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山 名
大黒目山(801m)
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広島県庄原市
登山日 2019年3月24日(日) 曇りのち小雨のち晴れ
葦嶽山より望む(2014年10月)
参加者 単独
コース 県道路肩(9時10分)〜蘇羅比古神社〜(9:20)砂防堰堤(9:25)〜尾根に乗る(9:35)〜650m台ピーク(10:10)〜権現神社(10:25)〜鞍部(10:30)〜(10:55)大黒目山(11:10)〜鞍部(11:40)〜廃林道終点(12:20)〜車道に出る(12:30)〜広島県自然歩道標識(12:55)〜(13:20)県道路肩
お弁当 大黒目山山頂で軽く食べました。
駐車場 県道路肩の膨らんだところ(10台くらいは停められます) 
トイレ 付近にはありませんでした。蘇羅比古神社は未確認。
まとめ ガイドブック 「ふるさとの山歩き」 で紹介されいてる1等三角点の山だが、展望が乏しいが故にあまり登られていないように思える。実際に自分も後回しにしていた山だが、随分暖かくなってきたのでマンサク目当てに登ってみることにした。

広島市内の自宅から国道54号線を走る。県北は昨日か未明に雨が降ったようで路面に相当の水溜まりができていて嫌な予感がする。三次ICの手前で広域農道に入り庄原市を迂回して県道23号線の路肩の膨らんだところに駐車する。この場所は事前にGoogleマップで調べていたもので容易に判った。


駐車地の上の方に蘇羅比古神社の大きな鳥居が建っているのが目に留まったので、登山支度をして鳥居へと続く坂道を登っていった。大きな木の鳥居を潜ると山の方に向けて一直線の長い参道が延びていた。

参道の両側にはサクラが植樹されている。まだ蕾の状態なので開花はもう少し時間がかかりそうだ。しかし地面にはオオイヌノフグリが一面に咲いていて遅い春の訪れを感じる。
県道路肩駐車地 一直線の参道

蘇羅比古神社は帰りに立ち寄ることにして、正面の鳥居の手前を左折して道なりに歩いていくと最奥民家の先に、獣避けの鉄線柵が張り巡らされていた。鉄線柵を開閉するのは手間なので丈の低いところを慎重に跨いで向こう側に入らせてもらった。

目と鼻の先に見える砂防堰堤の右手に上がったところで現地調査をする。堰堤の上流で沢を右岸に渡って登る記録があったので調べてみたが良く判らなかったのでガイドブックに記載のルートを辿ることにして右手の斜面に取り付く。
蘇羅比古神社と駐車場 砂防堰堤の右手から入山

膝上くらいのササの斜面を高い方へと登っていくとテープが有った。堰堤から10分ほどで尾根に乗ると、いつの間にかササは消え歩き易くなってきた。

標高600m付近に展望地があるものの、今日の山の天気はよろしくなくてガスが漂い麓は見え難いこと甚だしい。だが麓は晴れているようだ。木の間越しに葦嶽山方面の稜線が見え隠れするがすっきりしないね。
尾根沿いに進む 展望地からの眺め

コブを越えて権現池手前の鞍部まで下る。右前方に延びている踏み跡は権現池方面へと通じているんだろう。少し悩んだがここでは正面の尾根に取り付いてササの斜面を登っていく。その方が無難だから。

ササの葉の上には最近降った雪が融けずに残っている。おまけに細かい雨が降り続きササは濡れている。何たることだ!辛抱して登っていくと権現神社の佇む690m台ピークに上がった。辺りはガスで真っ白で何も見えない。
権現池手前の鞍部 権現神社

権現神社の建つコブから十字路鞍部まで下ると入山して初めての案内プレートにお目にかかった。プレートからは「大黒目山← →権現神社」の文字が読み取れる。右に下ると権現池だがササが濡れているのでパスする。

標高が上がると雪の世界に様変わり!登山道に沿って張られたトラロープに従って尾根道を進んでいく。
十字路鞍部の案内プレート エビの尻尾(寒むっ!)

760m台ピークを過ごしたあたりから、それまで降っていた雨は上がり青空が覗いてきた。今日は寒かったので日が差してくるとほっとする。濡れたササが徐々に乾きつつあるのも有難いね。1等三角点の鎮座する大黒目山の山頂は人手の入った?石積みの上にどっかりと乗っていた。今の時期だと北側の展望があるが生憎天候が完全に回復していなくて視界不良なので山座同定は諦めざるを得ない。軽く食事をして下山にかかる。

篠津原の二つのため池が右手下方に見える。登りでは気付かなかったのは視界が悪かったため。権現山に立ち寄ってみたが何の変哲もないピークだった。
大黒目山山頂

十字路鞍部まで戻り右折して谷を下っていく。道はジグザグに付けられているので比較的楽に下れる。ジグザグ道が終わるとトラバースして小さな支尾根に乗った。

どんどん下っていき流れの殆ど無い沢を渡ったところにダンコウバイの花が咲いていた。春だな!その先に福山山岳会の私製プレートがあった。錆が進んでいて今では内容は判読不能!登りに使うときは要注意ポイントだ。
谷道(峠から少し下った地点) 福山山岳会の私製プレート

崩落地を過ぎると緩やかな下りになってきた。少し荒れ気味の山道なのでテープを頼りに下っていき、最後は右に振れて進んでいくと林道終点に飛び出した。取り付き付近にはテープがあるだけだった。

廃林道を下っていく。左手には広い整地されたようなエリアがあるが今では手付かずで荒れ放題となっている。何に使われていたんだろうか?
廃林道終点 廃林道を下る

廃林道を下っていくと篠津原登山口に出た。そこには 「←大黒目山」 と記された私製のプレートが立木に掛けてあった。なお中電の電柱番号でウシロザコ支42と43の間に登山口がある。振り返ると権現神社のあるピークから大黒目山に至る稜線が見えたが写真に収めるのをうっかりしていた。

県道方面へと歩いていると、蘇羅比古神社方面への案内があった。広島県自然歩道の「史跡・文化財ルート」なので探索してみたが鉄線柵バリケードに阻まれて撤退を余儀なくされる。諦めて大廻りをしてスタート地点に戻る。
篠津原登山口 蘇羅比古神社0.6kmの案内標識

県北にも遅い春が訪れているのを実感する。下山後に総領の道の駅「リストアステーション」を久しぶりに訪ねてみた。残念ながらセツブンソウはもう終わり。
花盛りのアセビ(ツツジ科) ダンコウバイ(クスノキ科) クロモジ雄花(クスノキ科) キブシ(キブシ科) ヒサカキ雄株(モッコク科)

【中国路さんの古いサイトに参考になる記述があった】 神社の向かって左後ろにある宝篋印塔をまず見つける。塔の左横から道は右に登って行くがすぐの尾根状の竹やぶに入って歩きやすいところを選んで登ると次第に道らしくなる。頂上の石組は烽火台の名残り。