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山 名 |
千両山(1175m) 三坂山(1169m) | 広島県廿日市市 |
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登山日 | 2019年10月22日(祝日) 晴れ |
大向長者原林道より望む千両山
(2013年3月写す) |
参加者 | 単独 | |
コース | 田島谷林道起点(7時30分)〜おばけ杉(7:40)〜堰堤から取り付く(7:45)〜1030m峰付近(8:15)〜(8:55)千両山(9:00)〜ヨソウ谷(9:30)〜四艘船岩(9:35)〜三坂山(10:00)〜ニソウ谷釣橋林道(10:15)〜乗越(10:20)〜三坂八郎林道に出る(10:40)〜(11:15)田島谷林道起点 | |
お弁当 | 結果として午前中登山のためありません(お昼に適した場所はありません) | |
駐車場 | 田島林道起点の道の膨らんだところ(数台停められます) | |
トイレ | 登山口付近にはありません(吉和のR488入口に公衆トイレあり) | |
まとめ | ラグビーのワールドカップが日本で開催中で、ワンチームのジャパンは悲願の決勝トーナメント進出を果たしたが、残念ながらそこで敗退してしまった。今年だけの祝日の今日は休養に充てようと思っていたが、余りにも天気が良く降水確率も低いので早出をして、ナメラ谷のおばけ杉とヨソウ谷のラグビーボールに会いに出かけることにした。のんびり歩こうと思ってお昼を調達して登ったんだが、結果として慌ただしい山行きとなってしまった。 |
中国自動車道を吉和ICで降りて、いつもの大向長者原林道に入る。ところが500mも走らないうちに 「この先通行止め」 の看板に出くわした。仕方ないので引き返して酷道488号線に向かい中津谷川沿いに付けられた細い道を県境方面に向けて走る。幸いにも早朝なので対向車が来ることはなく、すんなりと三坂八郎林道に入ることができた。
三坂八郎林道に入り2km弱走ったところに路肩が大きく膨らんでいるところが田島谷林道の起点で、邪魔にならないところに駐車して出発する。 出発して3分で枝沢を渡ったところが変形十字路のようになっていて田島谷林道と別れて右手のナメラ谷林道に入る。この林道は社有地で入口に車両進入防止柵が設置されている。歩くだけなので入らせてもらう。 |
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田島谷林道起点(手前が国道488号) | ナメラ谷林道 |
ナメラ谷林道に入って7分で右手の樹林の中にひときわ大きい「おばけ杉」が聳えていた。遠目には幹が3本に分かれているように見える。おばけ杉の存在を知ったのは、以前「山毛欅の森塾」を主催されていた同郷の先輩
N村さんのブログ(心に山と故里ありて) だった。 【以下、N村さんのブログより抜粋】 田島橋を渡ると林道の四差路交差点があり、右がナメラ谷でこの林道を登って行く。5分経ったところで対岸の向こうにそれらしき物を目にしたものの地図をよくよく眺めると川の右岸つまり林道沿いにあることが判り、更に登って行くと林道右下にとてつもない形をした杉を見つけた。「これは縄文杉だ!」と声が上がった。圧倒的な巨樹に神々しさを感じた。二人がベルトをつないで木の周りを回り、下山してから巻尺で測ると約10mであった。ところで、このおばけ杉の樹齢を推測してみると、560年だった。(以下略) |
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ナメラ谷のおばけ杉 |
おばけ杉から2分でナメラ谷林道が大きく右カーブする地点まで進んできた。左の画像では判り難いが繁っている直進の道は谷沿いの道で砂防堰堤まで延びているらしい。カーブ地点で突入ポイントを探したが見つからないので20mばかり戻って古い堰堤の右手から突入した。 いつものことながら谷には泣かされる。谷を遡上することは早々に諦めて、スギ林の急斜面をジグザグに登って尾根に乗る。 |
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林道分岐の手前から突入 | 倒木の多い谷から尾根へ |
スギが植林された尾根を登っていくと右から別の尾根が合わさる。林床にはツツジ類とクロモジくらいしか生えていないので苦にはならない。登るにつれて傾斜が緩くなり少しは楽になってきた。 標高1100m近くになるとササが出てきて少し歩き難くなる。小振りのブナもちらほら見られるようになってきた。でっかい天然杉の大木もあるぞ! |
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尾根が合わさる(標高1000m付近) | 天然スギの大木 |
少し右に振れて登っていくと全く展望のない千両山に着いた。何もない山頂に少し大きめのブナが1本とハウチワカエデの樹があり少しばかり黄葉していた。千両山は植林が山全体を占めているが山頂付近(山頂の東斜面)だけは大規模伐採から免れた広葉樹が僅かに残っている。 山頂で小休止して北尾根を下る。一面のスギ林で平坦なので方向だけに気を付けてズンズン進んでいく。 |
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展望の無い千両山山頂 | スギ林の北尾根を進む |
北尾根先端まで進んだところで進路を検討する。左の谷を下るのが手っ取り早いが倒木だらけ(ズームして引き寄せた左の写真)でまともに歩けそうもないので選択肢から外して、正面に見える尾根に乗り換えることにした。 乗り換えて尾根を北西に進んでいく。立木の間から恐羅漢方面の山が見えるが、同定するには至らない。 |
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この谷は下れない(却下) | 尾根を乗り換える |
四艘船岩を高いところから見下ろすところの樹木の幹にテープが巻き付けてあった。「この下に四艘船岩があるよ」という目印のテープだろう。今日の山歩きで山頂以外でテープを見かけたのはここだけだった。 テープのところから右手のスギ林の斜面を登る。ササも下生えもなくて一見問題なさそうだが、何せ急斜面なので杉の木を足掛かりにして小さいジグを切って登っていった。 |
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四艘船岩の奥にテープ | スギ林の急斜面 |
三坂山の東尾根に乗ると直に三坂山に着いた。「二艘四艘」と刻まれたプレートが掛かっているだけの寂しい山頂だ。周囲は360度スギ林で展望は無い。 たまには違ったルートでということで、今回は二艘船岩を目指して西斜面を下ったが灌木のジャングルで多少は難儀をした。植生がスギ林から広葉樹林に変わると、下の方にニソウ谷と釣橋林道が見えてきた。 |
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展望の無い三坂山 | スギ林のジャングルを下る |
三坂山から15分でニソウ谷に下りた。そして二艘船岩を見て釣橋林道に出る。広葉樹の広がるエリアで少しは色づいているが見頃はもう少し先かな。 釣橋林道の峠を越えて下っていくと、熊鈴を鳴らしながら登ってくる男性二人組と出会った。この付近で登山者と会うのは初めてのような気がする。三坂八郎林道に出て出発点の田島林道起点まで戻る。 |
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ニソウ谷に下りる | 釣橋林道峠(向こうが三坂八郎林道) |
三坂山の手前で返信の必要なメールを受け取った。
釣橋林道に出てから返事をしようと思ったが、ずっと圏外でかなわず。
少し速足で歩いて出発点まで戻ったが状況は変わらず。
こりゃあ吉和まで戻らんどダメか?
酷道ではバックしてもらったりバックしたりと大変!
そして吉和の里まで戻るとようやく無線アイコンが表示された。
というわけで慌ただしい山行きとなってしまった。