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山 名
傘山(650m)
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広島県大竹市
登山日 2019年12月28日(土) 晴れ
玖波槍より望む傘山
参加者 単独
コース 松ヶ原農協バス停(9時25分)〜傘山登山口(9:40)〜(10:25)425m峰(10:30)〜組立鋼管柱の配電線直下(11:25)〜傘山三角点峰〜(11:35)傘山西峰(12:05)〜谷道分岐(12:20)〜傘山西登山口(13:00)〜傘山東登山口(13:30)〜(14:05)玖波槍(14:15)〜行者槍分岐〜峠登山口(14:30)〜西山社(14:55)〜(15:15)JR玖波駅
お弁当 展望の良い傘山西峰で食べる(お昼は断然ここでしょう)
駐車場 公共交通機関を利用しました(玖波駅〜松ヶ原農協までは大竹市営バス280円)
トイレ 松ヶ原の登山口周辺には見当たりませんでした
まとめ 今年の年末年始は暦の関係で9連休だ。天気も良いので早速、大竹山の会作成の 「大竹ハイキング登山ルートマップ」 の中で未だ歩いていない松ヶ原から傘山に登るルートを歩いてみることにした。松ヶ原から傘山までのピストンだと味気ないのでバスを利用して、松ヶ原から玖波まで縦走する。

JR横川駅から下りの山陽本線に乗る。たまたま近くに座っていた年配の女性と話しをすると、「私は広島○○○会に所属していて今日は下見で有志と勝成山に登る。」 とのことでした。その山岳会は手作りのサイトを立ち上げていた記憶があったので帰宅後に検索してみると今ではサイトは閉鎖されていた。JR玖波駅で下車して南口のバス乗り場で待つこと10分弱でミニサイズのバスがやってきた。


バスの乗客は自分だけだった。この路線バスは松ヶ原や栗谷に住んでいる人たちの足を確保する目的で走らせているので、そんなものだろう。松ヶ原で降りることを告げると運転手さんは 「河平連山に登るのか?」 と返してきた。やはり松ヶ原だと河平連山が直ぐに浮かんでくるんだろうね。

松ヶ原農協バス停で下車する。付近からは傘山の山頂近くにある反射板が見えるが角度の関係で山頂は見えていない。霜が降りている。松ヶ原は盆地のような地形だから今朝は冷え込んだようだ。陽緑台団地?の下の道を時計回りに進んでいくと大きな登山道案内板があった。さらに道なりに進んでいき河平連山登山道を右に過ごすと間もなく傘山登山口があった。「大の町有林」と刻まれた石柱のところから入山する。
松ヶ原からの傘山登山口

登山道は陽緑台団地?の西側の尾根に付けられていて、そこからは団地内に広がる太陽光パネルの施設が立木の間から見える。羊歯が濡れているので下だけカッパを着用する。

登山口から45分で展望の良い425mに着いたので小休止する。松ヶ原集落の背後にロックガーデン付近の山や大野権現山が見える。そして東には広島市街地、南には瀬戸内海と傘山、西には三倉岳と羅漢山がぐるっ〜と見渡せる。
羊歯の煩い道 展望の有る425m峰

425m峰からは展望うの無い雑木林の中を蛇行しながら多少のアップダウンを交えて進んでいく。その後は灌木体に変わり眺めが良くなってきた。花崗岩の尾根道に生えているのは背丈の低い松と灌木くらいで、北半分の展望の有るところが多い。時々立ち止まって振り返り眺望を楽しむ。

陽が高くなり羊歯は乾いてきてカッパは無用となったが肝心のカッパは股下がバリ裂けて役に立たなくなった。ヤブ漕ぎ用の百均カッパだから気にはならない。
雑木林の中を進む 展望の有る尾根道

【展望地からの眺め】 高度が上がるにつれて見える山が増えてきた。西中国山地の山は雪を被っている。おむすび岩の後方にのうが高原が覗くが画像でははっきりしない。ロックガーデン付近の山は入り組んでいて良くわからない。

傾斜が緩くなると前方に配電線が見えてきた。その直ぐ先に松ヶ原財産区の石柱があり立木にテープがやたらと付いている。配電線の保守道だろうか?それにしては火の用心の巡視札は見当たらないが。ここは直進して尾根を登っていく。

