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山 名 |
深入山(1153m) | 広島県安芸太田町 |
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登山日 | 2022年8月12日(金) 曇り |
グリーンシャワーより望む深入山
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参加者 | 孫2人 | |
コース | 南登山口(9時55分)〜(11:20)深入山(11:25)〜展望岩(11:50)〜(12:55)南登山口 | |
お弁当 | 下山してから戸河内道の駅で食べる | |
駐車場 | グリーンシャワー駐車場(100台くらい停められます。) | |
トイレ | グリーンシャワー管理棟(ウオシュレットです) キャンプ場(水洗です) | |
まとめ | 昨年夏に一番年上の孫を連れて深入山に登った。二番目の孫もそろそろ大丈夫だと思い今年は二人の孫を連れて登った。孫たちはそれぞれ自分の興味のあるものに夢中のようだが、自分は孫を引率しつつ久し振りに草原に咲く夏の花を観賞した。 |
中国自動車道を戸河内ICで降りて国道191号線を走る。可部〜勝木が少し混んでいたので1時間20分くらいでグリーンシャワーの駐車場に着いた。広島市内は猛暑日に近いような天気が続いているが、深入山の麓は天然のクーラーが良く効いて気持ちがいい。今日は雲っているので、日差しが無いうちに南登山口から正面コースを登ることにする。
南登山口から暫く登るとクヌギ林がある。昨夏ここでカラスに食べられた(管理棟の人がそうだろう言っていた)クワガタの死骸を見つけた。確かにこの辺りにクワガタが居るんだろう。虫捕り網を持った下の孫は草むらに潜むバッタを追いかけている。元気なものだ。 おやおや迂回路があるぞ!それは昔の登山道を復活させたもので少し大回りだが直登道よりは断然楽そうなので歩かせてもらった。もう下ってくる人がいる。キャンプに来ている人たちか、または、涼しいうちの早朝登山組か。 |
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クヌギ林 | まだまだ先が長い |
登山道わきにはキキョウがたくさん咲いている。もうじきお盆なので盛りは過ぎているものの折り紙の風船のような形をした蕾も多いのでもう暫くは楽しめそうだ。カワラナデシコ、ツリガネニンジンは深入山南斜面全体に咲いている。白いキクの花はシラヤマギクだ。この花は秋に咲く野菊の中でも早咲きの方で長い葉柄があるので比較的簡単に見分けられる。松ぽっくりを小さくしたような形をしたワレモコウがツリガネニンジンに負けじと夏草の中から顔を出している。何ともおどろおどろしい名のオトギリソウもところどころに生えている。
キキョウ(キキョウ科) | ツリガネニンジン(キキョウ科) | カワラナデシコ(ナデシコ科) | シラヤマギク(キク科) |
ワレモコウ(バラ科) | ヒヨドリバナ(キク科)と豹紋蝶 | シュロソウ(ユリ科) | オトギリソウ(オトギリソウ科) |
秋の七草の出だしの「ハギ」の花は目立たないがあちこちで咲いている。登るにつれてオミナエシの花が見られるようになってきた。草原にツリガネニンジンと競うように咲いている。すくっと立っているオミナエシを写したのが下の写真で背景は大箒山です。マツムシソウが咲き始めたが南斜面側は個体数が少ないね。ハバヤマボクチ、トウヒレン、オケラの花は開花準備中だ!でもオケラはいつ花が咲くのかいつ咲き終えるのかはっきりしないよね。
マルバハギ(マメ科) | オミナエシ(オミナエシ科) | シラネセンキュウ(セリ科) | コオニユリ(ユリ科) |
コウゾリナ(キク科) | ハバヤマボクチ(キク科) | トウヒレンの蕾(キク科) | オケラの蕾(キク科) |
丁度半分くらい登ったところで下山中の年配の男性と話し込んでしまい、先を行く孫たちから「早く登ってきて」と催促をされてしまう。いこいの村からの東登山道が合わさると残りは僅かで惰性で登られる。 山頂直下の大岩テラスで小休止する。大岩からはグリーンシャワーがかなり下の方に見え高度感があるところだ。そこから山頂まで目と鼻の先なので、そのことを伝えると、孫たちは走りながら登っていく。元気なものだ!山頂からは360度の大展望が得られる。小休止してから林間コースで下山する。 |
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あとひと頑張りで山頂 | 360度展望の深入山山頂 |
山頂周辺の草原に夕方に咲くユウスゲの黄色い花が見られる。たまに時間を勘違いして咲いている花があるが今日のユウスゲは皆さん咲く時間をきちんと守っているようだ。林間コースの上の休憩舎の前にはマツムシソウが咲き今日もたくさんの淡紫色をした可憐な花が迎えてくれた。オオバギボウシは果実になっているものが殆どだったが標高の高いところでは未だ頑張って咲いている。草原からひときわ高く花茎を伸ばしているのは遠目にはシシウドのように見える。お目にかかった山野草でこのページに未掲載の花はママコナ、オカトラノオ、キンミズヒキ、ウツボグサ、ヤマジノホトトギス。
マツムシソウ(マツムシソウ科) | オオバギボウシ(キジカクシ科) | シシウド(セリ科) | クルマバナ(シソ科) |
林間コースを展望岩まで下ったところで一休みする。景色が良いのでのんびりとしたいところだが孫たちが競うように下っていくのでそうもいかない。水場を過ぎたところの雑木林で 希少昆虫を捕獲 して孫は大喜びだ! 西尾根休憩小屋まで下ったところで水分補給を兼ねて小休止する。何とそこに先ほど登りで出会った年配の男性と再会した。確か76歳と伺ったが深入山に連続2回も登ろうとは何と元気なことよのう! |
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展望岩(絶景岩)からの眺め | 西尾根休憩小屋の下の道 |
深入山は花の山だが、最後に林間コースに見られた果実を掲載!和菓子を切る楊枝に用いられるクロモジの樹は林間コースの林床全体広がっている。八畳岩近くでイソノキの赤い果実が目についた。真夏に果実が色づく樹木はそんなにはないので絞り込んでいけば同定できる。この木は葉っぱが2枚づつ互い違いに付くコクサギ型葉序という配列をしているので注意深く観察してみたら面白い発見ができると思う。深入山に多いアズキナシやズミの実は未だ青いままで赤く熟すのは秋になってからだ。この他にはタンナサワフタギ、ヤマボウシの果実が見られた。
クロモジ(クスノキ科) | イソノキ(クロウメモドキ科) | アズキナシ(バラ科) | ズミ(バラ科) |