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山 名
布野冠山(843m)
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広島県三次市布野
登山日 2020年12月26日(土) 晴れ
国道54号より望む布野冠山
参加者 単独
コース 開明橋バス停(9時35分)〜林道に入る(9:45)〜(10:10)林道終点(10:15)〜ヒノキ林から雑木林へ(10:35)〜湯谷山(11:20)〜林道の冠山取り付き(11:50)〜布野冠山(12:05)〜林道取り付きに戻る(12:10)〜(12:20)昼食(12:45)〜明谷山取り付き(13:00)〜最奥民家(13:30)〜(14:10)開明橋バス停
お弁当 林道の雪の無いところで食べる。お昼に適したところはありません。
駐車場 開明橋バス停(上り線)裏の空きスペース。フランチェスカの鐘の近く
トイレ 登山口付近にはありません
まとめ 登山ガイドブック「続・ふるさとの山歩き」で紹介されている山なので一度は登っておこうと思いつつ今頃になってしまった。ネットで検索すると西麓の明谷から林道を歩いて登頂するコースが殆どなので自分もそれに倣った。なお、ガイドブックの記述は相当古いので当てにしない方が良いと思う。

広島市内の自宅を7時半前に出て広島北ICから高速に乗る。千代田に入ると阿佐山の東斜面に真っ白な帯の瑞穂スキー場(昨年営業を終了して現在は閉鎖されている)のコースが見える。少し心配になってきた。高宮ICで高速を降りて作木経由で布野に入り、さんざん駐車場所を探した挙句、少し歩くようにはなるが、他の邪魔にならないであろう開明橋バス停付近に駐車した。


登山支度をして国道54号線を北に向かって歩いていくと布野川に架かる開明橋付近で右手前方に布野冠山の尖峰(冒頭の画像)が見えてきた。橋を渡り終えた先で国道を横断して新しく拓かれた道に入る。なおこの道は未だ国土地理院の地形図には載っていない。

新しい道を進んでいき最初の民家のところで右手の林道に入る。山火事注意の看板のところで左折してヒノキ林へと入っていく。
民家の裏から林道に入る 営林署の看板のところで左折

ヒノキを植林したときに造られた林道だと思うが、崩落しているところや倒木等で塞がれているところがあり、今では車両の進入は不可能だ!鋭角に右に折り返し南へと進んでいく。

林道が大きく左にUターンするところから取り付く。そのあたりは地形図では広葉樹林の記号があるが、実際には手入れの行き届いているヒノキ林なので少し安心した。
ヒノキ林の中に延びる林道 林道からの取り付き地点

ヒノキ林の尾根を登っていく。林床はヒノキの落ち葉が適度に積もりフカフカで気持ち良い。最初は緩やかだったが次第に傾斜が増してきてヒーヒー言いながら登っていく。やがて植林が切れ杣道らしき道が左に去る。植生はマツやクヌギが目立つ雑木林に変わり灌木がやや煩い。

標高600mくらい(右の画像)から灌木が少なくなり歩き易くなった。振り返ると眼下に国道54号線が見える。湯谷橋バス停付近のようだ。
ヒノキ林の尾根を登る 標高600m付近の景色

湯谷山までこのまま歩き易い尾根が続いてくれればいいのだがと思いつつ少し傾斜のきつい斜面を登っていく。岩の多いところがあったが大して苦にはならない。右手から冬の日差しを受け暖かく感じる。無風なのも有難い。

山頂までもう少しのところから急に雪が出てきた。10日くらい前に降った雪だからかなり融けているだろうと思っていたが考えが甘かった。雪の上にはシカの足跡が山頂方面に続いている。
岩の多いところもある 雪の上にシカの足跡

シカの足跡をトレースして進んでいくと湯谷山西側の窪みのところに出た。積雪があるので周囲の地形が良く判る。地形図どおりの景色だ!右に振って高いところを目指して進んでいくと湯谷山に着いた。最近の登山者の登頂プレートがブナの幹に架かっている。

湯谷山山頂からは北東に派生する尾根を歩く。積雪は山頂と同じで40cmくらいだろう。進むにつれ前方に木の間越しに見える布野冠山の山容が次第に大きく迫ってくるようになる。
湯谷山山頂 布野冠山が迫ってくる

湯谷山から雪に悪戦苦闘すること30分で林道に上がった。そして目の前の布野冠山南斜面に取り付く。ササは殆ど雪の下だが中途半端な積雪なので苦労して登っていく。この斜面にも小ぶりのブナが見られる。

布野冠山からの眺めは…無い!広島県下で「冠」の名の付く山は何れも展望はあるんだが、この山は例外だった。下りは楽なもので林道に戻るのに5分くらいしかかからなかった。
布野冠山(三角点は雪の下)

雪の積もった林道を下っていき雪が少ししか積もっていないところでラーメンを作って食べる。陰ってしまい気温は零度くらいだろうか?とても寒いので暖かさが胃袋に沁みる。谷沿いに下っていくと林道が深く抉れて陥没しているところがありこのままでは車両は通行は出来ない。ヒノキ林を抜けると左に大堰堤があり最奥民家が見えてきた。湯谷の集落に下ると道路の付け替え工事をやっていて重機が動いていた。国道に近い方は工事が終わり通行できるが、明谷集落の中を通る生活道の工事が終わるのは来年の3月12日のようだ。

雪の積もった林道を下る 最初の分岐は左に下る 里近くの分岐は道なりに下る 湯谷山(便坂トンネル出口より)

行きにもちらっと確認したが湯谷山は形の良い山だ!
便坂トンネル出口から見てみると登った尾根が良く見える。
植林と雑木林の界もはっきりと写っている。
少しだけ急だがヤブ漕ぎは殆ど無いので
林道歩きの往復がイヤな人は是非こちらから。