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山 名
大箒山(1014m)
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広島県安芸太田町
登山日 2022年5月22日(日) 晴れ
猪山の垰集落より望む皆伐地
参加者 単独
コース 松原林道起点(8時55分)〜掘割(9:10)〜オオボウキ谷入口(9:30)〜小さなコンクリート橋(9:40)〜(10:10)伐採地(10:15)〜930m台コブ(10:50)〜(11:15)大箒山(11:40)〜急登口(11:50)〜温井ダム方面分岐(11:55)〜A峰近く(12:10)〜956m峰(12:55)〜ナメラ谷作業道終点(13:30)〜ナメラ谷作業道起点(13:45)〜オオボウキ谷入口(14:05)〜(14:35)松原林道起点
お弁当 大箒山山頂で食べる(見晴らしはありません)
駐車場 松原林道起点(10台くらい停められます) 無理をすれば奥まで入られます。
トイレ 近くだと板ヶ谷チェーン装着場があります。(水洗です)
まとめ ちょうど1年前に加計の五輪山に登ったときのこと。麓の垰集落から広範囲に皆伐された大箒山A峰〜B峰の東斜面が見えた。あの「鉄の輸送路」は伐採で影響を受けていないだろうか?気になって歩いてみた結果、伐採地を通っていた部分は日差しをたっぷり浴びたササに覆われて少し判り難くなっていた。

虫木トンネルを抜けてすぐに左折して松原林道起点標識の手前の広まったところに駐車する。数年前から大箒山近辺で伐採が行われていて松原林道は「関係者以外進入禁止」の立札があるので、うっかり奥まで入らないように!路面のしっかしした松原林道を緩やかに登っていき掘割からは緩やかに下っていく。オオボウキ谷の入口を過ぎてコンクリートで固めた小さな橋を渡る。渡った先にはシイタケのほだ木が組んであるが今では古びて無用の長物なっている。沢沿いに遡りながら歩き易そうなところを探して入山する。

松原林道起点 掘割 分岐(左はオオボウキ谷) コンクリート橋を渡る

踏み跡の無いササの斜面を登っていく。いきなりのヤブ漕ぎだがササは腰くらいまでで煩い灌木も多くはなくて順調に進んでいく。右手から尾根が合わさると間もなく比較的新しいテープがあった。尾根を登っていき前方が開けてくると皆伐地に出た。正面にはポコンと突き出た大箒山のてっぺん、右手にはA峰〜D峰〜床尾山が見える。そして尾根の少し下の方にテープがあるので、もしかしたら皆伐地沿いに下っていくルートがあるのかもしれないね。伐採地のへりを時計回りに歩き主稜線で上がると眺めが良くなってきた。

ササの斜面にテープ 皆伐地に飛び出す 樹林と伐採地の界を登る 皆伐地の上部からの眺め

皆伐地から樹林に入ると日差しが遮られるのでホッとする。5月にしては暑いので樹林の中が快適だ!935m峰に上がると、自分が前回歩いた南尾根の方にテープが見える。新しいルートとして認知されたのか?

コバノガマズミの咲き乱れる尾根を北に進んでいくと大ブナがあり目と鼻の先が大箒山の山頂だった。山頂にはオオカメノキ、クロモジ、コナラ、タムシバ、ダンコウバイ、ナツツバキ、ネジキ、ブナ、ミツバツツジ、ミヤマガマズミ、リョウブなどの木が見られ植生は豊富だ。
展望の無い935m峰 展望の無い大箒山山頂

山頂からは北尾根を下る予定だったが、その尾根は大ヤブなので諦めて(気持ちが萎えて)東尾根の一般登山道を下る。急登口まで下り右折して、程よく踏まれた「鉄の輸送路」を歩く。すぐに温井ダム方面の分岐とサル谷源頭部の湿地がある。良い道はここまで!ササに埋もれた湿地の畔を時計回りに歩き鉄の輸送路を登っていく。
急登口 サル谷源頭部の湿地 鉄の輸送路

このまま鉄の輸送路を歩いていくとA峰から離れていくので、適当なところでA峰の西斜面に取り付いて西斜面を登っていくとA峰の少し南側の稜線に上がった。東斜面が皆伐された稜線からの見晴らしは予想していたとおり胸のすくような大展望で登ってきた甲斐があったというものだ。

A峰方面 豊平町方面の山並み 温井ダムと五輪山 B峰方面

A峰近くで眺望を楽しんだ後、稜線を南に向かう。だがササと灌木と倒木でまともに歩けない。やっとこさ鉄の輸送路に合流すると楽になった。B峰の北斜面を巻いて鞍部から緩やかに登ると956m峰に上がった。

下山ルートの確認を兼ねて小休止してから956m峰の西尾根を一直線に下る。860m台鞍部まで下ると左右に踏み跡が走っているように見えるが谷を下ると碌なことは無いので目の前の斜面を駆け上がると伐採地の上部(右の写真)に出た。下の方に作業道が、遠くにホワイトバレー松原スキー場と深入山が見える。
956m峰 伐採地の上部に出る

樹林と伐採地の界付近の歩き易いところをヤブ漕ぎして下っていくと、ナメラ谷作業道の終点付近に出た。これなら先ほどの鞍部から踏み跡を辿った方が良かったか?

ダートの作業道を下っていくとオオブナ谷の林道に出て、小1時間歩いてスタート地点に戻る。
ナメラ谷作業道に出る ダートの作業道を下る ナメラ谷作業道起点

高木のアサガラは花を間近で見ることはできないものだが、今日見かけたものは谷側の斜面に生えていたので目線の高さに花が咲いていた。
アキグミ(松原林道) アサガラ(松原林道) コバノガマズミ(大箒山頂手前) オトコヨウゾメ(大箒山東尾根) ミズキ(ナメラ谷作業道)