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山 名 |
恐羅漢山(1346m) 旧羅漢山(1334m) | 島根県益田市匹見 |
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登山日 | 2019年11月9日(土) 晴れ時々曇り |
砥石里山前衛峰より望む恐羅漢山
(2004年10月写す) |
参加者 | 単独 | |
コース | 道川の駐車地(7時35分)〜車停めの鎖(7:55)〜亀井谷奥橋(8:15)〜広見入口刻字(8:30)〜33曲り(9:10)〜台所原(9:45)〜ロープ場(10:32)〜(10:45)恐羅漢山(10:55)〜(11:20)旧羅漢山(11:30)〜カマノキビレ(11:55)〜1155m峰(12:40)〜(12:50)ジョシのキビレ(13:00)〜ジョシ谷枝沢(13:30)〜亀井谷出合(14:05)〜亀井谷奥橋(14:25)〜車停めの鎖(14:45)〜(15:05)道川の駐車地 | |
お弁当 | 弁当を忘れたので非常食を食べる | |
駐車場 | 道川から亀井谷林道に入ってすぐの道幅が広くなっているところ(探せば何ヵ所もある) | |
トイレ | 登山口付近にはありません(国道191号線出合原交差点に道の駅 「匹見峡」 があります) | |
まとめ | カマノキビレ〜ジョシのキビレの間がササが刈り払われたという情報を耳にしたのが昨年の暮れで、その道がヤブに戻らないうちに歩いてみようと思っていたら11月に入ってしまった。この週末を逃すと年内は難しいので無理矢理突撃した。刈り払われた区間はまだ充分歩けます。 |
広島市内の自宅を午前6時に出て広島北IC〜戸河内ICまで高速を利用する。国道191号線を走り八幡を過ぎると島根県に入り快走路を下っていく。出合原交差点で左折して消防団車庫の先で匹見川に架かる倉渡瀬橋を渡り亀井谷へと入る。車止めのところまで進もうと思っていたがスギの伐採工事がおこなわれていて路面が荒れているので伐採工事現場の少し手前の路肩に駐車する。
亀井谷林道を山の方に歩いていくと伐採作業準備中の方がいた。今日も作業をするんだな。暫く歩いていくと車止めの鎖があるので跨いで進んでいく。そこから5分で亀井谷橋を左岸に渡り亀井谷川沿いの道を遡っていく。 亀井谷奥橋まで進んできた。林道は左へUターンして鳥越峠まで上がっている。亀井谷奥橋を渡って20mのところに取り付きがあり、そこから亀井谷に入っていく。 |
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車止めの鎖 | 亀井谷奥橋 |
最初の渡渉地点には普通のロープが、そして次の渡渉地点にはチェーンロープが渡されていた。ロープを頼りにすると難なく渡渉できるのは有難いのだが…う〜ん必要? 渡渉を3回繰り返して左岸側の山道を進んでいくと「匹見入口」の刻字のあるところまでやってきた。今までは1か所だった刻字が上下に並んで彫ってあった。ここまで亀井谷奥橋から15分。 |
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渡渉地点に渡されたロープ | 「広見入口」の刻字(クリツクで拡大) |
ジョシ谷落ち口を過ごし右岸に渡る。アマスギ谷を過ぎると高巻き道となり歩き易い。正面から日差しを受け黄葉も映える。このあたりの黄葉は見頃を少し過ぎたくらいだ。 高巻き道が沢に寄り添ってきたところに石垣が見られる。この石垣については桑原先生の本に記述があるが、何のために造られたのかは判然としない。 |
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高巻き道が続く | 右岸の石垣(クリックで拡大) |
石垣の50m先で左岸に渡り流れに近いところを進んでいく。最後の渡渉ヵ所は沢の幅が狭くで流れが急なので要注意!幸いにも今回は無難に渡ることができたが、過去に水量が多いとき素足になって渡ったことがあった。 33曲がりの始まりの枝沢が見えてきた。右の画像はその枝沢の黄葉で、時間さえ許せばのんびりとくつろぎたいような気分だ。 |
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左岸の踏み跡 | 亀井谷の黄葉 |
枝沢を渡り33曲りに入り、ジグザグに何度も折り返して徐々に高度を上げていく。亀井谷の流れが随分下の方に見え、そのうち見えなくなった。33曲りの最初の方はササはさほど気にはならないがササが刈ってあったので楽に歩ける。 何回か折り返した後に長いトラバースが始まり黄葉した立木の間から旧羅漢山が垣間見えるようになってきた。 |
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33曲りの始まり(クリックで拡大) | 33曲りより旧羅漢山を望む |
谷を回り込む長いトラバース道が終わるとブナが見られるようになってきた。道良し、天気良し、黄葉良しの良し良しづくしだ! 尾根を乗り越して心持ち下ると台所原まで上がってきた。本来なら背丈を越えるササをかき分けて台所原に出るんだが、ササが刈ってあるとこんなにも楽なのか!中ノ川山方面の道も刈ってあるぞ。 |
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ブナの黄葉 | 台所原のミズナラ |
