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山 名
吉和冠山(1339m)
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広島県廿日市市
登山日 2022年4月10日(日) 晴れ
中国自動車道より望む
参加者 娘婿
コース 一軒家(9時25分)〜(10:00)県境登山道(10:05)〜910m台コブ(10:15)〜1164m峰(11:10)〜羅漢展望地(11:25)〜冠山分岐(11:45)〜後冠山(12:15)〜冠山分岐(12:35)〜(13:15)吉和冠山(13:35)〜分岐広場(14:05)〜国体コースへ(14:15)〜タキガ谷林道(15:00)〜(15:45)一軒家
お弁当 吉和冠山山頂で食べる(お昼は断然ここでしょう)
駐車場 一軒家の待避所(相当数停められます。台数を気にする必要はありません)
トイレ 潮原温泉の公衆トイレ(国道沿いにあります。水洗です)
まとめ 仕事柄「太田川源流の碑」を訪ねてみたいという娘婿の要望に応えて、源流の碑と島根・広島・山口の三県境を案内することにした。潮原温泉からだと折り返しの登りがきつく、松の木峠からだと単調な尾根歩きが続くので、一軒家を起点に時計回りで周回するルートを設定した。カタクリの咲く時期に入山すると混雑するので雪解けのタイミングで訪れてみた。

中国自動車道を吉和ICで降りて国道186号線を走り一軒家の広い退避スペースに駐車する。登山支度をして西に延びる林道に入る。周囲はヒノキ林なので花粉症の人には歩き辛いか!中国自動車道吉和トンネルの排煙塔の大きな建物を過ぎると車両進入防止用のチェーンが掛かっているので跨いで通らせてもらう。林道は53号鉄塔付近で終わるので、53号鉄塔の下を潜り鉄塔保守道に入り次の54号鉄塔の先で、松の木峠からの県境登山道に出る。逆方向からだと中電の黄色の巡視札が目印になるが、ヒノキ林の奥に捨て置かれている赤いドラム缶も該当すると思う。

一軒家から西に延びる林道へ 前方に2基の鉄塔 打梨六日市線54号鉄塔 松の木峠からの県境登山道に出る

910m台コブから少し下ると寺床まで長い登りが続く。植林地と自然林の界を我慢して登っていくと植林が切れて一面自然林へと変わる。1164m峰まで登ると植生がカラマツ林に変わる。新緑直前の今の時期はカラマツは落葉したままでスケスケ状態だ。右手には木の間越しに吉和冠山の山頂が見える。寺床まで登ると傾斜が緩みやっと楽になった。羅漢展望地まで登ったところで眺望を楽しみながら小休止する。

910m台コブ カラマツ林付近より吉和冠山 寺床(平坦な登山道) 羅漢展望地

羅漢展望地まで登ってきたところで小休止する。今日は霞んでいるが羅漢山と鬼ヶ城山が綺麗に見えている。そこから少し進んだところからカタクリが現れたが未だ蕾みなので開花はもう少し先かなと思っていると花弁を開いたカタクリがちらほら見られるようになってきた。例年なら大型連休に差し掛かる頃からなんだが今年のカタクリは早いですね。吉和冠山分れを直進し後冠山を目指す。縦走路から外れると軽いササ漕ぎが始まるがテープを追って進んでいくと難なく後冠山山頂に立った。連れがGPSで確認すると3県境はもう少し進んだところのようだが、下っていくようになるので諦めて引き返す。

カタクリのお目見え 吉和冠山分れ 後冠山・広高山分れ 後冠山山頂(3県境)

娘婿のたっての希望の「太田川源流の碑」に寄り道をしてから南斜面を登っていく。ずっと歩いてきて疲労が溜まっているのでこの登りは堪えるね。山頂直下の植林地を抜けると目と鼻の先が山頂なんだが足が上がらない。婿を先に行かせてマイペースでゆっくり進んでいくとやっとこさ着いた。山頂は5組くらいの登山者でいっぱいだ!

後冠山・広高山分れで廿日市20名山の選者(上の段の画像に写っている人物)と出会った。大野在住ということなので「おおの自然を愛する会」の方かな?M山と広高山のどちらを選ぶか迷ったがM山は私有地なので広高山を選択したそうだ。その責任を感じてなのかは判らないが、縦走路の広高山分れに案内標識を設置しようと思っていて下見に来たそうだ。自分も広高山に関する情報を知っている範囲内で伝えておいた。そのうち立派な指導標が建つだろうね。
登山者で賑わう吉和冠山

お昼を済ませ下山にかかる。ブナ林の中を下っていき分岐広場で右折してクルソン岩方面に向けて緩斜面を登っていく。コブを乗り越した先下りに「冠山登山道↑狗留孫仏岩→」の案内プレートのところから右手のササ薮に突っ込み国体コースに入る。歩き難ければ植林地の中にかわせば良い。鞍部まで下ったところで国体コースとは別れて右手の谷を下っていき、地形がゴーロ状に変わった地点で東に振って植林地の中のトラバース道に入ると間もなく1129峰の南尾根に乗るので尾根通しに下っていく。ずっとテープがあるのでテープを追いながら歩いても良い。

分岐広場(直進は潮原温泉) 国体コースへ突入 鞍部から谷を下る トラバース開始地点

テープを追って尾根通しに下っていき沢が見えてきた頃、看板が目に留まったので回り込んでみると古びた「公社造林」の看板だった。そこから慎重に斜面を下り沢を渡って株立ちサワグルミ(だと思う)のところから斜面を駆け上がるとタキガ谷林道の終点付近に出た。タキガ谷林道を歩いて出発地点の一軒家に戻る。

今日見かけた山野草はエンレイソウネコノメソウミヤマカタバミだけで春の花が咲き揃うのはもう少し先のようだ。ところで、広島市内のサクラは散ってしまったが、吉和の里ではサクラが満開だった。
古びた公社造林の看板 タキガ谷林道始点