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山 名 |
深入山(1153m) | 広島県安芸太田町 |
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登山日 | 2021年7月22日(海の日) 快晴 |
グリーンシャワーグラウンドより望む
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参加者 | 孫のN君 | |
コース | 南登山口(7時45分)〜(8:20)下の休憩舎(8:25)〜展望岩(8:50)〜(9:15)深入山(9:20)〜(10:15)南登山口 所要時間2時間30分 | |
お弁当 | 午前中ハイキングのためありません | |
駐車場 | グリーンシャワー駐車場(100台くらい停められます。) | |
トイレ | グリーンシャワー管理棟(ウオシュレットです) キャンプ場(水洗です) | |
まとめ | 今春、孫のN君を連れて裏山の丸山に登ったときのことだが、丸山の少し北側のピークの岩山に立ったN君は素晴らしい展望に大喜びだった。今年限りの7月の4連休初日に深入山に登って同じような感慨を味わせようと目論んだ。でも子ども心にはイオンモール祇園や我が家が見える身近な景色の方が良かったみたいだったな。 |
新型コロナのまん延防止対策として8月22日まで高速道路の休日割引制度が停止しているが、この日は久々に広島北ICから戸河内ICまで高速道路を利用した。この日は澄んだ天気で戸河内ICを降りると内黒山付近の稜線がくっきりと見えている。こりゃあ深入山山頂からの展望は楽しみだ!まだ時間が早いのでグリーンシャワー管理棟は開いてなく、少し離れた屋外トイレを利用した。
今回は何時もとは逆に登りに林間コースを使うことにして、グラウンドゴルフ場の上部の径を進んでいく。予想通り山裾にはキキョウが咲いている。他にはウツボグサ、オオバギボウシ、ママコナの花が見られた。ハギ、オミナエシはこれからといったところ。 樹林の中に入り左にキャンプサイトを過ごすと間もなく分岐があり、右折してコナラ林の中を登っていく。林床にはクロモジが多く見られたので、早速匂いの講座を始める。クロモジは、樹木全体から良い香りがするので、和菓子用の楊枝の材料に使われている。 |
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登山道分岐(直進は西登山口) | 明るいコナラ林の中を歩く |
樹林を抜けると広大な草原が広がり少し上には西尾根休憩舎が見える。草原には威勢のいいオカトラノオ、秋の七草のカラナデシコが咲く。アキノタムラソウもお目見えだ。 休憩舎で小休止する。斜面を上がって吹き抜ける風がとても涼しく感じ真夏とは思えないようだ!登山道に戻り大きな案内板のところから再び樹林へと入っていく。少し歩くと水場がある。今日の水場はビパイプの先から勢いよく水が出ている。 |
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西尾根休憩舎の手前 | 案内板のところから樹林へ |
登りの途中に恐羅漢山や聖湖方面が望める大岩展望地で一休みする。今日は空気が澄んでいるのでクッキリスッキリだ。以前から気になっていたが空山方面には数基の風車が建っている。現在県北では風車の建設計画が持ち上がっているが果たしてどうなるのか? 深入山の裏側に回り込むと傾斜が緩み山頂が見えてきた。ヤマグリの木があり雌花序に小さなクリの実が付いていたので学習する。毎年拾っているクリとは種類が違ってこちらは小粒なんだよ! |
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展望岩で一休み | 深入山の山頂が見えてきた |
孫が「ホタルがいる」と言って夏草を指さす。見つけた環境からしてホタルではないのできちんと説明して写真に収めるがピンボケだったので正体は不明だ。でも本当にホタルだったらいいなあと思ってしまう。しゃがんで熱心に花の写真を撮っている人が居るぞ!珍しい花があるのか?近づいてみると数株のカキランだった。こんなにもぶれついたカキランを見るのは初めてのような気がする。 上の休憩舎を過ごすと深入山山頂は目と鼻の先だ。オオバギボウシ、オトギリソウ、カワラナデシコ、ヤマジノホトトギス、ユウスゲなどの色とりどりの花の咲く草原を進んで行くと360度大展望の深入山山頂に着いた。未だ早朝なので山頂には1組の登山者がいるだけだった。 |
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360度展望の深入山山頂 |
西中国山地の山で展望の良い山はたくさんあるが360度の展望は深入山、十方山、高岳くらいか!クリアーな天気で三瓶山は見えたが大山は無理だった。大箒山のB峰〜床尾山の間は稜線近くまで伐採されているのが判る。 |
深入山南斜面の草原の主役は、オオバギボウシ、カラワナデシコ、キキョウの花だ。未だに頑張って咲いているササユリの花も結構見られる。ボクチは開花準備中だった。秋の花が咲き揃うのはずっと先のことだ。 放牧柵の鉄杭が並んでいるところまで下るとクヌギ林があるので、孫がクワガタ探しを始めた。残念ながらクワガタが居そうな雰囲気や形跡はあったが本物のクワガタにお目にかかることはなかった。グリーンシャワー管理棟に立ち寄って孫にアイスを買ってやり深入山を後にする。 |
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昔の放牧柵沿いにクヌギ林 | グリーンシャワーに戻ってきた |
夏本番を迎えた深入山の草原には数多くの花が咲き乱れる。麓にはラン科の希少種が咲くと聞いているがこの花が見られるのはもう少し先のことだろう。 もうじき秋の七草のひとつのハギの花が咲き始めるだろうし、お盆を過ぎればツリガネニンジン、トウヒレン、ボクチが続く。深入山の草原は花の宝庫だ! |
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キキョウ(キキョウ科) | カワラナデシコ(ナデシコ科) | オオバギボウシ(キジカクシ科) | ママコナ(ハマウツボ科) | カキラン(ラン科) |
ヤマジノホトトギス(ユリ科) | オトギリソウ(オトギリソウ科) | ユウスゲ(ススキノキ科) | ササユリ(ユリ科) | おまけでヤマグリの雌花序 |