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山 名
氷ノ山(1510m) 鳥取県若桜町
登山日 2018年9月23日(日) 晴れのち曇り
三ノ丸から望む氷ノ山
参加者 夫婦
コース 氷太くん駐車場(8時35分)〜キャンプ場登山口(9:00)〜沢を渡る(9:20)〜(9:50)氷ノ越(9:55)〜仙谷コース出合(10:35)〜(11:05)氷ノ山(11:40)〜(12:30)三ノ丸(12:45)〜(13:30)リフト終点(13:35)〜自然探勝路(13:55)〜ワサビ田(14:20)〜ゲレンデに出る(14:35)〜仙谷コース登山口(14:50)〜(15:05)氷太くん駐車場 所要時間6時間30分
お弁当 氷ノ山山頂で食べる(他の候補は三ノ丸です)
駐車場 氷太くん駐車場(相当数停められます) 他には響の森の駐車場があります 
トイレ 氷太くん(水洗です)、キャンプ場登山口(水洗です)、氷の山山頂、三ノ丸展望台
まとめ 中国地方第2の高峰である氷ノ山は鳥取県と兵庫県の県境に位置する山で遠過ぎるので山登りの対象の山には入れていなかったが、鳥取市内の娘宅を基点にすれば楽に登ることができそうだ。3連休を利用して、初日は鳥取へ行くだけ、2日目に山登り、3日目は広島に帰るだけの予定で出掛けた。

鳥取市内の娘宅を7時過ぎに出て道成りに南下して国道29号線に乗る。八頭町に入ると信号機の無い道が続き効率よく進むことができる。走っている途中に氷の山の稜線が見えるかな?と期待していたが、初めて訪れる地域なので良く判らなかった。若桜鉄道の終点駅を過ごした先で左折してスキー場への道に入ると間もなく 「わかさ氷の山自然ふれあいの里」 に着いた。ゆったりと走って鳥取市内から1時間弱の道のりだった。


氷太くん駐車場に駐車して、「氷の山自然ふれあい館・響きの森」 に通じる階段を登っていく。階段は100段以上あり、のっけからしごかれた。響きの森の駐車場入口から案内標識に従ってキャンプ場への道に入る。このくねくね道も結構な傾斜があり、またまたしごかれる。

キャンプ場の奥の登山口の手前には立派なトイレがあった。それから登山届提出用の小さな小屋も…その小屋には 「熊出没注意」 の貼紙が…人気の山で登山者が多いので少しは安心だ。
キャンプ場登山口周辺の景色

入山してすぐに熊避けの電気柵があり、取っ手を外して向こう側に入る。最初はスギ林の中の緩やかな道で気楽に歩ける。そのうちに町道からの登山道が合わさる。後で確認すると町道からの方が効率が良いのが判った。

合目ごとに標識が設けられていて四合目(4/10)の手前から急になってきた。しかし横木の階段道が敷設されているので登山者に優しい登山道だ。
最初はスギ林 階段道(四合目の手前)

登山口から50分で氷ノ越に着いた。日当たりが良くて暑いくらいだ。2組あるベンチや避難小屋の中大勢のハイカーが休憩していて、自分たちもベンチの隅っこに腰掛けて小休止する。反対側の兵庫県親水公園からも大勢のハイカーが登ってきて賑やかだ。この山域に詳しい人が 「天気の良い日は大山が見えるが今日はガスで駄目だ」 と言っていた。

氷ノ越からはブナ林の中を歩く。しかしブナ林はそんなに長くは続かず、植生は見通しのよい灌木帯に変わってきた。
氷ノ越(避難小屋) 癒しのブナ林

進むにつれて氷の山山頂の避難小屋が大きく見えるようになってきた。「とうろう岩」の案内があったハテどこにあるんだろうか?右の写真の黄色の矢印のところだが写真では判らないね。それよりも後方の鉢伏山とハチ高原の方が目立つ。

向こうから下ってくるのは、岡山県就実高校、山口県山口高校・下松工業高校、鳥取県の境港高校の山岳部員たちで、氷の山で開催される中国大会の下見で登っているとのことでした。ところで広島県と島根県の高校は?
氷ノ山山頂の避難小屋 とうろう岩とハチ高原

仙谷コース分岐に大きな案内板があったので、登ってきたルートとこれから山頂までのルートを確認する。そこから10分足らずで甑岩が見えてきた。岩の頂に登れば360度の眺めだそうで、チャレンジするも余りにも険しいので中間付近まで登ったところで断念する。それでもちょっとした展望を得ることが出来た。

【甑】米などを蒸すための道具で円筒形でずんぐりしている。自分のホームグランドの広島南アルプス丸山の南斜面に「甑岩」がある。
仙谷コース分岐 石の敷き詰められた道

山頂直下は泥濘んだところが多くて歩き難い。いつもそうなのか?それとも秋の長雨が続いていた所為か?最後に長い階段道を上っていくと大展望の氷の山山頂に着いた。周囲にたくさんの山が見渡せるが鳥取県東部の山は初めてなので判る山の名は皆無だ!それでも扇ノ山だけは何とか同定できた。(下の画像)

