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山 名
右谷山(1234m) 山口県岩国市錦町
登山日 2020年4月25日(土) 晴れ
薮ヶ峠付近より望む右谷山(2010年5月)
参加者 夫婦
コース 寂地峡駐車場(9時)〜木馬トンネル(9:15)〜水車小屋跡(9:45)〜(10:15)タイコ谷出合(10:20)〜(11:00)みのこし峠(11:05)〜右谷山(11:35)〜(11:50)展望地(12:15)〜薮ヶ峠(12:35)〜赤い橋(12:50)〜林道に出る(13:10)〜(14:10)寂地峡駐車場 所要時間5時間10分
お弁当 右谷山から少し下ったところの展望地ベンチで食べる
駐車場 寂地峡駐車場(台数を気にするようなことはない)
トイレ 寂地峡駐車場(水洗です)
まとめ いつもの年だと今の時期は春の地区運動会の準備で忙しくて山に登る余裕はそんなにはないが、今年は新型コロナウイルスの流行により行事や会議がことごとく中止や延期になり暇を持て余しているのが現状だ。3密に充分注意してカタクリ鑑賞に出かけることにした。

広島市内の自宅を午前7:30に出て中国自動車道を広島北〜吉和ICの間利用して、松の木峠を越えて山口県に入り、予定通り9時前に寂地峡駐車場に着く。例年なら駐車場は溢れかえっているんだが今年はやや少ないように思える。登山支度をして五竜の滝入口の橋を渡り遊歩道を登っていく。遊歩道の幅がめちゃくちゃ狭い遊歩道を登りきると宇佐八幡宮からの山道が合わさる。そこで右にとり木馬トンネルへと入っていく。高さは160cmくらいなので頭を打たないように少ししゃがんで暗い中をゆっくりと進んでいく。

五竜の滝入口 滝つぼと澄んだ水 五竜の滝を登り切ったところ 木馬トンネル入口

木馬トンネルを出ると別世界が広がる。勢いよく流れ落ちる五竜の滝とは打って変わって、そこには焼山川が穏やかに流れている。そして周囲には芽生え始めた広葉樹の森が広がっている。こんな風情は五竜の滝を登ってきた者にしか味わえない贅沢なレシピだ。左岸・右岸と渡り返して右岸を遡っていく。トンネルを出てからはどちらかと言うと険阻な道が続くんだが、階段が設けられたり、桟道が渡してあったりと整備が行き届いていて気持ちよく歩ける。

木馬トンネル出口 険阻なところには桟道 まだまだ先は長い 赤い橋を左岸に渡る

左岸に渡ると渓流沿いの緩やかな道に変わる。カタクリを見たいのもあるが、それよりもこの道を歩きたかったんだ。水車小屋跡の先からは早速コチャルメルソウ、タチカメバソウ、ヤマエンゴサク、ボタンネコノメソウ、ナツトウダイ、スミレ各種などの春の花が迎えてくれて花を観賞しながらのんびりと登っていく。ミヤマカタバミはこの時間だと花を開いていない。赤い橋を渡ったところのタイコ谷出合で小休止する。

水車小屋跡 渓流沿いの登山道 頑張っている樹木 タイコ谷出合い

タイコ谷出合いからミノコシ峠までは比高250mほど有りここが正念場だ。タイコ谷を詰める登山道は整備が行き届いていてとても気持ちよく登っていくことができる。道ばたにはエンレイソウ、チャルメルソウ、ツルカノコソウが出てきた。陽が高くなってきてミヤマカタバミの花が開き始めたぞ。ミノコシ峠が近くなったところで振り返ってみると羅漢山が良く見えた。今日は空気が澄んでいるので山頂のドームもくっきりと見える。ミノコシ峠に上がったところで小休止する。

良く整備された山道 横木の階段道が出てきた もう少しで峠だ ミノコシ峠

さて左に行くか?右に行くか?どちらにするか考えた挙句、登山者が少なくてコロナ感染の危険性も低い右谷山を選択する。←(本音は寂地は遠い) ミノコシ峠からお目当てのカタクリが姿を現す。登山前に仕入れた情報では 「数日前に降った季節外れの雪の影響でカタクリが被害を受けている」 とのことだったが、そんなことはなくて見頃の花たちが登山道の両側に途切れることなく咲いて迎えてくれた。左手前方に右谷山を見ながら1260m峰に上がると、立木の間からガクガク尾根や寂地山のピークが見える。やっと辿り着いた右谷山だが登山者が多いので、お昼は下の展望地で食べることにしてスルーする。

1260mピーク 見頃のカタクリの花 目の前に右谷山 右谷山山頂(登山者は十数名)

右谷山からは芽生え前の広葉樹林の中を下っていき、展望地を過ぎたところのベンチでお昼にする。以前は目の前に容谷山や小五郎山が遮るものなしに見えていたが年を経て眺望は乏しくなってしまっている。お昼を済ませジグザグに下っていくとヒノキ林に入り、横木の階段を延々と下っていくと十字路鞍部の薮ヶ峠に着いた。直進の小五郎分れ、容谷山方面の道は刈られている。ここでは左折して浦石峡に向けて下っていく。

広葉樹林を下る ヒノキ林に入る やれやれ先は長いぞ 薮ヶ峠で左折する

薮ヶ峠から植林地を下っていくと植生は広葉樹林に変わり沢の右岸を下っていく。赤い橋を左岸に渡るとニリンソウの群落があった。そしてナメラ床の沢を右に見ながら下っていき最後にウシロ川に架かる赤い谷を渡って浦石林道に出る。そこから寂地峡駐車場までは長〜い林道歩きが待っている。「大人の足跡」の滝に立ち寄ったり、道ばたに咲く雑草を観察しながらダラ〜リと歩いたので1時間もかかってしまった。

左谷を下っていく 浦石峡まで0.5km標識 最後に赤い橋を渡って→ →浦石林道に出る

新緑の時期には一斉に春の花が咲きだすので野山を歩いても心が和む。今回は比較的知られている可愛らしい花を中心に掲載してみた。
ショウジョウバカマ(五竜の滝) タチカメバソウ(ヤケヤマ谷) ヤマエンゴサク(ヤケヤマ谷) ボタンネコノメソウ(ヤケヤマ谷) ナツトウダイ(ヤケヤマ谷)
エイザンスミレ(タイコ谷) ツルカノコソウ(タイコ谷) ミヤマカタバミ(タイコ谷) ニリンソウ(浦石峡左谷) フデリンドウ(浦石林道)