添ってきた林道と並行して歩くが、それもつかの間で林道は西へと向きを変えて離れて行ってしまった。
布野冠山の北斜面を下る 左手に林道が接近

ブナ林の斜面を登ると740m台ジャンクションピークに上がる。周囲より少し盛り上がっているくらいのコブなのでピークと呼ぶには相応しくないかもしれない。そのコブから薄い踏み跡を辿って北斜面を下っていく(東に振れすぎたのでコブまで戻って仕切り直したため約5分ロス)と尾根地形となり尾根伝いに650m台鞍部まで下り、右前方に続く明瞭な杣道に入っていく。

左手西側には下の方に林道が見えている。林道側から鞍部に上がるにはピンクのテープのところから取り付き、途中にある保安林の標識を目指して進んでいけば良い。
740m台ジャンクションピーク 650m台鞍部で杣道へ

スギ林の中を快適に下っていく。こちらにも地籍調査が入っていたようだ。この山に限らず植林の山では杣道や古道を利用させてもらうことがある。有難いことです。

尾根沿いに下り、最後に数回ジグザグを繰り返すと谷に降りた。
こんな道があるなんて有難い! ジグザグに下っていく 谷に降りた地点の景色

谷を下っていくと左に小さなため池と防獣柵が見える。そして防獣柵沿いに下っていき開閉式の柵を開けて里側に出ると直ぐに農作業用具置き場(右の画像)のところに飛び出した。

付近の田んぼにはイノシシ用の低い電流柵が張り巡らされている。田んぼを隔てて向こう側に民家が見えるので、それを目指して田んぼのあぜ道を歩いて車道に出る。車道を下っていきスタート地点の老人集会所に戻る。地区の人には出会わなかった。
防獣柵を開けて里に出る(手前が里) 農作業用具置き場のところに出る