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山 名
三瓶山(1126m)
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島根県大田市
登山日 2023年7月16日(日) 晴れ
南麓より望む三瓶山
参加者 単独
コース 姫逃池駐車場(9時)〜[中国自然歩道]〜(10:00)西の原分岐(10:05)〜(10:50)扇沢(11:00)〜(12:00)三瓶山(12:40)〜[名号登山道]〜標高700m分岐(13:45)〜(14:20)姫逃池駐車場
お弁当 男三瓶山頂で食べる(お昼はもちろん山頂です)
駐車場 姫逃池駐車場(100台くらい停められます)
トイレ 標高700m分岐の南側100mに山中トイレあり(利用していなので詳細不明)
まとめ 今年の梅雨も終盤を迎え、久し振りにすっきりした晴天の予報が出たので、耐暑訓練を兼ねて三瓶山に登ることにした。三瓶には気候の良い時期にしか登っていなくて夏本番前の三瓶にはどんな花が見られるのか楽しみでもあった。

広島市内の自宅を6時半頃に出て国道261号線を走り、川本町から江の川沿いの道を遡り三瓶に入った。三瓶温泉から反時計回りに走り北の原の姫逃池駐車場に停める。高速道路を使用しなかったが、それでも所要時間は2時間半くらいだった。登山支度をして駐車場奥からヘルシートレイリングコース(自転車道)に入り西の原方面を目指す。右手に姫逃池を見ながら歩くこと10分で中国自然歩道の細い道に変わる。随分前に植林されたスギ林の中の軽いアップダウンが続く。植物観察をしながら歩いたので西の原分れまで駐車場から1時間くらいかかった。

姫逃池登山道の登山口 ヘルシートレイリングコース 中国自然歩道 西の原分れ

【中国自然歩道の林床の花】 果実を掲載してみました。薄暗い植林の林床にはクロモジヤマアジサイが目立つ。山裾のヤマアジサイは殆ど終わっていてドライフラワーのようです。可愛らしいピンク色の小さな花はハエドクソウだ。小さすぎて上手く撮れなかった!すくっと伸びた茎の先端に白い花をつけているのは、アカショウマかトリアシショウマか?区別が難しいね。

エゴノキ(エゴノキ科) アブラチャン(クスノキ科) ダンコウバイ(クスノキ科) ウリノキ(ミズキ科) ミヤマハハソ(アワブキ科)

【西の原分れ〜扇沢】 西の原分れで左折して扇沢に向かう。すぐに西の原登山道を左に分け堰堤の左側を乗り越し谷沿いの緩やかな道を登っていく。この辺りにも植林されたスギが林立している。

扇沢に差し掛かると傾斜が急になってくるが山道がジグザグに切ってあるので助かる。それに谷を抜ける風が吹いているのでさほどの暑さを感じさせない。この区間だけは設定タイムどおりに歩けた。扇沢に着いたところで小休止する。
緩やかな道が続く 扇沢(十字路鞍部)

【扇沢〜男三瓶山頂】 扇沢からは地形図でも判るように登山道が険しくなってきた。足元の悪い岩場の急斜面が続きロープを頼りに登っていったが、ここで体力をかなり消耗してしまった。標高960mまで登ると尾根地形となり少しは楽になったが急登はまだまだ続く。標高1000mを超えると植生が灌木帯に替わり展望が開けてきた。しかし日差しが強くてたまらんぞ!ベンチの設置された南の肩から気持ちの良い草原を進んでいき左手から西の原登山道が合わさると間もなく男三瓶山に着いた。登山者は50人くらいで小学生くらいの子どもも数人登ってきている。

ロープ場が続く 孫三瓶と子三瓶山 南の肩への最後の登り 男三瓶山頂

【男三瓶山頂草原に咲く花】 日当たりの良い草原には多くの色とりどりの花が咲いていて楽しませてくれる。掲載した花以外では、ウツボグサオカトラノオカワラナデシコクルマバナコウゾリナシモツケヒヨドリバナの花を見ることができた。ホタルブクロは登りの周回コースや下りで使った名号登山道にも見られ生育範囲が広いようだ。シモツケソウは見当たらなかった。

オオバギボウシ(ユリ科) 九州コゴメグサ(ゴマノハグサ科) ホソバノヤマハハコ(キク科) ホタルブクロ(キキョウ科) ヤマブキショウマ(バラ科)

男三瓶山頂〜標高700m分岐】 山頂避難小屋の手前で案内標識に従って左折して名号登山道に入る。尾根沿いの登山道はやや険しいところがあるが危険はない。標高1000mまで下ると癒しのブナの森に入ってきた。暫く下っていくと天然スギの案内があった。最初は険しかった道も下るにつれてググザグの登山道へと変わり歩きやすくなってきた。

名号登山道に入る 癒しのブナの森 歩きやすいジグザグの登山道 標高700mの女三瓶分岐

標高700m分岐〜名号登山口】 標高700m分岐からは平坦に近い道に変わるが、大小さまざまな石がゴロゴロしていて歩き難い。大きな案内板とベンチのある中国自然歩道分岐で最後の休憩をとる。案内板の地図が北が下向きになっているのが気になった。やはり北は上向きでないと地形図が読みにくい!

名号登山口に下山して、ヘルシートレイリングロードを歩いて出発地点に戻る。帰りは西の原を回ったが暑い時期なので西の原は敬遠されがなのか以外と駐車している車は少なかった。
中国自然歩道分岐 名号登山口

名号登山道に咲く花】 名号登山道に多くみられた花はヤマアジサイオオバギボウシだ。麓の中国自然歩道ではヤマアジサイは殆ど終わっていたが、中腹ではちょうど良い塩梅だった。掲載種以外で見られたのはアクシバヤマジノホトドギスの花。広島に越してきて山歩きを再開してから20年以上になるがツチアケビの花を初めて見たような気がする。モミジガサは蕾を付けていたのでもうじき咲くだろう。

ホツツジ(ツツジ科) ツクシガシワ(ガガイモ科) ブナの虫こぶ ツチアケビ(ラン科) トリアシショウマ(ユキノシタ科)

扇沢からの急登でロープ場を過ぎ尾根に乗ってやれやれ!
前方からワイワイガヤガヤ大勢の若者が下ってきた。
「どこの学校」と質問すると、「島根県のラグビーの強豪校です」と。
自分は島根の高校は判らない。すると「石見智翠館高校」です。
「自分たちは北の原から登って周回する予定です。」
「後ろから大勢下りてきますので、申し訳ありません。」
成る程、続々と若者が下ってくる。こりゃあ離合が大変だ!
可愛らしい女子マネージャーさんも元気に下っていった。
若者たちに元気をもらったが今日は蒸し暑くてしんどい!
北の原に下山すると件の高校のバスが待機していた。