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山 名
正教山(817m)
工程図を見る
広島県安芸太田町
登山日 2020年5月30日(土) 晴れ
中国自動車道戸河内IC出口より望む
参加者 単独
コース 登山口駐車場(6時30分)〜枝尾根(6:40)〜黒岩(7:00)〜ヌタ場(7:25)〜(7:45)稜線(7:50)〜登山道に合流(8:10)〜(8:25)正教山(8:30)〜枯れ大木(8:50)〜降下地点(9:05)〜熊手分岐(9:20)〜谷筋へ(9:40)〜(9:50)登山口駐車場
お弁当 午前中登山のためありません(お昼の候補はありませんでした)
駐車場 登山口駐車場に5台くらい停められます(墓参り用の駐車スペースだと思う)
トイレ 登山口付近にはありません(近くに道の駅「来夢戸河内」があります)
まとめ 前回この山に登ったときは予備知識は殆どなくて運よく登頂できたというような状況だった。その後にネットにアップされた 「山歩き」 さんのサイトをはじめとした情報を拾い集め、前回時間切れで歩けなかった上殿からの破線径を歩いてみることにした。

午後からヤボ用があるので今日は午前中登山。午前6時前に広島市内の自宅を出て広島北IC〜戸河内ICまで中国道を利用する。戸河内ICを出たところの交差点で右折して上殿地区方面に向かい、民宿 「野川」 の案内のあるところからお寺の方へ上がっていき突き当りの広くなっているところに駐車する。


駐車地の先の十字路(左の画像)で山の方には行かず左折して緩やかに下っていき、青ヶ迫川に架かるコンクリート板の橋を渡り墓所の方へと進んでいく。左手に墓所を見て青ヶ迫川右岸沿いの道を上がっていくと石碑があり、その奥の電流柵のところから入山する。

暫くは電流柵に沿って進んだが電流柵は青ヶ迫川左岸の方へと続いていっているので、薄い踏み跡を辿って左手の尾根を目指して斜面を上がる。
登山口付近の景色 取り付き(クリックで全景画像)

枝尾根に乗るとびっくりするような良い道が麓から上がってきていた。良い道を暫く歩くと道はU字溝へと変わり背丈ほどの深い溝の底を歩いて登っていく。木材の切り出しに使われた道なんだろうね。

「黒岩へ500m」と記された新しい木製のプレートがあった。黒岩とは一体どんな岩だろう?黒岩に会うのを楽しみに登っていく。
枝尾根に乗ったところ U字溝の底を歩く

黒岩の案内標識から約15分で黒岩に着いた。一見何の変哲もない大きな岩のようだが何らかの謂れがある岩なんだろう。

黒岩の先で左に振ってU字溝の道を登っていくと、黒岩からの尾根道が合わさる。眺めはよくないがヤマツツジが咲いている付近で小休止する。今の時期は見られる花は少なく他にはコガクウツギくらいか。コアジサイは開花準備中だった。
これが黒岩だと思う 黒岩からの尾根道が合わさる

U字溝が浅くなってきた。歩き難いところは溝のへりを歩いて進んでいく。U字溝の道が終わると平坦になりイノシシのヌタ場があった。その先からはヒノキ林が広がる。

再びU字溝が現れる。歩き難いところはU字溝と離れないように注意しながら植林の中を歩かせてもらった。
U字溝のへりを歩く ヒノキ林

少し左に振れると間もなく主稜線に乗った。右折して地形図に現れないコブを乗り越して雑木林と植林の間の尾根を東に進んでいく。サワフタギが蕾を付けているが開花はまだ先のようだ。

667mピーク(アップダウンの少ない地形なので判り難い)からは左手前方に木の間越しに正教山が望めるようになってきた。
主稜線に乗る(クリックで拡大) 667mピーク

667mピークからは雑木林とヒノキ林の界を登っていく。途中に松コブ病の松があった。登りが終わり傾斜が緩やかになってくると山道に出たので、左折してU字溝を歩く。

広い尾根なので逆方向だと慎重にならざるを得ない。方向を定めて下っていき、植林地に落っこちたら稜線に復帰すれば良い。
雑木林とヒノキ林の界を登る 登山道に出て左折する(クリックで拡大)

登山道に出てからはテープがたくさん付いているのでテープを追っていけば良い。情報の少ない山だがそこそこの踏み跡もあるので問題は無い。尾根道からトラバース道に入ったところに炭焼き釜跡があるが単なる窪みかもしれない。登山道わきにはコアジサイが蕾を付けて開花準備中だ。

右手に植林地を見て露岩の多い斜面を登っていくと正教山に着いた。残念ながら周囲は雑木林で展望は無い。山頂には西側からは才中得からの、北側からは草尾集落からの二本の登山道が上がってきている。
正教山山頂

下山は登ってきた道のひとつ東側の尾根道を歩くことにして、まずは合流地点(2段上の右の画像)まで引き返し、そこから山道を直進する。

右に植林地を見ながら少し下り枯れ大木のところで右にUターンすると間もなく背丈をはるかに超えるU字溝が現れる。U字溝の底を歩いてもよいが、倒木で塞がれているところがあるので、そのような歩き難いところは右手の植林地内を歩けば良い。
枯れ大木のところで右に折り返す 背丈を越えるU字溝

尾根が細くなっているところを過ぎるとU字溝は左にカーブして下っていく。最初は歩き易い道が続くが突如倒木地帯が現れて右手の雑木林にかわしてU字溝に復帰すると熊手分岐(左の画像では判り難いが3本のU字溝と東側に杣道がある)まで下ってきた。

さらに下っていくと再び倒木地帯があり倒木を避けて下っていく。倒木地帯はそんなに長くは続かないので、かえって刺激があって楽しいかもしれないね。
熊手分岐(クリックで拡大) 再び倒木地帯

右カーブしてヒノキ林の谷を下ると二つの砂防堰堤の間に下りてきた。そこにはテープがたくさんあり逆ルートでも見落とすことはないと思う。堰堤のところから下の道に下りて進んでいき、イノシシ避けの電流柵の向こう側に出ると駐車地は目の前だ。

なお「U字溝」とは木材の切り出し道のことであり、山頂直下を除いては登りでも下りでも殆どがこの道だった。
堰堤の中間地点に下る 電流柵(向こうが駐車地)

久し振りにササユリにお目にかかった。県北では山裾に普通に咲いているが里山では少なくなった。ホームの武田山山系にしても盗掘(だと思う)により激減しているのが現状だ。
コガクウツギ(アジサイ科) ギンリョウソウ(ツツジ科) オニドコロの雄花と雌花(ヤマノイモの仲間) ササユリ(ユリ科)