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山 名 |
吉和冠山(1338m) | 広島県廿日市市 |
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登山日 | 2021年4月24日(土) 晴れ |
吉和IC付近より望む吉和冠山
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参加者 | 単独 | |
コース | 一軒家(7時35分)〜(8:20)タキガ谷林道終点(8:25)〜990台平坦地(9:10)〜トラバース終り・ゴーロ谷(9:30)〜登山道に出る(9:45)〜分岐広場(10:00)〜(10:35)吉和冠山(10:45)〜県境縦走路出合(11:10)〜(11:25)羅漢展望地(11:40)〜赤いドラム缶(12:30)〜(13:00)一軒家 | |
お弁当 | 羅漢展望地で食べる(冠山での予定を変更) | |
駐車場 | 一軒家の駐車スペース(台数を気にするようなことはありません) | |
トイレ | 潮原温泉前の公衆トイレ(水洗です) | |
まとめ | カタクリの時期がやってきた。今年の春は全般的に開花が1週間くらい早いので連休前の今の時期が丁度見頃だろうと思い吉和冠山に登る。今回はタキガ谷林道終点から国体コースに出る山道を歩いてみた。 |
一軒家を出発して西に延びる舗装路を歩き、すぐに折り返してタキガ谷林道に入る。林道入口は施錠されているので左手の隙間を通らせてもらう。付近の植生はスギ林で下に国道が見える。道ばたにはカキドオシ、タチツボスミレの紫系統の花が目立つ。途中で右手から高圧配電線が上がってきている。この配電線は平家山付近に建つ電波塔に電力を供給するためのものだ。配電線に沿って歩き「ヨシワニシ支38」のところで配電線と別れてタキガ谷林道を進んで行くと間もなく林道が終わった。付近にはボタンネコノメソウ、ヤマエンゴサクなど多数の山野草がお待ちかねで花の好きな人にとっては嬉しい場所だと思う。目の前には中の谷から落ちる滝が太い糸のように見える。
一軒家の駐車スペース | タキガ谷林道起点 | 配電線が上がってきている | タキガ谷林道終点 |
林道終点から中の谷方面に上がっている山道を歩き滝の落ち口付近に出て地形図に記載の破線径を探したが踏み跡らしきものは見つからず諦めて林道終点付近に戻った。約15分のロス。仕方なしに左岸を少し下り適当なところで左手の植林地に入り高度を上げつつ東に向かって進む。明確な尾根に乗ったが目指すルートに出るまではもう少しトラバースを続けなくてはならない。しかし前方には谷が待ち構えており歩くのはやねこそうだ。幸いにも今居る尾根道は歩き易そうに見えるので、頑固に破線径を辿るのを諦めて尾根を登っていった。
尾根を10分ほど登っていくと下の方から上がってきている薄い踏み跡に出会った。赤い頭の地籍調査杭に沿って踏み跡は上の方に上がっている。芽生えがまだの落葉広葉樹の木の間越しに吉和冠山山頂部が見えたので現在地を確認する。標高990m台まで上がると登りが終わりフラットになる。林床にはツルシキミが群生していた。心持ち下り左に振れて植林と自然林の界を登っていくとトラバース開始地点の目印のテープが目に留まる。そこからテープを追ってヒノキ林の中のトラバース道を西に進んでいく。
この尾根を登る | 標高990m台平坦地 | トラバース開始地点 | トラバース道 |
ゴーロの谷に行き当たったところでトラバースが終わり植林谷を登っていき鞍部に上がった。左に採りササの繁る国体ルート尾根道を登っていくと登山道に出た。ちょうど「冠山登山道・狗留孫仏岩」の案内プレートが架かっている地点だった。長平谷の左岸付近でテープを見つけたが、その辺りから山道が上がっているんではないだろうか。そしてテープは登山道出合いまで続いている。心細いながらも踏み跡はある。
ゴーロの谷でトラバース終了 | 鞍部(国体ルート) | 登山道に出る(○印にプレート) | その草臥れたプレート |
登山道に出てからは高速道路のような良い道が山頂まで続く。落葉広葉樹は萌黄色に染まり西中国山地にも遅い春がやってきた。少し足場の悪い道を喘ぎながら登っていくと吉和冠山に着いた。 気温が上がり霞んできたので懸崖展望地からの展望は望めない。山頂から見える位置にカタクリの花が咲いている。今日はこの花を見るために登ってきたようなものだ。やはり春の妖精には癒されます。 |
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吉和冠山山頂 | 春の妖精「カタクリ」 |
吉和冠山山頂から松ノ木峠方面に向けてカタクリロードを下る。県境の縦走路に出て南下していくと右手に山口県の右谷山〜寂地山の稜線が見える。落葉期でしか見られない景色だ。羅漢展望地で昼食休憩を取る。 羅漢展望地から暫くは気持ちの良いカラマツ林が続く。そこを抜けると植林地の急下りが続く。いつものことだが870m台鞍部からのコブへの比高40m余り登り返しがきつい。今回もヘロヘロになった。 |
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県境の縦走路に出る | 羅漢展望地からの眺め |
植林地内にある赤いドラム缶の先に鉄塔保守道が左手に付いている。落葉期なら登山道から送電鉄塔が簡単に確認できる。「火の用心」の黄色の巡視札のところから保守道に入り54号鉄塔の真下を通過して、送電線とほぼ併行に歩くと53号鉄塔に着く。53号鉄塔から一軒家までは林道歩きだ。車止めの鎖を跨ぐと、その先は舗装路で左手に中国自動車道冠山トンネル換気塔の高い建物がある。鉄塔番号は「山歩きのページ」さんの記録を参考にしました。ありがとうございました。
登山道から鉄塔保守道に入る | 打梨六日市線54号鉄塔 | 53号鉄塔のところで林道へ | 車止めの鎖 |