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山 名 |
経小屋山(596m) | 広島県廿日市市 |
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登山日 | 2019年2月10日(日) 晴れ |
JR車窓より望む経小屋山
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参加者 | 単独 | |
コース | JR玖波駅(8時50分)〜玖波ルートトンネル上登山口(9:05)〜(9:15)送電鉄塔(9:20)〜216mピーク(9:40)〜桃岩ピークを巻く(10:15)〜車道に出る(10:40)〜(10:50)花木園藤棚(10:55)〜西展望台分れ(11:05)〜南展望台(11:25)〜(11:35)経小屋山(12:15)〜(13:00)上の展望台(13:05)〜宮浜ルート登山口(13:30)〜(14:05)JR大野浦駅 | |
お弁当 | 経小屋山頂上芝生広場のベンチで食べる(お勧めは南展望台) | |
駐車場 | JRを利用しました(玖波登山口、宮浜ルート登山口付近には見当たりませんでした) | |
トイレ | 山頂付近に2ヵ所あります | |
まとめ | 随分前のことだが下の娘の就職祝いに宮浜温泉を利用したときに宮浜ルート登山口を調べたことがあった。暑い夏のことで登山口付近に一輪のキキョウの花が咲いていたのを思い出す。今回はその宮浜ルートから登ろうと思ったが、のんびりと稜線歩きを楽しみたかったので玖波ルートから登り、下りに宮浜ルートを利用することにした。15年ぶりの経小屋山…以前の記憶は全くなかった。 |
JRや山陽道を利用すると大野を過ぎたあたりから経小屋山が間近に迫ってくる。1999年に発生した山火事から20年近く経ったので今では当時の裸同然の山肌を見ることはない。今回はJRを利用することにして玖波駅で下車する。
JRのガードを潜って山側に出ると、行者山の手前の山の山頂付近に設置された大きな視検査板が目につく。一番大きなわっかはどこが切れているか判るが、それより小さいのは?眼鏡の度が合わなくなってきたようだ。 山陽自動車道の側道に入り大竹市水道局の水道施設のある峠まで上がると前方に登山口への進入口が見えてきた。山陽道を山側に渡ったところが玖波コースの「トンネル上登山口」だ。ここまでJR玖波駅から15分。 |
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ここから入る | トンネル上登山口 |
ややシダが覆う道を登っていく。中電大竹線3号鉄塔を過ぎるとフラットな尾根歩きに変わり、間もなく右手からポンプ所からの登山道が合わさる。高度が上がっていくと左手に岩国市の山や大竹の大鉢山や傘山が見えてきた。 216mピークは周辺が刈り払われていて瀬戸内海に浮かぶ宮島の絶好の展望所だ!山頂方面も良く見えるが、こちらから登るのは初めてなので一体どこが山頂かは判らない。おそらく山頂は見えていないと思う。 |
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送電鉄塔(中電大竹線3号) | 216mピーク(振り返って写す) |
このところの暖かさで、ヒメヤマツツジのピンクの花が早くも咲き始めている。花弁はコバノミツバツツジと同じくらいの大きさなので変種のヤマツツジまたはミツバツツジの一種なのかもしれない。 標高300mまで登ってくると展望の良い岩尾根歩きが始まる。標高が上がるにつれて眺望も良くなり左手には大鉢山〜傘山の稜線がずっと見えている。登山道沿いには自生のヤマモモの樹が多く見られ、その雄花序も大きく膨らんできていて、花粉を飛ばすのはもうじきだ。桃岩ピークは右から巻いて進んでいく。 |
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349mピーク(桃岩ピーク) |
桃岩ピークからはフラットな道になるが直ぐに終わりダラダラと登っていく。登山道は地形図の破線径のように直線的ではなくて、左に右に曲がりくねっている。左手に三倉岳とその右後方に羅漢山が見える。山肌に露岩の目立つコブを右から巻いて進んでいくと遊歩道が現れた。山頂森林公園のエリアに入ってきたようだ。 ようやく車道に飛び出した。そこには「おおの自然を愛する会」の手によって立派な案内標識が設置されていた。車道を進んでいくと「山頂まで2km」の標識があった。まだまだ歩かんといけんね。 |
