HOME | 戻る |
山 名 |
三子山(800m) | 島根県益田市匹見 |
---|---|---|
登山日 | 2021年9月20日(祝) 晴れ |
旧羅漢山より望む(2021年6月)
|
参加者 | 単独 | |
コース | 清谷橋(8時45分)〜三子山登山口(8:55)〜(9:25)尾根を乗り越す(9:30)〜(9:45)大亀岩(9:55)〜(10:25)廃林道を横断(10:25)〜北峰(10:50)〜(11:00)岩乗(11:10)〜(11:20)北峰(11:45)〜中央峰(12:00)〜沢を渡る(12:40)〜三子山登山口(13:25)〜(13:35)清谷橋 所要時間4時間50分 | |
お弁当 | 北峰で日本海を眺めながら食べる(他の候補は岩乗、中央峰) | |
駐車場 | 清谷橋付近の道路の膨らんだところ(10台くらい停められます) | |
トイレ | 登山口近くにはありませんでした | |
まとめ | 三子山の名を知ったのはグレイシャーさんの山行記だったように記憶しているが、それによるとアプローチが大変そうな奥深い山のようなので登るのを躊躇していた。ところが最近になって中国新聞の連載記事に掲載されたことから登ってみたいという思いが沸いてきて今回の登頂となった。驚いたことに北峰の西斜面が皆伐されていて、北峰から日本海側の景色を眺めることができ満足な山行きとなりました。 |
広島市内の自宅を午前6時過ぎに出て、国道191号線をひた走り県境を越えて島根県に入る。快走路を下っていくと工事信号があり木材を満載したトラックが停まっている。匹見町道川の道の駅のところでで左折して匹見町の中心部へと入っていくが、てっきり直進すると思っていたトラックも同様に左折する。あっちゃ〜あ!結局澄川谷口の左折地点まで引っ張られてしまった。その澄川谷口で大津橋を渡り登山口のある清谷を目指す。適度な道幅があり離合の心配は無用だ!三子山の道路案内標識のある三叉路に着いたので、道の膨らんだところに駐車する。
清谷橋を渡り地区の生活道を清谷川沿いに西へと上がっていく。土手や山裾には今が盛りとミゾソバの花が群れるように咲いている。10分も上っていくと橋のたもとにネットで見た三子山登山口の案内標識が立っていた。
清谷橋付近の駐車スペース | 道路標識に「三子山」の案内 | 三子山登山口(クリックで拡大) | 登山口の案内標識 |
清谷川に架かる橋を渡り民家の右手から入山すると、すぐに清涼感たっぷりの小滝がある。どちらかと言うと溝のような沢の右岸を登っていくと段々畑となっている耕作放棄地に出る。慎重にテープを拾って進んでいくが段々畑を抜けたところで間違ってしまった。正しくは左から大回りするんだが、右の斜面に幾つかの踏み跡があったので斜面をジグザグに登り植林地を進んで登山道に復帰した。その後も倒木で登山道が寸断されていたりで入山してから最初の20分間は散々苦労させられた。標高470mあたりからやっと登山道らしい道になったので一安心。
民家の右手から入山する | 耕作放棄地(段々畑) | 間違えた地点 | やっと登山道らしくなる |
標高が500mを越えたあたりで相次いで2つの尾根を乗り越して倒木だらけのトラバース道を緩やかに下っていくと沢に行き当たるので、倒木の下を潜って左岸に渡る。左岸沿いの谷道を登っていくと、樹木が切れてぽっかりと大きな穴が開いたような場所に出た。幸いにも草が刈られていたので問題なく歩けたが夏草の勢いがあると進退窮まってしまうようなエリアだ!そこを抜けると大亀岩があったので木陰で小休止する。
尾根を乗り越す | 倒木を潜って左岸に渡る | 草ボーボー地帯 | 中間点付近にある「大亀岩」 |
標高580m付近で支尾根に乗ると造林地と山火事注意の看板があった。歩き易い尾根道はすぐに終わり、三子山の案内標識のところでトラバース道に変わり植林の谷に誘導される。少々ガレ気味の谷は歩き難く時間がかかってしまう。やっとこさ廃林道に飛び出すと、頭が取れて支柱だけになってしまった標識が立っていた。その標識の右手をすり抜けて再びスギの植林地に入り、ジグザグに登っていくと植林が切れて植生は雑木林に変わってきた。主稜線に出たところで地べたにへたりこんで小休止する。あ〜あ疲れた!
束の間の尾根道 | 植林の谷を詰める | 廃林道を横断する | 中央峰と北峰間の鞍部 |
鞍部で右に取り雑木林の斜面を登っていくと北峰に着いた。アズキナシの幹に山頂標識が掛けられている。山頂にはクヌギの木が多くハウチワカエデもあるので紅葉の時期に登ると良いかも。ガイドブックには「北峰からの展望は無い」と記されていて眺望は期待はしていなかったが、驚いたことに西斜面が皆伐されていて、おまけのように山頂直下も切り開かれていて日本海側北西方面が良く見えた。
三子山北峰 | 三子山北峰から北西方面の眺め(津和野の赤石山の左後方に石見空港が見えるが写真でははっきりしない) |
北峰から稜線を北に辿ること約10分で「岩乗」に着いた。日当たりの良くてハギの花が咲いている。南には燕岳の稜線の後方に安蔵寺山が顔を覗かせている。ガイドブック「ちゅうごく山歩き」では恐羅漢山方面も見えると記されているが、そちらの方は徐々に見え難くなってきている。さらに古い20年以上前に出版されたガイドブックには日本海が見えるともあるが流石に今では無理な相談だ!
眺めの良い「岩乗」 | 岩乗から南東方面の眺め(安蔵寺山方面の眺めは良いが、東側は成長した松の枝が眺めを遮っている) |
北峰に戻り日本海側の景色を見ながらお昼を食べた後、中央峰を目指す。雑木林の中を緩やかに登っていくと突然にぽっかりと空いた日当たりの良い空間があり中央に2等三角点が鎮座している。そこが三子山中央峰だった。左手南側から登山道が上がってきていて、向こうの植林の中に見える踏み跡は南峰へと続くものだろう。 南峰は次回に登ったときのために取っておくことにして、登ってきた道を引き返す。廃林道を横断し植林谷を下り大亀岩を過ごし沢を右岸に渡り尾根を乗り越した付近で白い小さな花が目に留まった。ミヤマウズラか?と思ったがアケボノシュスランだった。耕作放棄地の段々畑を下ったところで道が?慎重に踏み跡やテープを拾って下っていくと登山口に帰ってきた。 |
|
三子山(中央峰) |