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山 名
大平山(1014m) 床尾山(990m)
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広島県安芸太田町
登山日 2023年10月19日(木) 晴れ
大箒山南西尾根より(昨年写す)
参加者 単独
コース 杉の泊の林道起点(7時50分)〜林道分岐(8:25)〜(9:00)取り付き(9:05)〜主稜線に出る(9:40)〜(9:45)大平山(9:50)〜E峰(10:30)〜(10:50)床尾峠(11:25)〜床尾山(11:45)〜(11:55)D峰(12:00)〜(12:25)956m峰(12:30)〜ナメラ谷林道終点(12:50)〜オオブナ谷に出る(13:05)〜オオブナ谷林道終点(13:30)〜(13:55)床尾峠(14:00)〜(14:20)林道に下りる(14:30)〜(15:05)杉の泊の林道起点
お弁当 お昼前に床尾峠で行動食を食べる(お昼に適したところはありません)
駐車場 杉ノ泊の林道起点の県道路肩の膨らんだところ(5台くらい停められます)
トイレ 登山口付近には見当たりませんでした。
まとめ このところ好天が続いているのでヤブ漕ぎをしようと思い山岳地図をながめていると大箒山の南西に位置する「大平山」が目に留まった。大箒山塊には虫木峠側からは何度か入っているので、今回は南側の杉の泊から歩こうと思い前記の工程となった。なお昨年ナメラ谷に下る途中で難渋したのでルート再確認のため再度ナメラ谷に下りてみた。

加計から県道305号線に入り深山川沿いの細い道を遡っていき、杉の泊ホビーフィールド入口の少し手前の路肩に駐車する。登山支度をして50mほど戻り、温井ダムへの道が分岐している三差路のところから林道に入る。林道入口は車止めの鎖が掛かっていた。周囲は植林地で何の変哲もない道を延々と登っていくと突然視界が開け右手南側に戸河内の正教山が見えた。道ばたにはアキチョウジとノコンギクが咲いているくらいだった。

取り付き付近の景色(右に温井ダムへの道が分岐している) コンクリート打ちされた道 展望地から正教山を望む

展望地のすぐ先の分岐は左に折り返して北西に伸びる一直線の道を進んでいく。床尾峠からの破線径が下っている谷は植林地で歩きやすそうだ。さらに林道を奥へと詰めていくと太田川森林組合の相当草臥れたバンが上がってきていた。付近に「センター造林地」の看板が立っているので視察調査にでも来たのかな。

その先から路面が急に荒れてきた。地形図と照らし合わせて、そろそろこの辺でと判断し、マムシ避けにスパッツを装着してから、大岩の少し先からミズナラ林に突入する。
林道分岐(標高780m付近) 林道からの突入地点

すぐに左手の支尾根に乗り尾根道を登っていく。一見ジャングルのように見えるがササは少なくアセビが少し邪魔なくらいで比較的楽に歩ける。ブナが出てきたが個体数は少ない。30分程度のササ漕ぎで主稜線に出た。

主稜線に出てから5分くらいで一番高いところに着いた。地形図によると紛れもなく大平山の山頂なんだが、付近をいくら探しても三角点を見つけることができなかった。何となく釈然としないが、昨年5月21日に登られた方の登頂プレートがあったので大平山山頂に間違いないだろう。
主稜線に出る(標高1000m) 大平山山頂付近)

大平山から床尾峠に向けて登ってきた道を引き返す。鞍部の手前でルート採りに手間取って少しロスしてしまった。F鞍部まで下ると古道(ヨコエキと押ケ原を結ぶ小径)があった。果たして健在なんだろうか?F鞍部からは腰までのササを漕いでE峰へ上がり、右に折れて965m独標から北西に伸びるベロ尾根に入りヒノキ林と広葉樹林の界を歩いて床尾峠に下りる。大平山〜床尾峠まで区間は踏み跡が残っているところもあるが全般的に薄いので、踏み跡を探して進むよりは、コンパスをセットして歩いた方が良かろうと思う。床尾峠の近くまで林道が上がってきているので東西方向に少し歩いてみたが大した収穫はなかった。

ササを漕いでE峰へ E峰はヒノキ林 965m峰もヒノキ林 床尾峠(右から左へ)

床尾峠で行動食を摂った後、床尾山方面に向けて出発する。一番左の画像でも明らかなように薄い踏み跡があるので楽をさせてもらった。970m台コブを巻いて床尾山の西斜面を登っていく。この辺りが床尾山のはずだがと考えながら歩いていると三角点に躓いたので、そこが床尾山だと判った。床尾山からササの斜面を下り心持ち登り返すとD峰に着いた。南尾根には杉の泊側に下る踏み跡が見受けられるので機会があれば探検してみたい。D峰からはアップダウンの少ない稜線歩きだ。左手の松原側は広葉樹林で右手の温井側はヒノキ林だ!956m独標に着いたところで小休止する。

970m台コブへの登り 床尾山(展望なし) D峰(展望なし) 956m峰(展望なし)

コンパスをセットして956m独標の西尾根を鞍部まで下っていく。昨年歩いたときは前方の斜面を駆け上がり若い植林地を歩き難儀をしたので、今回は左の谷に入り歩き易いところを選んでナメラ谷作業道に出る。こちらも最後の10mは猛烈なヤブとイバラとで抜けるのに苦労した。植林のために造られた作業道は荒廃が進み歩き難くなってきて、近いうちに自然に還ってしまうことが予想される。歩くなら今のうちだが、あまりお薦めはできない。作業道を歩くこと15分でオオブナ谷に出た。

鞍部で左の谷に入る 谷を下ってナメラ谷作業道に出る 荒廃したナメラ谷作業道を下る ナメラ作業道からオオブナ谷林道へ

オオブナ谷に入り林道を登っていくと25分で林道終点に達した。林道はもっと奥まで延伸されていると思っていたんだが、昔と変わらない林道終点の景色がそこにあった。

林道終点からヒノキ林の中に入っていく。自分としては踏み跡を忠実に辿って進んでいる心算だったが、目指す床尾峠の方向よりは随分西にずれてきている。そのうち方向が変わるのかと思っていたが相変わらずずれたままだ。3つ目の作業道に出たところで作業道を歩き床尾峠に上がった。床尾峠は作業道から20メートルくらい先にある。
オオブナ谷林道終点 作業道から床尾峠へ

床尾峠から南側の谷に入る。土塁のような形状の古道が残っていて、それを下っていくと左岸の高巻き道となり谷を見下ろしながら下っていく。やがて道は谷から離れていき古道を外さないように下っていくと林道に出た。そこからは登ってきた道を駐車地まで下っていきスタート地点に戻る。

【メモ】 床尾峠の南に東方面に延びる立派な林道があったので歩いてみたが100mほどで終わっていた。路面はしっかりしていて背丈の低い樹がところどころに生えている。周囲から取り残されたようになっているこの道は一体何なんだ。どこから続いていたんだろうか?
スギ林の谷を下る 林道に出る(谷まで30m地点)

今回歩いたルートで見かけたテープは2ヶ所のみ。
ひとつ目は床尾峠、ふたつ目はD峰だった。
テープを探して歩く訳ではないのでもっと多い?
でもテープを見つけるとたいがいは安心する。
ときにはあらぬところに付いていることもあるが
F鞍部付近で行ったり来たりして少しロスをした。
965m峰からの下りでも間違ってしまった。
オオブナ谷林道終点からもあらぬ方向に
床尾峠からの下りでも大回りをしてしまった。
なめてかかってはいけないと反省する。
単調な地形ではないので読図訓練にもってこい
テープが少ないので適しているよね!