台所原からは恐羅漢山頂に向けて良く踏まれた登山道を登っていく。標高が上がっていくにつれ黄葉が進んできて丸裸になった広葉樹も見られるようになってきた。ロープ場を過ぎると夏焼のキビレからの登山道に出た。 恐羅漢山頂には誰もいない。小休止がてら山頂の大岩の上に上がって展望を楽しむ。今日の空気の透明度は普通くらいだ。ここまでは設定タイムより30分くらい早い。やはり33曲りのササが刈ってあったのが時間短縮につながっていると思うが、台所原からの登りでバテなかったことも大きい。 |
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合体したブナ | 恐羅漢山山頂 |
恐羅漢山から旧羅漢山に向けて下っていくと休憩中の男性に出会った。話をすると「鞍部付近が泥濘んでいて熊も怖いので引き返してきた」とのことだった。成るほど鞍部付近は手付かずの原生林で鬱蒼としていて引き返したくなるのも無理はないと思う。 旧羅漢山に着いたところでお昼にしようと思いザックを開けるも、あれあれ弁当が無い!しまった車に忘れたんだ。仕方ないのでお昼は諦めてカマノキビレに向けて下山にかかる。 |
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恐羅漢山と旧羅漢山の鞍部 | 旧羅漢山 |
右手に恐羅漢山を見ながら原生林の中を下っていく。スギ林を抜けて左に振れて、植林と自然林の界を下っていくと旧羅漢山から25分でカマノキビレに着いた。 カマノキビレには、ジョシノキビレを示す真新しいプレートが掛かっていた。今までなら左に振れて植林地をハゲノ谷または広見林道に下りなければならなかったが、今日は尾根伝いに切り開かれた道をジョシのキビレまで歩いていく予定。どんな道なのかワクワクする。 |
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カマノキビレ | カマノキビレのプレート |
杉林と広葉樹林の界のササの刈られた道を進んでいくとカマノキビレから7分で1155mのコブに立つ。コブからは杉林が切れて一面の広葉樹林で、木の葉を落とした立木の間から、中ノ川山〜聖山〜砥石郷山などの山や遠くに臥竜山が見える。このアングルからだと新鮮だ! ササの切り株が殆ど気にならないところは昔からの切り開き道が今でも残っているヵ所だろう。桑原さんの本にもそのような記述がある。 |
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右手に聖山などの山並み | 昔からの切り開き道 |
スギの大木とブナの大木が前後に並んで立っている。ブナは胴回りは3mはありそうだ。西に振れて下っていくと目の前に1090m峰が立ちはだかるように見える。あのピークを越えなければいけないんだ。 鞍部まで下り1090m峰に向けて登り返す。このあたりはササの切り株が多くて少し歩き難い。コブを越えるとジョシノキビレに向けて下っていく。 |
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ブナの大木 | 1090m峰 |
カマノキビレから1時間程度でジョシノキビレに着いた。ミチガ谷に下る道は少し判り難いが植林の中に明瞭な踏み跡が見える。広見山方面への尾根道は大ヤブだ。昼食抜きで歩いてきてお腹が空いたので非常食の乾パン(何年か前の防災訓練でもらったもの)を取り出して食べる。腹持ちは良さそう! ジョシ谷に下る道の途中にミズナラの大木があった。今まで気づかなかったがかなりの大きさだ。 |
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ジョシノキビレ | ミズナラの大木 |
トラバース道に変わると今度はトチの大木がある。この山域には大木が普通に見られる。ジョシノキビレからジョシ谷の枝沢までの道はササが刈られていて問題なく歩ける。ここも道良し黄葉良しだ! 終わりゆく錦秋を思いっきり味わいながら下っていくとジョシ谷の枝沢が見えてきた。少し足場の悪いところを注意して渡ると間もなく枝沢に下りる。 |
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ジョシ谷の黄葉 | ササの刈られた道 |
ジョシ谷枝沢に下りたところにある3つに枝分かれした樹木の幹には派手にテープが巻き付けられているので逆ルートでも見落とすことはないだろう。 晩秋の静かな谷を下っていく。流れは殆どないのでどこでも歩ける。二俣まで下りジョシ谷の本流(左谷)の方は入り込むのが容易ではなさそうな険阻な地形だ。歩く人はいるんだろうか? |
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ジョシ谷枝沢(クリックで拡大) | ジョシ谷枝沢の景色 |
二俣からは左岸に付けられた径を下っていく。最後の最後に右岸に渡ると亀井谷に戻ってきた。広見入口の刻字は30〜40mくらい下流にある。 亀井谷奥橋まで戻り林道をテクテク下っていく。伐採工事現場には今朝見かけたおじさんたちの姿はなくひっそりとしていた。車に戻ると案の定弁当があった。情けないよなあ! |
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ジョシ谷左岸の踏み跡 | 亀井谷に戻ってきた(クリックで拡大) |