HOME 戻る
山 名
中野冠山(1002m)
工程図を見る
広島県北広島町
登山日 2021年8月29日(日) 曇りがち
南麓より望む中野冠山
参加者 単独
コース サイオト集会所(8時25分)〜立ち話5分ロス〜シシノ谷入口(8:40)〜縦走路出合(9:05)〜872m峰(9:10)〜ヤオノ谷峠(9:30)〜急斜面の途中で休憩5分〜(10:05)中野冠山(10:15)〜(10:45)小カブリ山(10:50)〜770m台鞍部(11:10)〜大利原登山口(11:30)〜(12:15)サイオト集会所
お弁当 下山してから芸北町内で食べる
駐車場 サイオト集会所(10台くらい停められます)
トイレ サイオト集会所の簡易トイレは撤去されていました。付近の大歳神社にはあります。
まとめ 8月に入ると天候不順な日が続き、広島県下では8月としては記録的な大雨となり至る所で土砂災害むなどの被害が発生した。この間、コロナの感染者増加も相まって、なかなか外出できずに悶々とした日を過ごしていた。そして8月下旬になってようやく晴れ間が覗くようになり久々の山歩き!今日はガイドブック「ひろしま百山」に記載のシシノ谷ルートを歩く予定を立てたが如何せん情報不足。現地判断することにして臨んだ結果はオーライだった。

芸北町に入るときは何時もなら豊平町から細見に抜けるんだが、安佐北区鈴張で国道が水害で洗われて通行が怪しいことから安全を期して、国道191号線を走り加計から入ることにした。道が空いていたこともあり自宅を出発してから1時間半でサイオトに着いた。登山支度をして出発する。才乙中登山口を過ごし車道を北に進んでいくと畑仕事中の奥さんに出合ったので挨拶をする。ところが挨拶だけで終わらず四方山話になってしまった。ヤオノ谷へと通じる生活道に入り舗装路を西に進んで行く。シシノ谷に入るにはここからだろうと見当を付けて、ビニールハウスのところで右折して草ボーボーの道に入る。

サイオト集会所に駐車 ヤオノ谷方面への生活道に入る ビニールハウスのところで右折 草ボーボーの道

沢を渡りシシノ谷に入ると植林地ヒノキ林が広がっていて一本の手入径が奥の方に延びている。こりゃあ楽勝だと思っていたが植林はすぐに切れて植生は自然林へと変わる。地形の起伏があるので登山道が判り難いかもしれないが歩き易いところを選んで登っていけば良い。谷の左岸側に付いていた道は自然と中尾根に上がり中尾根を登っていく。想定していたヤブ漕ぎは全くなくて谷に入って30分足らずで難なく縦走路に飛び出した。そこには以前は背丈の低い標識が設置されていた(記憶にはないが15年前の写真で確認した)が今では見当たらない。

ヒノキ林の中を進む 植生は自然林へと変わる 中尾根を登る(良い道) 縦走路手前(良い道)

縦走路に出てひと登りで872mジャンクションピークに着き小休止する。少し進むと前方に木の間越しに大カブリ山(中野冠山)と小カブリ山が見え隠れする。木漏れ日が差し込み西から爽やかの風を受けながら気持ちの良い尾根歩きを続ける。何とも贅沢な時間だ!

徐々に下っていくとヤオノ谷峠に着く。才乙中からここまで林道が上がってきているのが右の写真でも見て取れる。ここはノンストップで通過して中野冠山山頂手前まで続く長い登りに挑む。
872mピークで一休み ヤオノ谷峠

延々と続く登り一直線の急登にたまらず途中で小休止して息を整える。山頂も近くなると傾斜が緩んできて少し楽になってきた。そして左手から才乙中の三角屋根のところからの登山道が合わさると、間もなく360度大展望の中野冠山に着いた。

山頂からの眺望を楽しみにしていたんだが、天候不順な日が続いていて今日も空気が湿っていて曇りがちで、近くの山はOKなんだが、遠くの山は×です。
中野冠山山頂 中野冠山からの眺め

日当たりの良い山頂の草原には多くの花が見られたので、その中から初秋の花を掲載した。好きなマツムシソウが見られなかったのは残念だ。この山には咲かないんだろう。
ヤマハギ(マメ科) ツリガネニンジン(キキョウ科) ワレモコウ(バラ科) シラヤマギク(キク科) ツルリンドウ(リンドウ科)

草原を南に進み右に振って西斜面を下っていく。860m台鞍部にはリョウブの幹の高いところにテープが巻いてあった。積雪時に歩くときの目印か?登り返してヒノキ林の中を一直線に進んでいく。ヒノキ林を抜けると植生はカラマツ林に変わり、緩やかに登っていくと展望の無い小カブリ山に着いた。

ササの刈られた西斜面 860m台鞍部 一転してヒノキ林 小カブリ山山頂

ササの刈られた小カブリ山の南尾根を下っていき、ヒノキ林に入り植林を抜けたところが770m台鞍部で、周囲は一見広場のようにも見える。鞍部からは植林用?の古道を下っていき、次いで深く掘れた道を下る。最近大雨が降ったのか掘れた道は雨水が流れてツルツルになっていた。下の方に車道が見えてくると立派な案内標識の立つ大利原(おおとしはら)登山口に下りた。

小カブリ山の南斜面 770m台鞍部からは良い道 深く掘れた道 大利原登山口

道ばたには秋の七草(キキョウを除く)が勢揃いで季節は秋に変わりつつあるようだ。民家の畑では栽培中のキクイモが背丈を伸ばしている。田んぼの土手には厄介なオオハンゴウソウが蔓延っている。そんな里山の風景を眺めつつ大利原からサイオト集会所まで車道をテクテク歩いて帰る。今日の広島県下は熱中症警戒アラートが発令されていて、涼しい県北と雖も日差しが強くてたまらんね!

旧分県ガイドブック広島県の山の中野冠山の頁には「大利原への道はほとんど利用されていない」と記されているが、北広島町では地元の青年団が毎年登山道の草刈りをしてくださっているので、何時でも問題なく歩けるのはハイカーにとっては嬉しい限りです。
北広島町特産?のキクイモ