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山 名
後山(1345m) 駒の尾山(1281m)
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岡山県美作市東粟倉
登山日 2020年10月24日(土) 晴れ
南麓より望む後山山系
参加者 夫婦
コース 後山キャンプ場(9時)〜(9:35)沢から離れる(9:40)〜船木山南尾根(10:05)〜船木山(10:40)〜(11:05)後山(11:10)〜船木山(11:35)〜(12:05)鍋ヶ谷山(12:20)〜(12:50)駒の尾山(12:55)〜(13:45)駒の尾山登山口(13:55)〜林道竹の頭線起点(14:40)〜(14:45)後山キャンプ場
お弁当 鍋ヶ谷山付近で食べる(候補は船木山、駒の尾山です)
駐車場 後山キャンプ場(相当数停められます。台数を気にするようなことは無い)
トイレ 後山キャンプ場(水洗です)
まとめ 岡山県東部の山は距離的に難があり日帰りはしんどいので今まであまり気に留めていなかったんだが、現地付近に1泊すれば余裕のある工程が組めるので先般始まったGoToトラベルを活用して後山〜駒の尾山を縦走した。麓から稜線に出るでは結構きつかったが天気も良くて気持ちの良い縦走を楽しむことができた。なお、この日は湯郷温泉に宿泊した。

広島市内の自宅を午前4時過ぎに出て広島ICで山陽自動車道に乗り、吉備SAで朝食休憩を取り、山陽ICで一旦降りる。以降は岡山美作道路、中国道、鳥取道と走り大原ICで降りる。国道479号線を旧東粟倉村に向けて走っていくと前方に今日縦走する稜線が見えてきた。


旧東粟倉村の中心地に入り、後山キャンプ場の案内に従って左折して生活道を進んでいくと大規模林道にぶつかるので左折する。すぐに右手の細い道に入り、くねくね道を登っていくと後山キャンプ場駐車場に着いた。国定公園エリアの山だから賑わっているかなと思ったが意外と車は少なかった。

登山支度をしてトイレを済ませ、駐車場の片隅にある中国自然歩道案内図でルートを再確認して出発する。登ってきた道を100mほど戻ったところが後山登山口で、そこから入山する。
後山キャンプ場の駐車場 後山・船木山登山口

登山口を入ると左岸沿いにスギ林の中に横木の階段が続く。植林はすぐに終わり自然林の岩の多い登山道に変わる。暫く登っていくと指導標があり支柱に「船@」の貼り紙が!合目を表すものなのか?ケヤキの木が多いね。登山口から30分で船Cの標識があり、そこから右岸に渡渉してすぐに左岸に渡り返したところに船Dの標識がある。半分の船Dまで登ってきたところで小休止する。

最初は植林地の中を行く 左岸の岩の多いところ 登りはまだまだ続く 船D標識のところで一休み

谷沿いの道から離れ斜面をジグザグに登っていくと植生がブナを主体とした広葉樹林に変わるが、それも束の間でスギ林の中へと入っていく。延々と続くジグザグ道を登っていくと前方が明るくなり、船Gの標識のところで紅葉の始まった船木山の南尾根に乗った。8/10まで登ってきたので船木山は目と鼻の先だと思っていたが、ヒノキ林の中を登っていると、何ということか船Iの標識が現れたではないか。そこが船木山の山頂ではなくて登りはまだまだ続いているよ!

谷から離れブナ林へ 植生は一変しスギ林へ 船Gで船木山の南尾根に乗る 船Iの標識があったが…

ネマガリダケを切り開いた登山道を緩やかに登っていき、カラマツ林を抜けると県境の縦走路に出る。向こう側は兵庫県で名の知らない里や山が見える。2年前に登った若桜町の氷の山が北東の方向に見えたのには感激した。車がたくさん停まっているのは「ちぐさ高原スキー場」のようだ。船木山山頂標識の貼り紙番号は「船K」だった。これは一体全体何なんだ?船木山からは黄葉を楽しみながら後山に向かう。

県境の縦走路に出る 若桜町の氷の山を遠望 船Kで船木山山頂 船木山から後山へ

小さな祠の建つ後山山頂からは兵庫県側が良く見えるが如何せん土地勘が全くないので、見える里の地名見える山の山名は全く判らない。登ってきた道を後山キャンプ場分岐までまで引き返し、そのまま縦走路を駒の尾山に向けて進んでいくと、これから歩く稜線や山並みが目の前に展開する素晴らしい景色に出会う。ちぐさ高原スキー場の右後方に見える二等辺三角形の山は兵庫県の東山のようだ。黄葉の主はブナで、ウリハダカエデ、ハウチワカエデ、ミネカエデなどのカエデ類、そしてバラ科の広葉樹が彩を添える。

後山山頂(3等三角点) ブナの黄葉 後山キャンプ場分れ付近から、これから歩く縦走路を望む

急下るとアップダウンの少ない縦走が始まり、左右の景色を楽しみながら進んでいく。事前に調べておいた展望地で昼食の予定だったが、お昼にはしっくりこないので結局は鍋ヶ谷山付近の氷ノ山がきれいに見えるところでお昼を簡単に済ませる。駒の尾山の南斜面は一面のネマガリダケで樹木が全く生えていないが、樹木が育つには厳しい環境なんだろうか?

気持ちの良い縦走路 両側にネマガリダケの壁 仲良く並ぶブナ3兄弟 駒の尾山が近づいてきた

避難小屋のところから、ダルガ峰方面へと続く県境稜線と別れて駒の尾山に向けて緩やかに登っていく。ストーンサークルが置かれた山頂からの眺めは良くて周囲がぐるっ〜と見渡せる。

東に目をやると歩いてきた稜線が手に取るようにわかる。ベルビール自然公園のある日名倉山は周囲の山に比べて標高は低いものの美しい山容で人気があるようだ。
展望の良い駒の尾山山頂 駒の尾山から辿ってきた縦走路を振り返る

下山は駒の旺山荘奥の林道登山口を目指して南尾根を下る。山頂から僅か10mで右に黒岩峠への登山道を分け、見晴らしの良い尾根道を快適に下っていく。足下の草地にはアキノキリンソウやリンドウが咲いている。やがて広葉樹林に入り急斜面を下っていく。そして1139m独標付近からは手入れの行き届いたヒノキ林の中を下っていくようになる。

南尾根を下る(右折は黒岩峠) 見晴らしの良い尾根道 広葉樹林を下る 一転してヒノキ林

ヒノキ林が終わると幅広の登山道に変わる。随分と古くからある登山道のようで随所に石段が設けられているところがあった。最後に再び植林地に入りその中を急降下していくと林道登山口に降り立った。そこから駒の旺山荘に向かう道が続いていると思われるが確認はしていない。

後は約3kmの林道テクテクアルバイトだ。道ばたに咲く花や果実を観察しながらスタート地点の後山キャンプ場に戻った。
幅広の登山道を下る 駒の尾山の林道登山口