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山 名
砥石郷山(m)
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広島県安芸太田町
登山日 2023年11月22日(水) 晴れ
餅ノ木峠より望む砥石郷山
参加者 単独
コース 田代口(8時30分)〜イキイシ谷を渡る(8:45)〜(8:55)尾根に乗る(9:00)〜956m独標(9:40)〜965m三角点(9:55)〜笹小屋(10:15)〜出合原(10:50)〜中の甲林道夏焼キビレ分岐(11:15)〜砥石郷山取り付き標識(11:55)〜(12:15)1166m独標(12:30)〜(12:50)砥石郷山(12:55)〜傾斜緩む(13:25)〜田代登山口(14:00)〜(14:15)田代口
お弁当 1166m独標で食べる(展望が良くてスペースもあり)
駐車場 田代口の駐車スペース(詰めれば5台くらい停められます)
トイレ 深入山オートキャンプ場の屋外トイレ(水洗です。24時間使用できる)
まとめ 今までに歩いたルートを繋ぎ合わせて田代を基点に砥石郷山を周回する計画を立てた。今回設定したイキイシ谷右岸尾根、中の甲林道出合原付近、砥石郷山は久し振りに歩いたので新鮮で、前回歩いたときから相当の年数が経っているので初めて歩くルートのようだった。

広島市内の自宅を6時半頃に出て久地通りから国道191号線に入る。早朝の国道は車の通行量が少なくてスイスイ走れる。虫木トンネル付近の温度計は0度を表示している。成る程寒いはずで付近の田畑には霜が降りている。餅ノ木峠からは砥石郷山がくっきりと見える。今日は良い天気になりそうだ。


田代口の案内標識の立つ近くの空き地に駐車して出発する。落ち葉の堆積した舗装路を田代川まで下ると道が分かれる。下流側は田代橋を経て三段峡横川口で上流側は奥三段峡だ。その奥三段峡には観光客が訪れることは皆無に近く、沢登りの人たちの独壇場です。田代川に注ぐイキイシ谷を渡って20メートルのところから右上に延びる山道に入る。以前歩いたときは取り付き付近に保安林の菱形の標識があったが今では無くなっていた。

田代口の駐車スペース 田代川まで下ってきた イキイシ谷を渡る 山越えの道への取り付き

ヒノキ林の中に付けられた杣道を辿ってジグザグに登っていくこと10分余りで支尾根に乗る。左手に木の間越しに砥石郷山を見ながら広葉樹林の尾根道を快適に進んでいく。このとき中国電力の黄色の巡視札を見かけた。巡視札は前述の取り付き付近でも見かけたが付近には送電鉄塔などは無いので一体どこに誘導しているんだろうか?標高850メートルくらいから右手にヒノキ林が現れて広葉樹林と植林の界を登っていくことになる。ササが出てきて登っていくにつれて、ササ高さが腰→胸→首→背丈とだんだん深くなり極端にペースが落ちてきた。

ヒノキ林の中の杣道を登る 支尾根に乗ったところ 中国電力の黄色の巡視札 深いササが待ち受ける

深いササを漕ぐこと20分余りで956m独標に着いた。そこには赤色の境界見出標を咥え込んだ樹木があった。木の葉を落とした木の間越しに、西に砥石郷山、北に965m三角点峰が見えている。さらにササを漕いで北に向かうと965m三角点峰に着いた。ササの刈り込みが炭焼き窯のように見えるところに三角点があると思うが三角点は確認していない。15年前に歩いた記録では、そこからは良い道が続く筈だが、尾根上に薄い踏み跡が残っているように見えるだけで、今では良い道は消えてしまっている。植林地を下っていくと笹小屋に出た。以前あった「山火事注意」の赤い横断幕とクマの絵の看板は無くなっていた。

大ヤブの956m独標 大ヤブの965m三角点峰 ササ漕ぎが続く 笹小屋(中の甲林道)

左手前方に砥石郷山を見ながら中の甲林道を出合原に向けて下っていく。路面の状態はササがせり出しているところがあるが概ね良好!

コンクリート橋を右岸に渡ると250メートル先に夏焼ヒギレ分岐があるので左折して植林地に入っていく。
中の甲林道を歩く 出合原のミズナラの黄葉 夏焼のキビレ分岐

砥石郷山分岐までの比高は200メートルだが全般的に比較的緩やかまので足に優しい山道だ。

スギ林の中を登っていくと左手にカラマツ林が見えてきた。たまたま20日前に歩いたときは黄葉していたが今では丸裸!のんびり歩くこと40分で砥石郷山分岐に着いた。
緩やかな谷沿いの道 新旧交代 砥石郷山分岐

完全に落葉したカラマツ林の中を登っていく。登山道に落ちている赤い果実の正体はナナカマドだ。

ほぼ一直線に付けられた高速道路のような道を喘ぐと1166m独標に着いた。今の時期は周囲の内黒山、十方山、恐羅漢山、天杉山などの稜線が見えている。
カラマツ林の中を登る 1166m独標 独標から恐羅漢山を望む

1166m独標から少し下り木の葉を落とした広葉樹林の中を緩やかに登っていく。魔の池付近は吹き溜まりとなっていて週末に降った雪が相当残っていた。

砥石郷山の山頂は周囲360度樹木が聳え落葉期の今の時期でも展望はありませんでした。
装飾花の残るノリウツギ 山頂手前の広葉樹林 雪の残る砥石郷山

山頂から東に延びる登山道を田代に向けて下る。等高線が詰んでいる斜面に一直線に下けられた登山道は当然のことながら急斜面だ!田代までは比高で550メートルもあるので足に負担をかけないようにとロープを頼って慎重に下っていく。比高で100メートルくらい下ると左手の植生が植林に替わり、ヒノキ林と広葉樹林の界を下っていく。さらに下っていくと右手の斜面に露岩が目立つようになってきた。岩海と表現するには大げさだがそのようにも見える。やがて植林は左に去り広葉樹林の中を下っていくと植生がアカマツ林に替わってきた。

大ブナ(幹回り3メートル) 植林と広葉樹林の界を下る 露岩を抱えたド根性樹木 アカマツ林に入る

アカマツ林を抜けると植生が植林に替わり、ヒノキ林の中に付けられたジグザグ道を下っていくと左下に赤い田代橋が見えてきて田代登山口に降り立った。逆方向で田代から砥石郷山に登る場合は田代登山口から1分で尾根への折り返し道がある。案内プレートとテープがあるが、うっかり見逃してしまうと南へと延びる杣道に入っていってしまうので注意!

田代橋を左岸に渡り田代川沿いに旧道を遡りスタート地点に戻る。今日は登山日和だったが平日なので誰にも出会わなかった。
田代登山口 田代橋を左岸に渡る