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冬枯れの尾根道 | 車道に出る(振り返って写す) |
カーブミラーの先から遊歩道に入る。案内標識こそなかったが明瞭な道がヒノキ林の中に付いているので踏み込んで下っていくと花木園があった。堰堤の下のせせらぎの遊び場、藤棚、幾組ものテーブルとベンチが備えられた立派な公園だ。しかしロケーションが…どれだけ多くの人が利用しているのだろうか? 沢を渡り階段を登って向こう側の土手に上がり、地形図に記載の破線径(一周コース)に入る。うっかり入り口を見逃して広い道を進んでしまったが直ぐに気付いて引き返す。 |
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花木園へと下る道 | 花木園の藤棚 |
少し荒れ加減の遊歩道を進んで行き西展望台分れでは左折してクマザサが被り気味の横木の階段道を上がっていく。なお直進すると西展望台があり、鳴川ルートが上がってきている。 東屋のところで今度は右手のトラバース道に入ると、眺望抜群の南展望台に着いた。目の前の穏やかな瀬戸の海には無数のカキ筏とでっかい宮島が浮かんでいる。絶好の休憩ポイントだが、既に多くの登山者の皆さんがくつろいでいるので写真を撮っただけで素通りする。 |
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西展望台分れ | 南展望台からの眺め |
右手から城山方面からのルートが合わさると間もなく車道に飛び出した。右前方には山頂東屋、駐車スペース、頂上芝生広場が見えている。 【松根油採取痕】 太平洋戦争中、南方からの石油輸送が困難になり石油に代わる航空燃料を得るため、閣議決定を経て、国を挙げての松根油生産運動が展開された。松の皮を剥ぎ幹にV字形の切れ込みを入れ空き缶をぶら下げて溜まった松脂を集めて工場に運んで精製したそうだ。航空機1機が1時間飛べる分量の燃料に2000本の松が必要と効率が悪く、実際の航空燃料としての実績は無い。 |
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松根油採取痕 | 再び車道に出る |
山頂駐車場はガラ空きだ。今の時期に登っているのはハイカーだけで、車を利用する方たちはもう少し暖かくなってから動き出すんだろう。駐車場から一段高くなっているところに芝生広場があり植え込みや立木にはウバメガシが多い。 一番高いところが2等三角点の鎮座する経小屋山山頂で、残念ながら展望は乏しい。引き返して植え込みの陰のベンチに陣取ってお昼にする。 |
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芝生広場と植え込み | 経小屋山山頂 |
下山は宮浜温泉ルートを利用するので登ってきた道を戻り、南展望台方面分れ(左の写真)で大野浦方面への道に入る。 次の分岐では直進すると直ぐに大岩のある展望地(東展望台だと思う)に着いた。宮島の奥にちらっと見えるのは能美島の宇根山だ。面展望地の右手からロープの渡された急斜面を下っていく。 |
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大野浦方面へ | ここは直進する(左が大野方面) |
尾根が急峻なところは右の斜面にかわしてトラバースして尾根に復帰する。その後暫くは平たんな尾根歩きが続き、右に振れて下っていくと上の展望所(仮称)があった。ずっと展望の乏しいところを下ってきたので視界が一気に開けたような感じだ。上の展望所からも宮島が良く見える。 そこから少し下ったところが下の展望所(仮称)危険防止のために手摺が設けられている。補助金が出たのか?良く整備されている。 |
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上の展望所(標高300m) | 下の展望所(標高270m) |
右手下方に背丈の高い大岩や砂防堰堤を見ながら真砂土の登山道を下っていくと宮浜ルートの登山口に出た。付近には駐車スペースはあるが私有地だろうから利用は控えるべきだと思う。 山陽道の側道は大野−玖波間の裏道で通行量が多いので、なるべく利用しないようにしてJR大野浦駅まで歩いた。 |
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脆い花崗岩の道 | 宮浜ルート登山口 |