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山 名
横山(908m)
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広島県廿日市市
登山日 2019年8月24日(土) 曇り
佐伯町津田より望む横山
参加者 単独
コース 栗栖の駐車地(7時)〜悪谷口バス停(7:40)〜栗栖川発電所取水口(8:05)〜(8:20)悪谷休憩所(8:25)〜中国自然歩道案内板(8:35)〜(8:55)北尾根の肩(9:00)〜(9:25)横山(9:30)〜北尾根の肩(9:50)〜中国自然歩道案内板(10:05)〜松ヶ峠(10:13)〜(10:25)茶屋床(10:30)〜観音滝(10:50)〜観音堂(11:25)〜(11:30)栗栖の駐車地
お弁当 午前中登山のためありません。(お昼の推薦候補はありません)
駐車場 栗栖の津和野街道入口退避所(10台くらい停められます)
トイレ 悪谷休憩所の近くに簡易トイレがあります(簡易水洗?)
まとめ ようやく太平洋高気圧の勢いが衰えて猛暑の2019年夏も終わりを告げようとしている。そして今週に入ってからは前線が日本付近に停滞していてぐずついた天気が続いている。だが今日は一時的に前線が南下して雨の心配が無くなったので無難な横山に登ってみることにした。この山はルートの大半が中国自然歩道なので雨の影響は少ないだろうと思ったからだ。

理由あって今回も午前中登山を強いられる。西広島バイパスを走り廿日市の宮内から県道に入る。峠を越えると前方に大きな山塊の横山が見えてきた。早朝なので県道は空いていて宮内から30分弱で栗栖に着き 「津和野街道入口」 の大きな案内板の建つ退避場に駐車する。


駐車したのは事前にネットで調べておいた場所で、津和野街道を利用する人のための駐車スペースだと思っていたが、実はチェーン装着用のスペースだった。今の時期は問題ないだろうから有難く駐車させていただく。

当初は時計回りに歩いて悪谷口からさくらバスに乗って戻る予定だったが、余裕が有りすぎて長時間バスを待つようになる(バスの便は極めて少ない)ので予定を変更して反時計回りに歩くことにして、先ずは悪谷口まで国道186号線を歩くことにした。途中には栗栖川発電所、小瀬川温泉とその散策道、川遊びができそうな羅漢渓谷、こじゃれたレストランや喫茶店などがあり結構楽しめた。
栗栖の駐車場所

スタートして40分で悪谷バス停に着いた。そのスグ先で小瀬川に架かる悪谷下橋を渡り左手の舗装路に入る。ここを基点とするなら、悪谷口の100mほど先の路肩(左の写真の車が停まっているところ)に数台駐車可能なので利用すると良い。

悪谷口は中国自然歩道極楽寺・羅漢山ルートの悪谷支線の末端で、大きな案内板、テーブルベンチ、案内標識が設置されていた。
悪谷下橋と悪谷口 悪谷口の案内板とベンチ

悪谷口からは南西の方向に一直線の舗装路が延びている。周囲はスギ・ヒノキの植林地で切り出しがおこなわれている模様。日当たりが良くて道の両側は夏草が蔓延っており珍しい花は咲いていないかと探しながら悪谷川の左岸に付けられた車道を上っていく。

途中に栗栖川水力発電所の取水口があった。送水管は小瀬川第1取水口〜中道川第2取水口〜悪谷川第3取水口〜落差200mの導水管〜栗栖川発電所水車へと続いている。取水口を過ぎると道が荒れてきた。
悪谷(舗装路はここまで) 栗栖川発電所の第3取水口

明るい悪谷林道には雑草が蔓延っているが花も結構見られる。未掲載の花ではキンミズヒキ、センニンソウ、ハエドクソウ、ヘクソカズラなど。果実も色づいてきている。
ノコンギク(キク科) ボタンヅル(キンポウゲ科) イヌホオズキ(ナス科) ナンバンハコベ(ナデシコ科) クサギ(シソ科)

