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山 名
天神嶽(757m)
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広島県東広島市
登山日 2019年4月28日(日) 晴れ
北麓の吉原地区より望む天神嶽
参加者 単独
コース 林道駐車地(9時23分)〜東登山口(9:30)〜鞍部(9:45)〜(10:00)中天神嶽(10:10)〜(10:25)西天神嶽(10:45)〜案内標識の立つ峠(10:55)〜西登山口(11:20)〜(11:40)林道駐車地
お弁当 午前中登山のためありません
駐車場 林道の膨らんだところに停める(東登山口は20台くらい、西登山口には10台くらい停められます)
トイレ 中天神嶽直下にあります(仮設トイレもありました)
まとめ 森林インストラクター会より、エヒメアヤメ自生地公開「天神原まつり」の案内をいただいた。この祭りはNHKの広島版や広島県の広報誌で紹介されていたのでスケジュールを調整して訪れてみることにした。おまけで近くの山の天神嶽に登ってみました。

広島ICから山陽自動車道に乗る。大型連休の初日で交通量は比較的多く志和トンネルの手前では軽い渋滞が発生していた。志和ICで高速を降りて福富町経由で豊栄町に入る。天神嶽西登山口側から入る選択肢もあったが林道の状況が掴めないので、ぐるっと大廻りをして吉原から天神嶽の東登山口を目指す。


林道の起点に天神原まつりへの誘導員の方がいたので登山口までの状況を確認して林道に入る。今回は周回する予定なので東登山口への進入口をやり過ごし少し先の林道の膨らんだ地点に駐車して林道を戻る。

東登山口は林道から100mほど入ったところにあり、大きな駐車場、東屋が併設されている。東屋の奥にある遊歩道の案内板のところから遊歩道(それにしては道幅が広い)に入っていく。登山口の案内標識には「山頂まで920m」と記されている。これなら短時間で登れそうだ。
東登山口への進入口 東登山口駐車場

山頂まで800mの標識の立っているところから右に林道が分岐している。最初は紛らわしい道だと思ったが登っていくにつれ、その道がつづら折れの道だと判った。自分が歩いている道はつづら折れの道の真ん中を直線的に切り開いた道なんだ。何で?つづら折れの方が山にも人にも優しいと思うんだがね。

支尾根鞍部まで上がったところで右折して中天神嶽に向かう。反対側からの道は東天神嶽方面への道と思ったが、よくよく考えるとつづら折り林道だろう。
一直線の幅広の遊歩道 支尾根鞍部に上がる

つづら折りの道の真ん中を切り開いた道はまだ続いていた。一直線の急斜面を登り切ったところに、ガイドブック「ひろしま百山」でお馴染みの大地蔵尊像があり、その先で安宿中村谷からの登山道が合わさる。山頂まであと100mだ。

中天神嶽山頂へと続くジグザク道の傍には簡易トイレと、ちゃんとした造りのトイレがあった。登山者への優しい心遣いが見受けられます。
大地蔵尊像 山頂まで100m標識

中天神嶽の大岩の上はまさに360度の眺めだ。この付近には視界を遮るような高い山がないからだ。

【天神嶽】 豊栄地域で最高峰の天神嶽(757.7m)は、霊峰天神として親しまれており、数多くの地蔵が祭られています。頂上には、夫婦岩とよばれる岩がある。また、登山道が整備されており、春から秋にかけて登山者で賑わっています。(広島観光ナビより抜粋)
中天神嶽山頂の大岩 西天神嶽への道

【中天神嶽大岩より】
肉眼で四国山脈が薄っすらと見えるが写真には写らない。板鍋山の左後方に台形の野呂山が大きい。反対の北東側は地理も山名も判らない。

中天神嶽から西天神嶽までは多少の軽いアップダウンがあるものの楽な稜線漫歩だ。新緑のシャワーを浴びながらのんびりと進んで行くと2等三角点の鎮座する西天神嶽に着いた。

午前11からのエヒメアヤメ解説会にはとうてい間に合わないので、端っこの展望岩の上でまったり過ごす。10年前に登ったときには大土山方面がすっきり見えたが、今では立木の背丈が伸びて見え難くなっていた。
西天神嶽 西天神嶽の展望岩

下山は西登山口に下るので登ってきた道を50mほど戻り右手の谷へと下っていく。分岐には「P西駐車場→」と記された白いペグが枯れ立木に挟んであった。

広い谷を下っていき西天神嶽の南斜面を巻くように西に下っていくと大きな案内板の設置された峠まで降りてきた。案内板の奥付近から南に下る破線径は今では消えていて見当たらない。
西登山口への下山口 案内板のある峠

案内板のところから北へと下っていくと、盗人岩やどんがめ岩の案内があった。何となく備南の岳山を思い起こしてしまう。雑木林を抜けると明るいカヤトの原が続く。西に目をやると大土山の稜線がきれいに見えている。日当たりが良いので夏場に歩くのはしんどいかも?

左に振れて用水路沿いに下っていくと西登山口に出た。車道を歩いてスタート地点に戻る。車道は樹木や草が少々被り気味かな!
雑木林を抜けカヤトの原へ 西登山口駐車場

林道や登山道はコバノミツバツツジのピンクで染まっている。広島市内の里山では既に終わっていてヒメヤマツツジに交替しているが、ここ県央では主役だ。
コバノミツバツツジ(ツツジ科) ザイフリボク(バラ科) カマツカの蕾(バラ科) ミヤマガマズミ(レンプクソウ科) ウワミズザクラ(バラ科)

林道を下り「天神原まつり」の会場に顔を出してみた。駐車スペースがそんなに広くはないので誘導係の人は苦労されていた。
丁度お昼時だったのでテントの中は来訪者が食事をとっていたりして賑わっていた。奥には満開の枝垂れザクラが立派な花をつけている。

ボランティアは初めての経験だと言う地元の年配の女性に近くの自生地を案内してもらった。エヒメアヤメの花を金網で覆っているのは盗掘対策ではなくて、シカの食害から花を保護するためだとのこと。厳密に覆っておかないとウサギが入り込んでワヤをしてしまうそうだ。