鋼管組立柱のところまで進むと東西にロングスパンの配電線が走っていた。西峰山頂のアンテナに電力を供給するためのものだと思う。
松ヶ原財産区の石柱 組立鋼管柱の横を進む

組立鋼管柱から程なく傘山東峰(三角点峰)に着いた。赤地の案内標識が裏を向いているのではなくて、裏側から登ったので標識の文字が見えないだけだ。

東峰は展望がないので目と鼻の先の西峰に向かう。西峰の極楽岩(右の写真)からは北側半分の展望が有る。西中国山地は時雨れている模様。極楽岩の後ろに立っているのはウラジロノキで未だ果実を付けている。地面にもたくさんの果実が落ちている。美味しくないんだろうね。
傘山東峰(三角点峰) 傘山西峰

お昼を済ませ西尾根ルートで下山する。大竹の山特有?の花崗岩の風化した裸地からの眺めは良くて正面に忠四郎山から谷和へと続く山並みを見ながら下っていく。あれっ?NTTの茅野原無線中継所の電波塔が見当たらないぞ。いつ撤去されたんだろうか。付近の山を確認する目印にしていたのに残念だ。

「瀬戸見松」のプレートの掛かる松の木の手前からは陽光に輝く瀬戸内海が広がっている。ああ長閑だ!
「瀬戸見松」から望む瀬戸内海 灌木帯の下り道

灌木帯から樹林に変わると間もなく尾根道・谷道の分岐のある鞍部まで下ってきた。谷道の方が近道だが訳あって尾根道を進んでいく。

登り返して暫く進んでいくと展望地があり目の前にで〜んと玖波冠山が控えている。そこで小休止して玖波冠山を眺めながら、北側からこの山に登るならどのルートでなどと考えたが大薮の気配濃厚だ!
尾根道・谷道分岐 展望地から望む玖波冠山

送電鉄塔の下を通ると下に車道が見えてきて、のり面に設けられた階段を下っていくと傘山西登山口に下りた。コンクリート擁壁に「傘山西口」の大きな文字が吹き付けられていた。

車道(谷和林道)を下っていく。道沿いには「ごみ捨て禁止」の看板や不法投棄防止ネットが張られていたりで粗大ゴミ捨て場となっているようだ。この道を走ったり歩いたりする都度に目にするが状況は改善されいんだろうな。
#106鉄塔 傘山西登山口

年末ともなると山野草は姿を消し見られるのは息の長い「アキノキリンソウ」くらいだ。それに替わって鳥も食べない不味い果実が今の時期の主役の座を占めている。
ウラジロノキ(傘山西峰) アオツヅラフジ(谷和林道) タマミズキ(谷和林道) ソヨゴ(谷和林道) カナメモチ(玖波槍)

傘山東登山口の約50m先のガードレールが切れているところから登山道に入ると直ぐに道が3方向に分かれ、真ん中の水平な道(左の登る道は鉄塔保守道、右の下る道は錦龍公園)に入る。約5分で左に谷道が分岐するが標識に従って右カーブして尾根を南下していく。

玖波槍で小休止する。標高300m足らずのピークで、高い山に囲まれている割には眺望は抜群で、大岩の上でまったりと過ごす。
谷和林道から登山道へ ウラジロとコシダの棲み分け

行者山には登らずに手前の鞍部付近で右に折れて巻き道(峠登山口)に出る。錦龍公園方面とは逆の道を採り下っていくと道が荒れてきた。過去数年の間に広島県下は幾度となく土砂災害の被害を受けたので、この谷もそだろうと思う。送電線の真下まで下ると道は良くなってきたが、このルート利用する際は踏み跡やテープを追って慎重に歩くことが肝要だ!折り返して堰堤の下に出て西山谷川の左岸沿いの道を下っていくと西山社登山口に出た。

メイプルヒル病院のところで山陽自動車道を潜り坂道を下っていく。今回は一昨年頃に新しく開設されたJR玖波駅西口を目指して歩いたが、案内も何もなくて結局地元の人に聞いて何とか辿り着いた。
西山社登山口に出る