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山 名
高杉山(1148m) 天狗石山(1191m)
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広島県北広島町
登山日 2022年6月12日(日) 曇り
中野冠山より望む(2021年8月)
参加者 単独
コース 深山(7時35分)〜作業道入口(8:00)〜(8:35)林道終点付近(8:50)〜雑木林〜(9:30)作業道(9:45)〜ヒノキ林〜1110m台コブ(10:10)〜(10:25)高杉山(10:30)〜ホン峠(11:00)〜(11:10)来尾峠分岐(11:25)〜(11:40)天狗石山(11:50)〜(12:05)オクビ山北の鞍部(12:35)〜佐々木新道登山口(13:25)〜(13:30)深山
ガイド 髭じじーの山便りさんのこのページを参考にしました (残念ながら同じようには歩けなかった)
お弁当 オクビ山北の鞍部で食べる。候補は天狗石山だが登山者が多かったので断念
駐車場 深山大橋付近の広まったところや付近の路肩(10台くらい停められます)
トイレ 登山口付近にはありません
まとめ オオヤマレンゲの咲く季節がやってきた。2年前に奥さんと登った天狗石山に今年も登ろうと思い未踏のルートはないものかとネットで検索していると前述の髭しじーさんのサイトが見つかった。10年以上前の古い山行記で、しかも、最近は同様のルートを歩いたという記録が全く見当たらないので、ヤブ漕ぎ覚悟で歩いてみたが、結果は全くそのとおりとなってしまった。荒れた作業道に翻弄され現在地を的確に把握できなかったことには大いに反省している!

広島市内の自宅から可部〜鈴張〜豊平と走り椎谷峠を越えて大暮集落に入る。毛無山登山口を過ごすと間もなく細い道となり不安がよぎるが、今の時間帯は対向車が来ることはまず無いので安心だ。高架橋(深山大橋)の下を潜り、林道細見大塚線に乗り入れた付近の邪魔にならないところに駐車する。


ガスが漂い霧雨が降っているがそのうち止むだろう。登山支度をして林道細見大塚線を細見の方に歩いていく。道路端にはスイカズラ、コアジサイ、ウツギの花が咲いている。道路に無数の花びらが落ちているのはエゴノキで花は少しは残っている。

【林道細見大塚線】20年前は細見の「阿佐山モデル水源林・林道細見大塚線(起点)」の標識のところから8km走ると深山大橋に抜けられたが、今では林道の管理状態が悪くて細見と深山間を通して走ることはできない。それなのに大朝町の大塚側からは延伸工事が行われている。納得できないが公共工事とはそんなものなのだ!
深山大橋の近くに駐車 林道細見大塚線

林道細見大塚線を30分程歩くと作業道の入口が見えてきた。入口にはモデル水源林の案内板が設置されていた。付近は少し広くなっているので、ここまで車で進入することは可能だが、下山ルートのことを考えると選択肢には挙げられない。

作業道に入るとすぐにゲートがある。相変わらずのガスで周囲の山は中腹までしか見えず高杉山(下の段の画像)も姿を現さない。右手に枝作業道が派生しているところからは草ボーボーの荒れた道に変わり、たちまちのうちにズボンはびしょ濡れになってしまった。
作業道入口 車両進入防止ゲート

作業道はまともに歩けるところもあるが草木が作業道に被さって進むのに難渋するところも多い。ウリハダカエデの幼木が路盤全体に生えたところはまともに歩けないので仕方なく左手の植林地を歩いた。そのウリハダカエデのトンネルを抜けたところが右の画像で、この辺りに集材路の入口がある筈だ。

しかし様々の理由(主な理由は現在地を的確に掴んでいない)で入口を見つけることなく作業道を進んでいくと、とうとう作業道の終点に行き着いてしまった。終点から踏み跡が有るような無いような感じで少し周辺を探索してみたが諦めて少し戻って排水溝のあるところから雑木林に突入する。
高杉山はガスの中 集材路入口付近

雑木林を登っていると植生が植林地に変わり心持ち歩き易くなってきた。斜面には捨てられた古いドラム缶があったが作業道から投棄されたものか?やがて上の方に開けた景色が広がって南北に走る作業道に出た。

飛び出した地点の北側の道は草ボーボーでまともに歩けそうもないので、南側を探検すると素晴らしい広葉樹林に出合った。そのまま進むと高杉山から離れてあらぬ方向に行ってしまいそうなので引き返して、放置されたバッテリー(右の画像の〇印)のところからヒノキ林に突入する。
植林地を登る 作業道に出て再び入山

ヒノキ林が終わるとササ床の広葉樹林となり緩やかに登っていくと1010m台のコブに立った。近くに幹回り3.5mの大ブナがある。散策道が残っていれば癒しロードになる筈なんだが完全に消えている。

尾根伝いに高杉山を目指しササ原を登っていく。山頂手前でリョウブが枝を四方八方に広げていたので右から回り込むと登山道に出た。そこから山頂は目と鼻の先だった。山頂の南側にある展望岩まで行ってみたが周囲の山はガスに覆われて姿を現さない。
ガスの漂う1010m台コブ 高杉山山頂

高杉山からは一般登山道を北に下っていく。途中に地下水ヵ所の案内標識があったが踏み跡はササ原に消えていて歩く人は皆無に近いようだ。

ホン峠から登り返し来尾峠からの登山道に合流すると間もなくオオヤマレンゲ目当ての大勢の登山者で賑わう天狗石山に着いた。
地下水ヵ所の案内標識 ホン峠 天狗石山山頂

天狗石山山頂に咲くオオヤマレンゲと対面してから、登る途中でブドウを頂いた年配女性グループに挨拶して佐々木新道を下る。

広葉樹林の中を一気にオクビ山北の鞍部まで下り、オクビ山に寄り道をする。ヤブ漕ぎして登ったオクビ山はササ原の中にピンクのテープがあるだけの淋しい山頂だった。
佐々木新道下山口 佐々木新道を下る オクビ山北の鞍部

オクビ山からは東尾根を下る予定だったが、これ以上ヤブ漕ぎをする気力が無くなったので佐々木新道を歩くことにしてオクビ山北の鞍部まで戻った。谷沿いの道を下っていくと登山道にアサガラの花弁が無数に落ちている。上を見ると高いところに花が咲いているのが判る。

伐採地で歩き難かったところも切り出した材は片付けられ、今では雑木林が形成され歩き易くなった。ダラダラと下っていくと「天狗石山登山道・佐々木新道入口」と記された案内標識の立つ、ログハウス前の登山口に出て、そこからは車道を歩いてスタート地点に戻る。
谷沿いの道を下っていく 佐々木新道登山口

掲載したもの以外には、ヤマボウシ、アサガラ、アズキナシなど。アズキナシの花は小さいので自分の持っているコンデジでは上手く写せないのが残念だ。
スイカズラ(林道細見大塚線) ウツギ(林道細見大塚線) コアジサイ(林道細見大塚線) エゴノキ(林道細見大塚線) ササユリ(作業道)
オオヤマレンゲ(天狗石山山頂) ヤブデマリ(佐々木新道) タンナサワフタギ(佐々木新道) ヤマアジサイ(深山) キブシ(深山)

作業道から派生している集材路がわからなかった。
作業道がヤブ化していて現在地が判り難かったのが主原因!
自然に還ってしまった作業道の所為にしてはいけないのだが…
高杉山のモデル水源林散策道も今ではルートも判らない。
オクビ山への登山道も完全に無くなっていた。
今ではヤブ漕ぎ派の独壇場といったところか。