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山 名
谷和権現山(574m) 嵐谷山(532m)
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広島県大竹市
登山日 2018年12月31日(大晦日) 晴れ
剣上山より望む(2014年7月)
参加者 単独
コース 玖島川親水公園(8時30分)〜別荘入口(8:40)〜別荘最奥(8:55)〜善坊師峠(9:35)〜(10:15)谷和権現山(10:25)〜林道に出る(10:40)〜嵐谷山登山口(11:00)〜稜線(11:10)〜(11:40)嵐谷山(12:15)〜嵐谷山登山口(12:40)〜善坊師峠(13:10)〜別荘最奥(13:55)〜(14:15)玖島川親水公園
お弁当 嵐谷山山頂(予定では嵐谷山山頂の少し先の岩場)
駐車場 玖島川親水公園(10台くらい停められます)
トイレ 玖島川親水公園(水洗です)
まとめ お出かけ日和の大晦日になった。暮れで慌ただしいので近場で未登の嵐谷山をチョイス。谷和集落からだと余りにも簡単に登られるので、栗林を起点にして善坊師峠越えのルートを設定し自由気儘に歩いてみることにした。

大晦日の広島西バイパスは空いていて流れるように進んでいく。今回は佐伯町から栗林に入ることにして河津原交差点から大竹市に向けて県道を走る。途中に幅員の細い区間があるが交通量が少ないので気にはならない。谷和口方面は通行止めの立て看板が設置されていた。7月の豪雨災害の影響か?三倉岳の三本槍が目に飛び込んでくると間もなく栗林町に入り、玖島川親水公園に駐車する。


大竹市営バスの走る玖島川沿いの道を遡る。数年前に廃校となった栗谷中学校の校庭には土が高く積み上げられていたが一体何の目的だろうか。玖島川に架かる橋を渡ったところで右折して別荘地へ通じる道に入る。

別荘地には更地の区画が目立ちます。庭にトーテムポールの立つ最奥民家は無住のようで玄関先に郵便物が溜まっていた。その先の舗装が切れたところから山道に入る。
別荘地を上っていく 最奥民家(廃屋)の先から山道へ

善坊師峠へと通じる生活道は今ではすっかり荒れ果てていて、道の両側に整然と並んだ石積みが石畳の道の面影を残している。石畳の道が終わると人の手が入っていない普通の山道となった。

入山して10分で左に振れる。このあたりから道が少し悪くなり渡渉を繰り返しながら進んでいく。峠が近くなると残雪があり少し歩き難くなってきた。*
石畳の名残り 歩き難い谷道が続く

善坊師峠に上がる。朝日が谷和権現山手前のコブの後方に昇ってきていて眩しい。峠から少し下ったところに山道があったので踏み込んでみた。この山道は谷和権現山の西側の山裾に沿って付いていて段々と下っていくので引き返して適当なところから権現山の西斜面に取り付く。

できれば尾根(斜面)を歩きたいところだが、斜面にはウラジロシダが一面に密生していて歩ける状態ではないので、諦めて谷に沿って登っていく。
善坊師峠 権現山西側の山道

前方に見える稜線まで登っていけば登山道があると思えばヤブ漕ぎも気楽なものだ。途中に炭焼釜があり傍らにヤカンが転がっていた。そこから落ち葉と残雪で滑り易い斜面を登っていくと稜線に出た。予想どおり登山道があった。

右折して少し進むと崩落地があり、三倉岳が間近に迫ってくるように見える。その背後には雪を抱いた羅漢山などの西中国山地の山が広がっている。
炭焼き釜とヤカン 稜線に飛び出す

ヒノキの木立の中を登っていくと権現様の社の佇む谷和権現山に着いた。社の裏手に大岩テラスがあり、以前は栗谷町方面が望めたが、今では周囲の樹木が成長して眺めが失われつつある。社の先が一段高くなっており、そこに上がると、山名入りの細長い大きな板が雑木に立てかけてあった。

