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山 名
向真入山(996m)
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広島県安芸太田町
登山日 2021年5月9日(日) 晴れ
車道より望む向真入山東斜面
参加者 単独
コース 三段峡水梨駐車場(9時35分)〜葭ヶ原(9:40)〜(10:05)サイレン塔(10:10)〜680m台コブ(10:30)〜(11:05)751m峰(11:10)〜930m台屈曲点(11:55)〜(12:15)向真入山(12:40)〜42のキビレ(12:55)〜(13:45)餅ノ木の墓所(13:50)〜三段峡餅ノ木口(14:05)〜(14:55)三段滝(15:00)〜葭ヶ原(15:30)〜(15:35)水梨駐車場
お弁当 向真入山山頂で食べる(このルートでお昼の候補はありません)
駐車場 三段峡水梨駐車場(新緑・紅葉のシーズンでない限り台数を気にする必要はない。駐車料金は500円)
トイレ 三段峡水梨駐車場(簡易トイレ) 葭ヶ原(水洗です)
まとめ 深入山は誰でも知る名山だが、国道の対面にある向山や向真入山はヤブ山なので登る人はヤブ漕ぎ派など一部の登山者に限られている。今回はそのヤブの向真入山に登り新緑の三段峡を散策するプランを立てた。

新型コロナウイルスの感染拡大対策のため高速道路の休日割引の適用除外が続いているので久地経由で国道191号線に入る。深入山グリーンシャワー交差点で左折して車道を下り水梨駐車場に駐車する。葭ヶ原へと通じる山裾の遊歩道に入り歩くこと5分で葭ヶ原に着き、大きな三段峡案内板の左手から入山する。いきなりの急斜面でウォーミングアップもままならず、サイレン塔の電源カバーの近くを登っていくとサイレン塔に着いたので小休止して息を整える。

三段峡水梨駐車場 葭ヶ原(案内板の左手から入山) サイレン塔電源の樹脂製カバー サイレン塔の支柱

サイレン塔から続く岩尾根には数種類のツツジの樹があるが花は終わっているのか見られない。イワカガミの花はこれからだ。邪魔なユズリハを避けながら進んで行く。二つ目のコブから下るところで間違ったので軌道修正して鞍部まで下るとスギ林が広がっている。向真入山は落葉広葉樹林の山なので意外だった。薄い踏み跡を辿って尾根を進んでいくと木の間越しに尖った山容のサバの頭が見える。煩いソヨゴの枝を払いながら登っていくと751mに着いたので小休止する。行く手には向真入山の山頂が確認できる。まだまだ遠いね!高度が上がってくると小ぶりのブナが見られるようになってきた。

岩尾根が続く スギ林の鞍部 751m峰 ブナが出てきた

標高850m付近で尾根が広くなり、踏み跡を見失ったのでササの薄いところを探して登っていく。標高930mまで登ったところで再び踏み跡に出会った。傾斜が緩み少しは楽になったがササの勢いが出てきて結局苦行が続く。

山頂手前からは土塁の右手を進んでいくと向真入山に着いた。右の写真では判り難いが、2本並んだホウノキの間の深いササの中に三角点が隠れている。展望のない淋しい山頂近くのササの中に埋もれてお昼にする。
930m台屈曲点 向真入山山頂

山頂から土塁に沿って下る。土塁はじきに北に曲がり、そのうち消えてしまった。そのまま北尾根を42のキビレまで下っていき、左折して谷筋に入る。 谷はだんだんと広くなり水量の少ない流れが幾筋も認められるようになってきた。谷の右側に付いている破線径を下っていったが、いつの間にか破線径を見失ってしまったようだ。だが、どこでも歩けるので歩き易いところを選んで下っていき、傾斜が増してきたところ(標高700m付近)で左の尾根にかわすと破線径に再会した。

土塁に沿って下る 42のキビレで左折 谷間の破線径 破線径に再会した所

少し掘れたようになっている破線径を下っていくと沢に寄り添い沢沿いに少し下り沢を左岸に渡渉する。ササが繁り道が判り難いところがあるので慎重に下っていくと見覚えのある木橋が…木橋を渡ると餅ノ木の墓所のところに出た。7年前に歩いたときよりも随分自然に還っている気がするがテープのお陰で下山できた。

餅ノ木の集落方面に歩いていくと道ばたで奥さんが草取りをしていたので話をすると 「今日は農作業で帰ってきている。以前は先峠〜餅ノ木までの草刈りをしていたが、最近では家の周りだけで精一杯なんよ。葭ヶ原まではあと40分だよ。」 と … このような人たちがいたから安心して山を歩けたものだが、今では餅ノ木に限らず多くの山里が人口流出で寂れてきている。
餅の木の墓所のところに出る

餅ノ木口から三段峡遊歩道に入ると、いきなりコケイランがお待ちかね。この先どんな花が見られるかワクワクしながら遊歩道を葭ヶ原まで下っていく。途中に倒木が倒れ込んだり、斜面が崩落して大きな岩が遊歩道を塞いだりしていて通過するのに難儀をした。

三段滝まで下ってきたところで一休み。そこからは遊歩道は問題なく歩けた。葭ヶ原に入る橋のところでサイレン塔の建つ斜面が目に入った。当分は登りたくないような急斜面だ!
三段峡餅ノ木口 名勝「三段滝」

三段峡の遊歩道を歩いていると、いろんな花が目についたので写りの良い画像を掲載する。この他には、アケビイワカガミカキドオシ、ガマズミ各種、クルマムグラコガクウツギ、チドリノキの雄花序、ハナイカダなどの花が見られた。足下よりは川岸の目線の高さに咲く花に目を奪われる。
コケイラン(ラン科) アオダモ(モクセイ科) ツリバナ(ニシキギ科) ウスギヨウラク(ツツジ科) オトコヨウゾメ(レンプクソウ科)