そんなに広くない山頂の片隅でお昼を食べている最中に、ハチ高原は瞬く間にガスに覆われて見えなくなってしまった。当初は急登の続く三ノ丸コースを登りに使って反時計回りに周回する予定だったが、午後から曇るとの予報なので、短時間で登られる氷ノ越コースに変更した。変更して正解だった!
氷ノ山山頂


氷の山からは正面に三ノ丸を見ながら(上の段の右の写真)下っていく。稜線にはブナ、ナナカマド、リョウブ、オオカメノキなどの広葉樹が見られるが厳しい環境に置かれているのであろう、樹高はせいぜい数mといったところだ。数か所にスギの原生林が見られる。日当たりが悪いので林床は湿地状態となり木道が敷設されていた。

チシマザサ(ネマガリダケ)の道が続く。広島県のは太くは思わないが、岡山県・鳥取県のはメチャ太いね。これで杖を作りました。
杉の原生林 チシマザサの道

三ノ丸の簡易展望台に上がると周囲360度の大展望が広がり、北にはガスに覆われそうになっている氷ノ山と(冒頭の写真)、そこから歩いてきたルートが見える。氷北西には氷太くん付近も見えたので下山したら確認しようと思った。岡山県の那岐山らしき山も遠くに霞んでいたが断定する自信がない。

三ノ丸から踏み跡の薄い枝道が2本延びている。昔の道か?それとも皆が確認のため踏み込むので道らしくなっているのか?先着していた姫路市から来たという男性グループと少し話をして西に見える展望台に向けて出発する。
三ノ丸 三ノ丸から氷太くんを俯瞰

三ノ丸避難小屋、兵庫県宍粟市ルート分岐、三ノ丸展望台(きれいなトイレ付き)を過ごし稜線を西へと進んでいく。背丈を越えるチシマザサを切り拓いた道は車両が通行できるほどの広さだ。

ブナ林を過ごし右に振れると間もなくスギ林の中の急な下りが始まった。横木の階段が造られているので安心だが、横向きでないとく歩き難いようなところもあった。
宍粟からのルートが分岐 急な横木の階段道

わさか氷ノ山スキー場のリフト終点まで下ったところで小休止する。空気が少し湿ってきたかな。氷太くんまではずいぶん距離がある。氷ノ越コース登山口のあるキャンプ場周辺に裸地のように見えるところがあるがゲレンデ跡地なんだろうか?

猛烈な急斜面を下りリフト中間点降り場の手前で案内標識に従って右手の自然探勝路に入る。標識はリフトの支柱に巻き付けてあるが今の時期ススキに隠れて見え難くなっているので注意が必要です!
リフト終点からの眺め リフト中間点から自然探勝路へ

自然探勝路を使えばショートカットできると思っていたが実はそうではなかった。二つの谷を渡る関係上、距離も長くなり多少のアップダウンがあり、そして足下が悪いところもあった。

途中で山口県下松工業高校の生徒とすれ違った。この生徒さんとは稜線の仙谷分岐でもすれ違っている。コースを聞くと 「三ノ丸コースのスキー場登山口から登りぐる〜っと回って登山口まで戻る途中」 とのこと。先生も休日返上で大変なご苦労をされている。この学校の生徒さんとは10年くらい前に熊毛烏帽子岳でも会ったことがある。ガンバレ!くだこう!
自然の力にスギも降参 ワサビ田

スキー場の北隣のコースのゲレンデに出た。自然探勝路はゲレンデの縁を歩いて少し登り大回りするように付けられているので、ゲレンデを突っ切って下っていくことにした。今の時期の定番ウメバチソウが咲いていて心が和んでくる。仙石コースに合流したところの案内標識のところでスキー場と別れ右折して下っていくと仙石コース登山口に出た。登山口の野菜集荷所は今では閉じていた。

車道を歩いてスタート地点の氷太くん駐車場に戻る。山の方を見上げると中腹から上はガスに覆われていたので、三ノ丸を確認することはできなかった。
隣のゲレンデに出る 仙石コース登山口

スキー場のゲレンデで秋の花の定番「ウメバチソウ」にお目にかかった。やはり秋の花は草原に咲いている方が見応えがある。
紅葉はまだ先ナナカマド(稜線) キャラボクの実(稜線) 枝サンゴのミズキ(三ノ丸コース) 秋の定番ウメバチソウ(ゲレンデ) 珍しやクロバナヒキオコシ(麓)

この日は鳥取市内の娘宅に泊り、NHKで広島カープの試合を観戦する。サヨナラ勝ちでマジック1となった。

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