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山 名 |
中山(970m) | 広島県安芸太田町 |
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登山日 | 2020年10月31日(土) 晴れ |
立山ゲレンデより望む中山
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参加者 | 単独 | |
コース | 牛小屋高原駐車場(8時40分)〜東屋休憩所(8:55)〜(9:30)中山(9:35)〜ヨビヤ峠(9:55)〜添郷集落跡地(10:10)〜左岸に渡る(10:25)〜堰堤(10:50)〜(11:15)牛小屋高原駐車場 | |
お弁当 | 下山してから食べる | |
駐車場 | 牛小屋高原(今の時期は台数を気にすることはありません) | |
トイレ | 牛小屋高原管理棟(水洗です) | |
まとめ | 横川川と牛小屋谷の間に周囲の高い山に埋もれてしまいそうな標高千メートル足らずの稜線がある。苅尾臥竜さんの最近のブログに中山行きの山行記を見つけたので、それを参考に登ってみることにした。ピストンでは味気ないので帰りは牛小屋谷を遡行するルートを組んでみた。 |
午前7時頃広島市内の自宅を出て、戸河内ICまでは高速を利用し、そこからは国道191号をひた走る。最近は離合の困難な内黒峠越えよりは、小坂から大回りして二軒小屋に入っている。牛小屋高原まで上がり恐羅漢スキー場センターハウス前の駐車場に駐車する。
センターハウス前の広場の片隅には2mくらいの長さに切り揃えた丸太が無造作に積み重ねられている。それらを避けて東に延びる舗装されている枝道に入る。枝道と言っても20mくらいしかないので道とは言えないか! 枝道が切れたところに獣除けの電流柵がありフックを外して中に入る。電流柵の近くに 「←中山・ヨビヤ峠」 と記された小さな標識が立っている。 |
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センターハウス前の道を進む | 電流柵を外して向こう側へ |
最初は色づき始めた広葉樹林の中を緩やかに下っていく。このあたりの黄葉の主はミズナラだ。キャンプサイトに通じる道があるのでキャンプ場の方からも来られるようだ。東屋との中間点付近に電流柵があり取っ手を外してキャンプ場エリアから外に出る。 今度は緩やかに登っていくと東屋休憩所が見えてきた。東屋は今にも樹木に飲み込まれてしまいそう!東屋の手前から枝尾根に乗る。 |
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遊歩道を進んでいく | 東屋休憩所 |
枝尾根にはピンクのテープが付けられている。黄葉している高木はミズメだろうか?目の前の主稜線の上に朝日が昇ってきた。東屋休憩所から10分で主稜線に乗る。指導標に従って左折すると30m先が1015m峰だ。周囲は雑木に囲まれて何も見えない。 最近クマ出没注意報が発令されているので今日はラジオを持参。出発のときにチューニングしたがそのうちガーガーとしか言わないようになってきた。役に立たないラジオではなくて地形や場所の所為だろう。 |
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枝尾根から主稜線に乗る | 1015m峰 |
多少のヤブ漕ぎは覚悟していたが、稜線は1ヶ月前くらいにササが刈られていてまるで国道のように何らの障害なく歩けるのは有難い。展望殆ど無くて木の間越しに北東に深入山、南東に彦八あたりの稜線が見えている。 何の変哲もない966m峰を過ぎるとロープの垂らされた斜面を急下るとオオキビレの鞍部。ここから中山に向けて登り返す。 |
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ササは刈られている | オオキビレ |
中山山頂からの眺望は無く、木の間越しに砥石郷山が見えるがシルエット状態だ。ヨビヤ峠に向けてロープ場の急斜面を下っていく。この付近にはアカマツが多い。でも標高が高いのでマツタケが生えるような環境ではない。 ヨビヤ峠が近くなった頃に「ヨビ岩」がある。この岩の前に立って叫べば反響するそうだが試してはいない。 |
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中山山頂 | ヨビ岩(振り返って写す) |
優しい手造り階段のある尾根を下るとヨビヤ峠に降りた。東側の本横川方面、西側の田代方面ともに踏み固められた道が続いている。ここで左折して牛小屋谷方面に下る。 【西中国山地】 田代と本横川(ほんよこごう)を結ぶ<ヨビヤ峠>は、かつては田代の子供の通学路であったが、古い歴史を持った峠である。三段峡が通行不能だった頃は、戸河内より内黒峠、ヨビヤ峠を越えて田代、餅ノ木、樽床、八幡へ入ったものである。また横川に炉があった頃は島根県からの砂鉄の搬入路であった。この峠の横川側に有名な<呼岩>があり、ヨビイワ峠→ヨビヤ峠と転訛したものと思われる。(桑原良敏著) |
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ヨビヤ峠 |
田代の子供たちが通った通学路は今でもしっかりした形で残っている。登山靴なら問題なく歩ける道だが当時の子供たちはどんな靴を履いて歩いていたんだろうか?雨の日・雪の日は大変だっただろうに…そんなことを考えながら谷の左斜面を下っていった。折り返してスギ林に入ると間もなく添郷(そえごう)の集落跡に出た。住居か田畑跡の石積みが残っている。ヨビヤ峠から15分余りで牛小屋谷沿いの登山道に出た。
広い谷の左側を歩く | スギ林に入る | 添郷集落跡の石積み | 牛小屋谷沿いの道に出る |
スギ林の高巻き道を進んでいくと沢に寄り添う。13年前に歩いたときの記憶は殆どなくて初めて歩く道のようだ。沢に架けられたちゃちな丸太橋を左岸に渡る。 流れがクランク状になっている付近は歩き難いヵ所が続くが、登山道は比較的整備されているので歩くのに問題となるようなところは無い。ただ、川床を歩くところがあるので増水時は注意! |
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左岸への渡渉ヵ所 | 歩き難いクランク部分 |
大堰堤のところで坂道を上がりキャンプ場へと通じる管理道?を歩き、電流柵を外してキャンプ場内に入る。キャンプ場の舗装路を歩いてスタート地点に戻ったが、キャンプ場からセンターハウスに抜ける林間コースがあるようだ。今日は牛小屋谷の景色の良いところでお弁当を…と考えていたが、稜線のササが刈られていてスイスイ歩けたのでお昼までに戻ってこられた。
紅葉真っ盛り | 絵になるかな?大堰堤 | 電流柵を外して中へ | キャンプ場内の道 |