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山 名
鎌倉寺山(610m)
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広島市安佐北区
登山日 2021年12月12日(日) 晴れのち曇り
西麓より望む鎌倉寺山
参加者 単独
コース 県道駐車地(10時)〜立ち話5分ロス〜登山口(10:20)〜二段の石積み(11:00)〜探索10分ロス〜鉱山建物跡(11:30)〜徘徊10分ロス〜鷹山林道(12:00)〜昼食20分〜倒木(12:35)〜(13:00)主稜線鞍部(13:05)〜(13:30)鎌倉寺山(13:35)〜十字路鞍部(13:45)〜谷道へ(14:05)〜登山口(14:40)〜(14:55)県道駐車地
お弁当 トラバース道の倒木の近くで食べる(候補は鎌倉寺山)
駐車場 県道志和口向原線の志和口側起点付近の路肩の膨らんでいろところ
トイレ 登山口付近にはありません
まとめ ガイドブック「ひろしま百山」に記載のルートで未だ歩いていないところを探していると鎌倉寺山の鉱山ルートが見つかった。ネットで検索するもののヒットする情報は乏しく、自分なりにそれらを整理して時計回りに歩いてみることにした。その方が無難だから!

目覚めは早かったが家でゴソゴソしていたので出発が遅れてしまい9時頃に広島市内の自宅を出た。三篠川沿いの県道を北上し志和口交差点を右折して前回4年前と同じ場所に駐車しようとしたが路肩には多くの車が停まっているので仕方なく少し離れたところに停めた。今日は老人会の清掃日でした。


集落を抜け県道からの進入路に行き当たり左折して50mのところに登山者用の駐車場が用意されている。おおかたの人はここに停めるんだろうが道幅がやや狭いので自分は乗り入れを躊躇してしまう。

左にボーイスカウトの野営場、右に鎌倉寺山の登山口を過ごすと直ぐに舗装が切れてダートの土道となる。林道は倒木で迂回するところがあるが何とか歩ける。実相寺川に架かる橋は、かろうじて持ちこたえているものあり、一部落ちているもの、殆ど落ちているものありと様々だが、架けられて長い年月が経っていそうなので注意!
登山者用駐車場 最初は良い道が続く

4回目の渡渉で実相寺川を左岸に渡ると石積みと保安林の菱形の標識があった。この辺りが鉱山の南端なんだろうか?そかからは石積み続く比較的歩き易い道を4分ほど進むと、何とびっくり!左岸の山裾に二段重ねの立派な石積みが築かれていた。

この付近が鉱山エリアの南端のような気がする。位置的には広島市安佐北区と旧向原町の界あたりだ。二段の石積みから少し進んだところで鎌倉寺山北側の稜線に直登するルートがあるかもしれないと思い付近の谷や支尾根を歩いてみたが結局のところ判らなかった。10分弱のロス。
保安林標識と石積み 立派な二段の石積み

右岸に林道らしきものが見えるので右岸に渡ってみると、それは林道ではなくて平坦地だった。段々になっている平坦地を歩き奥へと進んでいくとコンクリートの排水溝が谷に残されている。確かめたいが足下が悪いので近づけない。

歩き易いところを選んで一つ上の平坦地に出て横切り道に入ったところで、相次いで倒木が進路を塞いでいた。一つ目は潜って通過したが二つ目は如何ともし難いので右手の山側にかわすと小さな支尾根に乗った。
あれは排水溝かな 束の間の尾根道

支尾根を登り切ると平坦になり鉱山建物跡と思われるような基礎が残っていた。付近には石積みもあるのでおそらくそうだろう。白テープの巻かれているヤマガキの右手から奥へと進んでいくものの踏み跡がはっきりしない。

踏み跡を探して10分程度歩き回ってみたが見つからないので諦めて崩落谷に出る。左岸を登っていったが倒木が多いので右手の尾根に上がり北上していくと前方にキラキラのテープが見えるではないか。一体何だろう?そこにトラバース径が走っていた。
石積みのある鉱山建物跡 崩落谷の左岸を登る

トラバース径を北に進んでいき心持ち下ると林道鷹山線に出た。出たところには「入山禁止」の立札がある。他にも「林道鷹山線」の標識と「古吹城跡入口」と刻まれた石柱が車道の両脇に並んでいる。西に延びる林道の南斜面にはヒノキが植林されていたので、前述のヤマガキのところから我慢して斜面を登っていきヒノキ林を目指して進んでいけば比較的容易に鷹山林道に出ることができるのではないだろうか。

ところで登山前に老人会の75歳の方と四方山話をしたが、その中で「昔はマツタケがたくさん採れたがアカマツが枯れてしまって今では全く採れなくなった。」と言っていた。だから入山禁止の立札は今の時代にはそぐわない。
鷹山林道に出る(奥がクロボヤ池、手前が森谷)

鷹山林道から歩いてきた道を引き返しトラバース道をどんどん進んでいく。地形図にはアップダウンを繰り返すように破線径が引かれているが、実際に歩いてみると若干のアップダウンはあるものの等高線に忠実にトラバース道が付いていた。

鷹山林道から15分で進路を塞ぐ倒木があった。上側から回り込んで反対側に出るが踏み跡がはっきりしない。谷に降りている心細い道は明らかにシカが付けた獣道なので決して下らないように!踏み跡はどこに行った?少し登ってみると石積みがありその前にトラバース道があった。やれやれ、ここは注意しなければならないところだ!
トラバース道 進路を塞ぐ倒木

倒木のところをクリアーすると主稜線までは問題なく歩けた。ところどころにテープがあるのがここでは有難い。トラバース道沿いにシャクナゲの木を見ると間もなく主稜線鞍部付近に飛び出した。

右にとり青色の鹿避けネットに沿って進んでいく。ネットは619m峰付近まで続いていた。鎌倉寺山への最後の登りの岩場で左手の視界が開け大きな山塊が目に飛び込んできた。金明山かなと思ったが赤白の鉄塔が建っていないので金明山から北に派生する稜線のようだ。
主稜線に出る 鹿避けネットに沿って進む

鎌倉寺山の山頂付近にはシャクナゲの木が多いが今はもちろん花は見られないし展望も無いのでスルーする。下山路途中の雑木林の谷は暗くて鬱蒼とした感じで自然と速足になる。最後に水の流れ路沿いに下っていくと「鎌倉寺山」の指導標の立つ登山口に戻ってきた。

鎌倉寺山山頂 十字路鞍部で右に 下山路(谷筋) 鎌倉寺山登山口