南西尾根を50mほど下ったところに開けたところがあり、そこからは忠四郎山や剣上山が見える。踏み跡はさらに下っているように見える。東尾根も切り払われていて展望がある。ご来光スポットかと思ったが、需要を考えるとそうでもなさそう。
谷和権現山山頂

登ってきた道を引き返す。564m前衛峰から先はシダが茂っていてシダの上に積もった雪の所為で膝から下が結構濡れてしまった。沢を渡ると地形図に記載のある林道に飛び出した。直進すれば山越えで谷和集会所のところに出るが、今日は左折して林道を歩く。

林道の水たまりには氷が張っている。広島市内では滅多に見られない現象だ。尾根を乗り越して下っていくと帰りに使う予定の善坊師峠から栗谷町方面に通じる林道に出る。さらに下っていくと車道にぶつかった。
林道に出る 林道の状況

NTTの電柱番号を確認しながら車道を栗谷町の谷和口方面に向けて下っていく。登山口はNTTの63号付近だという情報を事前に仕入れておいたので容易に判った。橋を渡ったスグ先が登山口だった。

登山口を入ると明るいヒノキ林が広がっていて明瞭な植林の手入れ径を辿って高度を上げていくと登山口から約10分で稜線に乗った。
嵐谷山登山口 稜線に乗り右折

尾根通しにコブまで上がると南東に歩けそうな道が続いているがこちらは方向違い。地形図で確認してシダの煩い斜面を下る。帰路で判ったことだがトラバース道(左の写真)があったんだ。倒木があったので気が付かなかった。

次の尾根が判れるところで間違った。左に良い道が続いているので躊躇いもなくそちら側に入ったのがいけなかった。目指す尾根が右手に見えたときはガックリ。間違えたところまで戻ってやり直したが10分弱のロス。
稜線に乗ったスグ先 間違えた場所

鞍部まで下ると 「左大の村」 と記された境界標柱があった。後ろは確認しなかったが、栗林の地名があったのでは?この標柱は嵐谷山山頂手前にもあった。

嵐谷山への道=シダの道だ!だがシダの下には踏み跡があり、随所にテープも付いているので、テープを追って踏み跡を外さないようにすれば問題ない。ヤブ漕ぎはイヤという人は登らない方が良いです。
境界標柱 やねこいシダの斜面

シダをかき分けて辿り着いた嵐谷山は、3等三角点の周囲が刈り込まれているだけの殺風景な山頂だった。だが今の時期は広葉樹が落葉しているので、立木の間から周囲の山並みを望むことが出来る。北東には瓦小屋山〜三倉岳の稜線が間近に見え、その背後には真っ白な羅漢山が!西中国山地付近は雪雲がかかって見え難い。北東には河平連山、大野権現山〜船倉山に至る縦走路の稜線や先日登った奥滝山などが望める。

北に50m程のところにある展望地に行こうとしたが、途中に大峯山の「廻り縁」のような岩があり断念した。若い人なら問題なくクリアできると思うが、高齢者の仲間入りをした自分には無理は禁物だと思った。
嵐谷山山頂

嵐谷山から北西方面の眺め(三倉岳の右後方には横山) 嵐谷山から北東方面の眺め(傘山が意外と近くに見える)

登ってきた道を登山口まで下ったつもりだが登山口とは少し北側の車道に飛び出した。植林の手入れ径が縦横無断に付いているということにしよう。車道を谷和集落方面に向かい、善坊師峠〜栗林町へと通じる山道に入る。

善坊師峠からは下りなので慎重に歩いて、無事スタート地点の親水公園に戻ってきた。これにて2018年の山歩きはおしまい。
車道から栗谷に抜ける道へ 玖島川親水公園に戻った

年末ともなると山野草は姿を消し色のついたものは果実だけ。キンポウゲ科の可憐な花が咲く春がやってくるのはまだまだ先。待ち遠しいね。
まだ残っているガマズミ 同じくツルリンドウ ひっそりとヤブコウジ 美味しくないソヨゴ おまけで黒いイヌツゲの実