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山 名
猪子山(830m) いのこやま
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広島県北広島町
登山日 2020年12月6日(日) 晴れ
大朝町大塚より望む猪子山
参加者 単独
コース 林道細見大塚線起点(9時35分)〜(10:10)林道取り付き(10:15)〜稜線鞍部(10:40)〜823m峰(10:50)〜(11:10)猪子山(11:15)〜(11:35)750m台峰(11:50)〜尾根分岐(12:00)〜(12:15)展望地(12:25)〜古道へ(12:40)〜(12:50)林道細見大塚線起点
お弁当 時間の関係で750m台峰で食べる(お昼に適した場所はありません)
駐車場 林道細見大塚線起点付近の空き地(3台くらい停められます。他にもあります)
トイレ 大朝のショッピングモール・わさ〜る(水洗です)
まとめ 紅葉の時期に登っておことう思っていたが、天候不順などでスケジュール調整ができず、とうとう落葉期に入ってしまった。もう暫くすると西中国山地は雪に閉ざされるので今のうちにと…ヤブは大したことはなく、巨樹あり展望地ありで充分楽しむことができた。

今日は1日空いているので時間的な余裕があり高速は使わずに、広島市内の自宅から国道183号191号、262号と乗り継いで大朝町に入った。それでも1時間と少しで現地に着いた。林道細見大塚線の大塚側は一部しか地理院地図に載っていない新しい道だが、予習しておいたので難なく判った。今朝は冷え込んだようで付近の田畑には霜が降りている。林道の状況が判らないこともあったが、今日は周回する予定なので林道細見大塚線に入ったところの空き地に駐車して先ずは林道を歩く。林道が鋭角に左に折れる地点が取り付きでここまで35分。林道の状況は良いので取り付きまでは問題なく車で上がれる。

倉庫の角を左折する 林道細見大塚線起点付近の景色 林道の切り通しヵ所 林道からの取り付き

【取り付き〜鞍部】 ガードレールを跨いで谷に降りる。ササの煩いところを抜けるとすぐに右岸側に杣道が見つかる。等間隔にピンクのテープが有りテープを追って進んでいけば楽そうだが普通にスギ林の谷を詰めていけば良い。左の斜面にやや大きめのブナがある。そして正面には巨木が!計測してみると胸高は4mくらいだった。木の葉を落としているので確実ではないが付近の林床にはケヤキの葉が大量に落ちていたのでおそらくケヤキだろう。

杣道が現れる 谷沿いに進んでいく 胸高4mのケヤキ 770m台鞍部

【鞍部〜823m峰】 鞍部からだと左手の916m峰は壁のように見える。今日は壁の方ではなくて右手の緩やかな斜面の方を歩くので壁とは無縁だ。ササは股下くらいまでで大したことはなく灌木も少ないので歩き易い。西に高い山が見えるがどこの山だろうか。右手東側にはこけから登る猪子山と眼下に大朝の町が見えている。鞍部から僅か10分で823m峰に着いた。

鞍部からササの尾根を登る 木の葉を落とした広葉樹林 木の間越しに端正な猪子山 823m峰

【823m峰〜猪子山】 823m峰で東に向きを変えてササの吊り尾根を渡っていく。植生はブナ、ミズナラ、クヌギが主体の広葉樹林でシデの樹も多く見られる。鞍部からはずっと薄い踏み跡が続いている。今歩いているのは広島・島根県境の稜線なので県境稜線縦走マニアが付けた踏み跡なのかな?

取り付きから1時間弱で猪子山に着いた。ここでお昼をと考えていたが時間的に早いのと展望もないので、もう少し進んでからにする。
小ぶりのブナが多い 展望のない猪子山

【猪子山〜T分岐】 猪子山の東斜面を下る。ササは少なく林床にはユズリハが生えているくらいで楽に下れる。木の間越しには寒曳山が見え、その右後ろの三角錐の山は雉子の目山のようだ。急斜面を下り切った730m台鞍部から750m台ピークに向けて登り返すものの、アセビ、イヌツゲ、クロモジ、ソヨゴの幼木、ツツジ類、ユズリハなどの煩い灌木のオンパレードでスピードが鈍る。南側の展望のある750m台コブでお昼を済ませ超急斜面を下り、T字型稜線から県境と別れて南東尾根に乗り換える。

猪子山の東斜面 730m台鞍部 灌木の煩い750m台コブ T字型稜線手前の状況

【展望地からの眺め】 赤や黄色の地籍調査用の杭が多く残されている尾根を下っていく。標高650mくらいから灌木が密生していて歩き難くなってきた。ふと右を見ると大岩があり、その上に立つと南側の展望があったので暫し休息する。電波塔が建っている山は最初は猿喰山だと思っていたが実は加計山だった。

灌木だらけの尾根は続く。あそこの松がたくさん生えているところまで下れば楽になるだろうと思い我慢して尾根を外さずに下っていく。思ったとおりで松林まで下ると歩き易くなった。

標高540m台の鞍部まで下ると右手から古道が上がってきていたので予定を変更し古道を下っていくと下の方に林道が見えてきて林道に飛び出した。そこには何らの目印もなく地形の特徴もないので説明は難しい。林道を5分ほど歩きスタート地点に戻る。
灌木に苦しんだ枝尾根 林道に出る