HOME 戻る
山 名
韓国岳(1700m) 宮崎県えびの市
登山日 2020年9月20日(日) 晴れ
えびの高原駐車場から望む韓国岳
参加者 夫婦
コース えびの高原ビジターセンター(9時20分)〜う回路〜登山道合流(10:00)〜3合目(10:10)〜5合目(10:35)〜(11:10)韓国岳(11:40)〜大浪池0.7km標識(12:00)〜(12:30)大浪池避難小屋(12:50)〜▲コブ(13:30)〜(13:55)大浪池南側鞍部休憩所(14:05)〜周回終わり(14:55)〜車道に出る(16:00)〜(16:10)えびの高原ビジターセンター
お弁当 大浪池北側避難小屋の近くで食べる
駐車場 えびの高原ビジターセンター(相当数停められます。駐車料金は500円)
トイレ えびの高原ビジターセンター(水洗です)
まとめ 2006年に由布岳に登ったとき山頂でお会いした方から 「是非とも霧島に行って見てください。春にはノカイドウの白色の花が咲き、まるで別世界に来たみたいですよ」と教わった。その後に新燃岳が噴火して霧島行きを見合わせていたが状況は一向に良くならないので、Gotoトラベルを利用して霧島の山に登ることにした。できればノカイドウの咲く時期が良かったんだろうが、思い立ったら何とかだ!

熊本県多良木町の宿泊地を午前7:30に出発して、高速道路は使わずに国道219号・国道221号と走り宮崎県えびの市に入った。そこからは「えびの高原」の案内標識に従って走り徐々に高度を上げていく。登りが終わり韓国岳が見えてくると間もなくえびの高原に着いた。登山支度をして出発する。小林市方面に下る道は火山性ガスが発生しているため通行止めになっていて、その手前で車道を渡って遊歩道に入る。ノリウツギの花が咲いている。この花は霧島地方には多く自生しているようで韓国岳でも山頂近くまで途切れることなく生えていた。ハイノキも結構あるね。

通行止めのところから入る 松並木の遊歩道 韓国岳を見ながら進む 登山届提出ポスト

火山活動の影響のために設けられた迂回路に入る。ミズナラ林には林床を埋め尽くすかの如くツクシコウモリソウが広範囲に咲いていて圧巻だ!やがて登山道に合流して岩の多い道を登っていく。3合目標識を過ぎると徐々に視界が開け振り返るとビジターセンターや電波塔の建つ白鳥山が見えてきた。車道のすぐ脇から大量の火山性ガスが噴出しているのが判る。通行止めになるのは致し方なしだ。五合目の広場で小休止して出発する。八合目付近からはガスが出てきて見通しが悪くなり、ガスの切れ間に大浪池がかすかに見えるくらいだ。

う回路に入る 登山道に合流する 三合目標識 視界が開けてきた
五合目(振り返って写す) 七合目標識 八合目標識 山頂直下

【韓国岳山頂】 火山岩の斜面を駆け上がると韓国岳山頂に着いた。山頂付近でガスが取れるのを待っていると大きな目玉のような大浪池が見えてきた。さらに一面ガスに覆われていた北側の噴火口も見えてきた。噴火口は火山岩が堆積した切り立った崖で囲まれていて落ちたら怪我どころでは済まないだろう。比高約300m下には小さな池が見える。新燃岳方面のガスはなかなか取れず新燃岳の浅いお皿のような火口は何とか見えたが、その後方に位置する高千穂峰は待てども姿を現さないので諦めて大浪池方面に向けて下山する。

韓国岳山頂 韓国岳の噴火口 眼下に大浪池 新燃岳方面の眺め

【韓国岳〜大浪池】 韓国岳から大浪池に向けて木道の敷設された急斜面を下っていく。まだお昼前なのでひっきりなしに登山者が登ってきて、すれ違うたんびに幅の狭い木道から外れてよけなければならないので大変だ。ミヤマキリシマが数輪狂い咲きしていた。ミヤマキリシマに限らず季節を勘違いしたツツジ科の花はたまに見る。大浪池避難小屋まで下ったところでお昼にする。

木道が続く 木道の無いところ 狭い階段が延々と… 避難小屋付近の景色

【大浪池周回】 避難小屋の前から大浪池の周回路に入って時計回りに一周する。比高で約50mほど緩やかに登っていくと外輪山に上がる。大浪池の湖面や韓国岳が見えるビューポイントが何ヵ所かあり景色を楽しむ。最高点から徐々に下っていくと南側鞍部に着いた。ここは南麓の大浪池登山口から比較的簡単に登ることができるので家族連れを中心に総勢50人くらいの人で賑わっていた。大浪池の西側に回り込むと方位290度に噴煙が見える。何だろう?帰宅後に調べてみると九州電力大霧地熱発電所だった。

大浪池の周回路 九州自然歩道の案内板 大浪池南側鞍部 南側鞍部から池越しに韓国岳

【大浪池〜えびの高原】 花の案内板のところからガレ気味の荒れた道を下っていくと周回が終わり谷間の三叉路に着いた。左に採りえびの高原に向けて歩く。ここから未だ2kmくらいあるが地形図からは緩やかな下りが続く道のように読み取れるので安心していたが、実は予想外に細かいアップダウンが多く疲れ果ててしまった。沢の音が聞こえ、次いで車の音が聞こえてくると宮崎県と鹿児島県の県境付近の車道に出た。えびの高原まで車道をテクテク歩いているとノカイドウの案内板があり、ノカイドウが赤っぽい果実を付けていた。

谷間?の道まで下る こんな明るいところも アカマツ林の中を歩く 車道(県道1号線)に出る

【韓国岳の花】 ツクシの名が付いた花が3種類見つかった。ツクシコウモリは初めてお目にかかる花で最初は九州地方に咲くトウヒレンの仲間だと思っていた。センブリは小さな花なので気づき難いが、登山者が「名前の判らない花がある」と言って熱心に撮影していたので自分もそれに気が付いた。コガクウツギは韓国岳全域に生えていて花後のものばかりだったが、ピンク色の装飾花を付けたものがあった。たまたまピンクなのか、まさか交配種なのか?

ノリウツギ(登山口) ツクシコウモリソウ(迂回路) ツクシアザミ(五合目) ツクシゼリ(七合目)
センブリ(九合目) アキノキリンソウ(韓国岳山頂) ミヤマキリシマ(韓国岳南斜面) オトコヨウゾメ(大浪池避難小屋)
ナガサキオトギリソウ(大浪池) ツルリンドウ(大浪池) コガクウツギ(大浪池) ノカイドウの果実(えびの高原)