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山 名
東郷山(977m)
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広島県広島市
登山日 2021年6月6日(日) 曇りがち
岳山より望む東郷山(2009年写す)
参加者 単独
コース 法隆寺(8時55分)〜(9:25)中畑登山口(9:30)〜東郷・寒山分岐(9:50)〜(10:15)東郷・寒山連絡尾根(10:20)〜(11:05)800m台の肩(11:10)〜送電鉄塔(11:30)〜東郷山(11:45)〜(11:55)四本杉分れ(12:25)〜103号鉄塔(12:45)〜東郷・寒山分岐(13:25)〜登山口(13:40)〜(14:10)法隆寺
ガイド ゆうゆう18号(特集・都市近郊の山、山の近況)
お弁当 四本杉分岐で食べる(お昼に適した場所は無い)
駐車場 法隆寺下の路肩(デッドスペース)に停める。登山口まで上がれば数台停められます。
トイレ 登山口付近にはありません
まとめ 梅雨入りしてから随分経つが、天気の良い日がずっと続いていて梅雨はどこに行ってしまったのかと思ってしまう。緊急事態宣言が6月20まで延長されて行くところもないので、3密を避けてせっせと山通い!今回は近場の東郷山に登る。

広島市安佐南区沼田から桜ヶ峠を越えて戸山地区に入る。今までに数えきれないくらい走ったことのある道なので気楽なものだ。登山口への進入口となる法隆寺下の路肩に駐車する予定だったが、今日は地区の皆さん総出で清掃の真っ最中で、何時もと勝手が違うぞ。草刈り中の皆さんに声をかけて山に登ることを告げて快く駐車させてもらった。ありがとうございました。


法隆寺の右手から生活道を登っていく。7年前に歩いたときに見かけた「まきのおの滝」の案内標柱は、道路のり面工事の為抜かれていた。最奥民家を過ぎると大谷川沿いの一直線の道となり道ばたに咲く、ウツギの名の付く花などを観賞しながら舗装路を上っていく。

左に水しぶきをあげて流れ落ちる「まきのおの滝」を見ると林道終点に着いたので、スパッツを装着して、左に折り返して登山道に入っていく。取り付きには「東郷山」と記された手製のプレートが架かっていた。
中畑登山口まで延びている林道 林道終点の中畑登山口

まきのおの滝の落ち口付近に上がり沢の左岸についている昔乍らの山道を奥へと進んでいく。屈曲点から植生はスギ林に変わり枝沢(以前は橋が架かっていたと思われる)を渡る。沢が合わさる地点で自然と右俣に入ると渡渉ヵ所があり補助ロープが渡されている。渡渉ヵ所から右岸に沿って遡り沢が左に向きを変えているところが東郷・寒山分岐で私製のプレートやテープがある。東郷山103号鉄塔ルートはここでナメラ沢を渡るんだが、寒山は沢を渡らずに左手の谷へ続く道に入っていく。なお3時間後くらいにここに下ってくる予定だ。

昔ながらの山道 枝沢を渡る 渡渉ヵ所(補助ロープあり) 東郷山分れ

小谷に入り古道を西に進んでいくが、折れ込んだ倒木に進路を阻まれて、右の支尾根に上がった。これなら谷の入口で直接支尾根に取り付いた方が良かったと思う。比較的歩き易い支尾根を登っていくと東郷・寒山連絡尾根に出た。寒山方面を窺うと目印の「ペプシの缶」は今でも健在だ。右にとり心持ち下っていくと地形図に記載の破線径がクロスする鞍部までやってきた。青リボンが下がっているが左右どちらを見ても道はありそうもない。

谷の入口付近(○印は缶) 比較的歩き易い支尾根 東郷・寒山連絡尾根に出る 地形図破線径のクロスする鞍部

この山域は以前地籍調査が入ったようで調査用のピンクのリボンが目に付く。その調査杭を追いつつ、ササの下に隠れる薄い踏み跡を辿って進んでいく。標高700mあたりから傾斜が増してきて足がなかなか上がらない。たまらず旧斜面の途中で雑木に寄りかかって小休止。さらに800m台の肩まで登ったところでササの上に座り込んで再び小休止した。肩からは傾斜が緩んで少しは楽になり、スギ林と雑木林の界を登っていくと送電鉄塔に出て伏郷からの登山道に合流した。

地籍調査杭を追って進む 800m台の肩(振り返って写す) スギ林と雑木林の界を進む 送電鉄塔で登山道に合流

送電鉄塔からは高速道路のような登山道を緩やかに登っていくと東郷山に着いた。国体コースの方にはテープはあるがササが被っているので歩く人は少ないようだ。休憩していると大森神社の方からの登山者が上がってきて「ここが山頂ですか?」と尋ねられた。展望が乏しくて山頂らしくないので、そう思っても不思議はない。

北東に派生する稜線を下っていくと見事なブナ林が広がっていて登山道わきにブナやモミの巨木が見受けられる。和田分岐のところでお昼休憩とした。
展望の無い東郷山山頂 美しいブナ林が広がる

和田分岐から鉄塔保守道を急下り、910m台ピークを右から巻いて進んでいく。ホトトギスの鳴き声を聞きながらフラットに近い保守道を南下していくと2本の鉄塔標識が並んで立つ大峠分れに着いた。

大峠はここで左に折り返すように植林の中に入っていくが、中畑ルートは直進する。大峠分れから緩やかに下っていくと103号鉄塔が見えてきた。
大峠分れ(振り返って写す) 中電103号鉄塔

103号鉄塔の真下を突っ切って反対側の雑木林に突入する。林床にはクマザサが生えるが高さは膝くらいなので歩くのに支障は無い。目を凝らせばササの下に隠れるように踏み跡が下っている。

そのうち現れた古道を下っていき尾根が切れそうになったところで沢を左岸に渡り沢に近いところを下っていくと東郷山分れ(5段上の一番右の画像)に戻ってきた。中畑登山口に下りて、植物観察をしながら車道を下っていったので舗装路歩きも苦にはならない。
延々と続く急斜面 U字型に掘れた古道

梅雨の時期にはアジサイ科の花が多く見られる。バイカツツジは今の時期にしか見られない花で花が隠れたように咲くので、うっかりしていると見落としてしまいそう!
コアジサイ(アジサイ科) ウツギ(アジサイ科) コガクウツギ(アジサイ科) バイカツツジ(ツツジ科) ウグイスカグラの果実(スイカズラ科)