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山 名
大暮毛無山(1082m)
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広島県北広島町
登山日 2023年9月20日(水) 晴れ
大暮より望む大暮毛無山
参加者 単独
コース 古仙斉生家前(8時35分)〜廃道へ(8:55)〜上峠付近(9:10)〜ルート探索〜林道細見大塚線から登山道へ(9:35)〜電波塔の管理道横断(9:55)〜(10:25)大暮毛無山(10:40)〜林道細見大塚線に下りる(11:20)〜(11:50)古仙斉生家前
お弁当 下山してから食べる
駐車場 古仙斉生家前の路肩(数台停められます)
トイレ 登山口付近にはありません
まとめ NHKの夕方のニュースで大暮養魚場が紹介され女性の方がインタビューを受けていた。大暮と言えば大暮毛無山の山麓を縫うように走る「林道細見大塚線」工事はどうなっているんだろうか。ネットで調べてみると工事そのものは進んでいるようだ。それとガイドブック「ひろしま百山」で紹介されている南登山道が気になったので今回歩いてみたが、道は消失していた。これは林道工事による影響もあると思うが、歩く人が少なくなり自然消失した模様です!

豊平町から椎谷峠を越えて芸北町に入る。移原(ウツノハラ)まで下ると前方に平べったい大暮毛無山が見えてきた。大暮入口から大暮川に沿って北に進み、水色の「芸北あまご」の看板のところで右折して、目と鼻の先の古仙斉(佐々木古仙斉…江戸時代の画家)生家前の路肩に駐車する。


登山支度をして出発する。生活道をほんの僅か歩き廃屋のところから草ボーボーの林道に入る。ガイドブック「ひろしま百山」に記載されている「白壁の蔵」は、茅葺屋根の民家ともども解体されていた。

林道上にはミゾソバが咲き乱れている。明るいところは足の踏み場がないくらいに朝露を含んだ夏草に埋め尽くされていて、たちまちのうちにズボンの膝下が濡れてしまった。
「芸北あまご」の看板のところを右折 生活道から未舗装林道へ

林道は車が進入した形跡は全くなく、今では歩き専用となっている。周囲はスギ林だ。石積みの残る林道を進んで一直線の区間を過ぎた、標高700m付近で林道は左カーブして登っていく。

そこで右手の廃林道に入るんだが入口付近には指導標のテープも何もないので、判断材料としては、樹林が切れて明るくなった地点であることと、ミズナラの大木くらいだろう。それに林の中を窺うと廃林道らしきものが見える。
一直線の区間 ここから廃林道に入る

この道は大暮と移原を結ぶ昔の峠道だったのではないだろうか。かなり廃れているが樹木の生えていないところを選んでスギ林の中を上っていく。やがて左手上の方に林道「細見・大塚線」白いガードレールが見えてきた。

上峠付近まで上がると道が判らなくなって前方の下り斜面にも道らしきものは見当たらない。相当歩き回って調べてみたが諦めて斜面を登って林道「細見・大塚線」に飛び出す。上峠付近の道は林道工事の影響を受けて、道が不明瞭になってしまったのかな。
廃林道の状況 林道「細見・大塚線」に出る

林道「細見・大塚線」を東に100mくらい歩き左手の登山道に入る。なお林道の反対側には移原からの登山道が上がってきている。手摺付きのスロープを上がっていくと尾根に乗り広葉樹林とヒノキ林の界を歩く。登山道は明瞭でとっても歩き易い。やがて植林が切れると間もなく電波塔の管理道(この管理道は移原方面から上がってきている)に飛び出した。管理道を右斜めに横断して反対側の登山道に入っていく。

林道「細見・大塚線」からの取り付き 手摺付きのスロープ 広葉樹林と植林の界を歩く 電波塔の管理道を斜めに横断

標高が上がってくるとブナが見られるようになってきた。右手に湿地を過ごすと間もなく毛無山山頂に着いた。

以前は熊の城山方面が見えたんだが今では展望は失われている。でも山頂広場に立つ幹回り3mくらいの数本のブナが展望のなさをカバーしている。
株立ちブナ 湿地(花は見当たらない) 毛無山山頂

下山は色づいた果実を鑑賞しながら林道「細見・大塚線」まで下る。林道わきには秋の七草のハギ、ススキが咲き、やれやれやっと秋が来たんだなと思ってしまう。ここから事前に予習していたコースを歩くことにして、まずは林道「細見・大塚線」を上峠方面に向けて歩き上峠を通り越して道幅の広くなっているところから左手の未舗装林道に入る。この道を下っていくと、廃林道入口(上から2段目のミズナラのところ)に戻ってきた。

大暮から南尾根を辿って毛無山に登る場合は、林道歩きが長くなるが、自分が下山に使ったルートが無難だと思う。
林道細見大塚線より左手の林道へ 路面が草に覆われ気味の林道

クマノミズキの樹の下に駐車した。目線の高さに実が成っている。草だらけの林道の主役はミゾソバとゲンノショウコだ。明るいところではオミナエシならぬオトコエシが威張っていた。林道「細見・大塚線」から登山道に入ると見られる花は少なくなってきた。県北の高い山では秋が進み熟した果実も何種類かお目にかかった。やや湿ったところに咲くアケボノソウは、いつ見ても癒される可愛らしい花だ。上段に花を下段に果実を掲載した。

ミゾソバ(駐車地) アケボノソウ(林道) アキノキリンソウ(南尾根) アキチョウジ(南尾根) サラシナショウマ(南尾根)
クマノミズキ(駐車地) エゴノキ(林道) アマドコロ(南尾根) ミヤマガマズミ(南尾根) オオカメノキ(南尾根)