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山 名
正教山(817m)
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広島県安芸太田町
登山日 2023年10月25日(水) 晴れ
杉の泊奥の林道より望む正教山
参加者 単独
コース 県道305号線駐車地(8時5分)〜才中得の生活道へ(8:30)〜取り付き(8:40)〜(9:40)大岩(9:45)〜(10:10)正教山(10:20)〜790m台コブ(10:50)〜(11:10)作業道分岐(11:20)〜草尾殿畑線の車道に出る(11:40)〜(12:45)県道305号線駐車地
お弁当 車道に下りて歩きながら行動食を食べる(お昼に適した場所はありません)
駐車場 県道305号線の路肩の膨らんだところ(探せば何ヶ所もあります)
トイレ 津浪道の駅、温井ダムリゾート駐車場(何れも水洗です)
まとめ 先日、杉の泊側から大箒山系の山に登ったときに林道の展望地から正教山の全容を望むことができた。戸河内の道の駅付近から見える山であるが裏側から見たのは(おそらく)初めてなので新鮮な思いだった。この山は過去2度ほど上殿から登ったことはあるが、裏側からのルートは未だ歩いていないので寺領を基点に縦断してみることにした。

深山峡から寺領に入る道は離合が難しいので少し大回りにはなるが温井ダムの先から入った。杉の泊防雪トンネルを抜けると間もなく「草尾雲海」の標識があり、その少し先の路肩が膨らんでいるところに停めさせてもらった。


正面に市間山を見ながら県道305号線を戸河内方面に向けて下っていると、祇園坊柿の集荷場が目に留まった。プラケースを荷台に乗せた軽トラックが何台も停まっている。寺領は祇園坊柿の産地なんだ。今は収穫の時期なので皆さん忙しそうに動き回っています。

寺領には柿の木がたくさんあり、大歳神社の県道を挟んで反対側には柿の木畑があり、とり残された柿がいくつも実っている。道ばたにはサクラの樹も多くみられるので桜の咲く時期に訪れると楽しめると思う。
日露戦勝記念碑と祇園坊柿の集荷場 大歳神社と柿の木畑

小さな地蔵堂を過ぎた先の才中得(さいなかえ)集落に差し掛かったところから左手の生活道に入り坂道を登っていくと正教山の西斜面が目に飛び込んでくるが山頂付近は見えていない。

民家の間の道を上っていき、倉庫代わりに使われていると思われるヤマザキパンのコンテナ付近から斜面に取り付いた。すぐに有害鳥獣捕獲用の大きな檻があった。小さな檻のようなワナはたびたび目にするが、ここのは一部屋くらいありそうな立派な大きさの檻だ!
才中得の生活道に入る 取り付き付近の景色

前述の檻の左手を進むと直ぐに支尾根に乗る。向こう側は植林地なので杣道が利用できないか調べてみたが目的の尾根から離れてしまうので諦めて元の地点に戻った。10分弱のロス。

踏み跡があると思っていたのは大間違いで、踏み跡は今では消失している。おまけにアセビ、ソヨゴ、ツツジ、ヒサカキなどの灌木のジャングルが続き時間がかかってしまう。左の谷はヒノキが植林されていて一部は尾根まで届いていた。
ここから支尾根に乗る アセビなどの煩い灌木

尾根を登っていくと露岩が見られるようになり腰掛けるのに丁度いい塩梅の岩があったので小休止する。立ち木の間から北北西の方向に長原の集落が見える。高度が上がるとササが出てきたが、膝くらいまでなので歩くのに支障はない。傾斜が緩むと山頂に着いた。周囲は雑木林で全く展望はありません。

過去の正教山山行記に「山頂から西に才中得方面への道が下っている」と記述しているが、今回このルートを歩いてみた結果、明瞭な道は無いことが判りました。
大岩(手前が山頂) 正教山山頂

正教山からは草尾を目指すので北斜面を下る。こちら側は登ってきたルートと比べると薄い踏み跡があり、テープもあるので各段に楽だ。赤い頭のペグが立っている790m台コブで右折して東に急下っていく。

鞍部から登り返すと株立ちソヨゴの790m台コブに上がり、今度は左折して北に急下っていく。傾斜が緩むと地形図上では林道が寄り添ってくる筈だが、それらしき路面は見えなかった。
赤頭ペグの790m台コブ 株立ちソヨゴの790m台コブ

標高720m台鞍部まで下ると、右手から作業道が上がってきていたので調査したが、作業道は草木に覆われてまともに歩けるような状況ではないので引き返して尾根歩きを続ける。調査で約10分のロス。

鞍部からは歩く人が少ないのか踏み跡が不明瞭になってきた。植林地からは右手に車道が見えるが比高が大きいのでそのまま進んでいくと電柱が見えたので、それを目指して進んでいき車道に降りた。車道をテクテク歩いてスタート地点に戻る。車道歩きでは植物観察などで20分程度のロスあり。
作業道が延びてきている 電柱の近くから車道に降りる

朝晩は冷え込むようになり一気に秋が深まってきた。秋の花で咲いているのは野菊くらいで見かける花の種類は少ない。その分果実が目立つようになり目に留まった果実を掲載する。実といえばヤマノイモのムカゴがたんさん実っていました。

タンナサワフタギ(ハイノキ科) ミヤマガマズミ(レンプクソウ科) オトコヨウゾメ(レンプクソウ科) ヤブムラサキ(シソ科) エゴノキ(エゴノキ科)