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山 名 |
吾妻山(1238m) | 広島県庄原市 |
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登山日 | 2021年9月12日(日) 曇り |
比和町森脇より望む吾妻山
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参加者 | 夫婦、上の娘一家 | |
コース | キャンプ場駐車場(10:15)〜(10:40)小弥山(10:45)〜(11:10)吾妻山(11:20)〜南の原(11:50)〜(12:10)キャンプ場駐車場 所要時間1時間55分 | |
お弁当 | 下山してから池の原で食べる | |
駐車場 | キャンプ場駐車場(20台くらい停められます) | |
トイレ | キャンプ場(水洗できれいです) | |
まとめ | 天候不順な今夏は9月に入ってもパッとしない日が続いている。この日は東シナ海を北上中の台風14号の影響からか、北の方が好天気の予報が出ているので孫を連れて島根県境の吾妻山にハイキングに出かけた。終始曇りがちの天気だったがその方が逆に涼しくて楽な山歩きだった。 |
広島市内の自宅を午前8時前に出て、広島北ICから広島道に入り、中国自動車道、松江道と走り、高野の道の駅に立ち寄る。目的はトイレ休憩なんだが、何故か女性軍は買物に忙しいようだ。道の駅からは島根県民の森を取り巻く指谷山〜大万木山の稜線が近くに見えている。トイレを済ませ高野町を西から東に走り抜け、王居峠トンネルを抜けて県道比婆山公園森脇線に入ると吾妻山姿を現した。前に5台の車が走っている。今日の田舎道は渋滞気味だ!道なりに進んでいくと吾妻山山麓に着いたので、休館中のロッジの方には行かずに、キャンプ場への道に入りキャンプ場の駐車場に駐車する。
キャンプ場から草原に出て草広場を山の方に登っていく。孫たちはバッタなどの昆虫を捕るのに夢中になって広場を駆け回っている。青い実を付けているのはサワフタギだ。秋になって実の色からやっと正体がわかってくる。広場の奥から樹林帯に入りそこを抜けたところが小弥山の丘で、備え付けのベンチに陣取って小休止する。
キャンプ場の駐車場 | 虫捕りに夢中 | 草原から樹林帯へ | 小弥山の丘で小休止 |
高度が上がるにつけてガスが出てきて今まで見えていた周囲の景色が全く見えなくなってきた。ホワイトアウト状態の緩斜面のトラバース道を登っていくと吾妻山山頂に着いた。 最初は真っ白で何も見えなかったがガスが流れ麓のロッジが見えることもあった。孫は当日の日記に「まるで山火事みたいだった」と書いているが、まだ小学校の低学年なのに、いつの間にそのような表現ができるようになったのかと感心している。 |
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吾妻山山頂 | 山頂からはロッジがぼやっと見える |
【登山中に見かけた草原の花】 キャンプ場から草原に出ると早速マツムシソウの迎えを受ける。吾妻山には必ずこの花が咲いていると思っていたが出会えてホッとしました。草原のばららな灌木帯にはサワフタギやミヤマガマズミが色とりどりの実を付けている。イヨフエロは草原から山頂まで途切れることなく咲き乱れフウロのお花畑の中を歩いているようだ。 登山道が向きを変える標高1170m付近の湿地には今の時期はアケボノソウとアカバナが見られる。ヤマハッカ、カワラナデシコ、アキノキリンソウ、ウツボグサ、イブキトラノオ、ワレモコウ、ママコナは未掲載。
マツムシソウ(マツムシソウ科) | イヨフウロ(フウロソウ科) | ツリガネニンジン(キキョウ科) | サラシナショウマ(キンポウゲ科) | ツルリンドウ(リンドウ科) |
アケボノソウ(リンドウ科) | アカバナ(アカバナ科) | ゴマナ(キク科) | ツルニンジン(キキョウ科) | オトギリソウ(オトギリソウ科) |
吾妻山山頂からは南尾根を下っていく。大膳原分岐では若者がスマホ片手にルートを確認している。山での現在地やルート確認はアナログからデジタルに移行中であるが、紙の地形図とコンパス派の自分にとっては何だか釈然としない。下るにつれてガスが取れて左手に比婆山連山が見えだした。秋の七草では最もよく見かける萩の花・尾花の咲く尾根道をゆったりと下っていくと樹林帯に入る。南の原のT分岐で右折してキャンプ場に戻る。
ススキの咲く南尾根を下る | 比婆山(左)と池の段(右) | 樹林帯に入る | 南の原の分岐 |
【下山中に見かけた花と果実】 山頂から南の原に向けて下っていくと、キュウシュウコゴメグサ、ホソバノヤマハハコの花が見られた。これらの花はテリトリーが決まっているのか何時も同じ場所で見かけ、決して他の場所では見かけないのは思い過ごしだろうか?トリカブトも何故か南尾根の下山道側に見られる。南の原の広葉樹林の林床にはツリフネソウや日陰を好むアキチョウジ、オオカニコウモリの花が咲く。そしてサワフタギの青く熟した果実が目線の高さに見られた。
コゴメグサ(ハマウツボ科) | ホソバノヤマハハコ(キク科) | ツリフネソウ(ツリフネソウ科) | オオカニコウモリ(キク科) | サワフタギの果実(ハイノキ科) |
キャンプ場に戻ってランチの場所を探すものの付近は解放感がなくて結局池の原に移動して休暇村ロッジの裏手にシートを広げてお昼にする。ワシは草原に群生するマツムシソウ(左の画像)を肴にマイペースで食べるが、孫たちは早々に食事を済ませて、虫取り網を片手にトンボやチョウを追いかけ回している。 国民休暇村吾妻山ロッジは休館中だが、早く次の経営者が見つかって営業を再開して欲しい。そんな思いを胸に孫たちと一緒に思いっきり遊んだ吾妻山を後にする。 |