平坦な道に変わると間もなく悪谷休憩所に着いたのでベンチに腰を下ろして小休止する。悪谷バス停からここまで1.9km、さらに栗栖までは4.8kmある。なお、羅漢山方面へは中道まで2.1kmです。

トイレを済ませて、悪谷川に架かる橋を渡って栗栖方面に向けて歩いていく。この橋は水害で一度流されてしまったが今では架け替えられている。
悪谷休憩所 悪谷川に架かる橋を渡る

明るいヒノキ林の中を上がっていくと悪谷休憩所から10分で中国自然歩道の案内板のところに着いた。案内板の右手から雑木林に入っていく。

石見津和野路(松ヶ峠)悪谷津和野往還名の如く難所なり。夏分蜂多し、松ヶ峠、栗栖、中道の境なり。夏は熊が出て涼み入る。人に驚くときは災いをなす。依て山中を1人で行くには歌をうたうべし…人声を聞くときは熊・狼・猿も速やかに去るなり。(中国自然歩道の案内板より)
ヒノキ林の中を進む 案内板の右手から取り付く

いきなり急斜面だ!幸いにも踏み跡は一直線ではなくて心持ちジグザグに付いているので少しは楽だ。立木に掴まりながら登っていく。先日まで降っていた雨が今日未明まで残っていたのでササが濡れていないか心配だったが、谷から吹き上げる風がササを乾かしてくれていた。

案内板から20分で北の肩に上がった。ここからは横山山頂までは比較的平坦だ!ヤブの878mピークを右からかわして進んでいく。
急斜面を登っていく 北尾根の肩(振り返って写す)

雑木林とヒノキ林の界を進んでいくが、少しでも雑木林側はササが煩いので界よりも少し植林側に寄ったところを歩いていく。実際にテープや踏み跡も植林側に付いていた。

心持ち右に振れて高いところを目指して登ったところが横山山頂だが肝心の三角点が見当たらない。数分歩き回ってみたが見つけられなかった。ササの中に埋もれてしまっているんだろうか?諦めて山頂付近の写真を撮って引き返す。
雑木林と植林の界を進む 横山山頂付近の景色

登ってきた道を中国自然歩道の案内板まで戻り、そこから津和野街道を栗栖に向けて歩く。案内板からじわりじわりと登っていくと 「三国横え」、「かご立岩」 といった見どころがあり、その先の最高点にに松ヶ峠の案内標識があった。

松ヶ峠から暫くは平たんな道がつづき尾根を乗り越したところから少しづつ下っていく。そして三っの沢が合流する地点に 「茶屋床」 があった。ベンチに腰かけて小休止する。
松ヶ峠の案内標識 茶屋床

茶屋床からは沢の左岸を下っていく。付近はスギ林だ。やがて高巻き道となり沢に寄り添ったところが観音滝で、「栗栖で2.4km」の案内標識があった。ちょうど悪谷休憩所と栗栖の間の中間点だ。このあたりは険しい区間で沢床を歩くようなところがあった。

石畳の道はところどころにあり今でも健在です。苔むしている石があり、今の雨が続いている時期は要注意!
観音滝(栗栖2.4km標識) 石畳の道

一旦右岸にかわして直ぐに左岸に復帰する。その後は通して左岸側を下っていく。沢がクランク状に流れているところからは護岸工事が施されていて楽に歩ける。「津和野街道石だたみ道」の案内標識があったが、標識の示す方向は通行停めになっていて山側のう回路?を歩く。やがて観音堂が見えてきて、その先で車道に飛び出したのでびっくりした。少しだけ車道を歩き、最後の最後に津和野街道の細道に復帰してスタート地点に戻ってきた。

今回歩いた悪谷林道は比丘尼(びくに)ヶ渕付近が、9月から来年2020年3月末頃まで通行止めとなっている。理由は判らないが路盤の整備・復旧か?詳しくは佐伯商工会の こちら のページより。
随分下ってきました