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山 名
臥龍山(1223m) 広島県北広島町
登山日 2018年8月13日(月) 晴れ
千町原登山口より望む臥龍山
参加者 単独
コース 高原の自然館(6時30分)〜千町原登山口(6:55)〜休憩5分〜(8:00)雪霊水(8:05)〜(8:20)臥龍山(8:30)〜(8:10)猿木峠(8:15)〜八幡原一本松裏(10:00)〜(10:15)高原の自然館
お弁当 帰宅して食べる(候補は臥龍山山頂です)
駐車場 高原の自然館(相当数停められます)
トイレ 高原の自然館(水洗できれいです)
まとめ 昨夏に八幡高原を訪れたときに臥龍山に登る心算でいたんだが何故か鷹巣山周辺を歩いてしまった。今回は1年前の後始末を付けるべく臥龍山〜掛頭山の予定で臨んだが時間切れで掛頭山はお預けとなった。

昼過ぎには帰宅しなければならなくなったので、広島市内の自宅を5時前に出て、広島北〜戸河内まで高速を利用して、戸河内からは国道191をひた走る。奇しくも昨夏と同様に時間的な制約の中での登山になってしまった。早朝だからスイスイ走ることができると思ったが、これまた昨年と同様で制限速度をしっかりと遵守して走る車に阻まれて少しロスをしてしまった。それでも6時過ぎには高原の自然館に着いた。


まずは千町原の臥龍山登山口までの車道を歩く。まだ陽が昇っていなくて距離も2km弱なので大して苦にはならない。道ばたには盛りを過ぎたノリウツギの花が草臥れたように咲いている。ほんの少しだけ赤く色づいた果実を付けているのはカンボクで八幡高原では個体数が多い。

千町原まで歩くとカツラ並木が続いている。昭和の時代に八幡高原を整備したときに植樹されたものだろう。他にはズミやカラコギカエデも見られる。
高原の自然館を出発 樹形の美しいカツラ

前方に八幡191スキー場のゲレンデを見ながら舗装路を歩くこと25分で臥龍山の登山口に着いた。そこからは臥龍山の稜線が目の前に見えるが生憎山頂はガスに覆われている。

案内標識のところから草原に入る。遊歩道は2mくらいの幅で刈り込まれていて、頭上にはカラコギカエデがたくさん見られる。この木は繁殖力が強いので草原・湿原に入り込んで今では厄介者扱いされている。
千町原登山口 草原の中の遊歩道

草原を突っ切り丸太で組んだ木橋を渡ると深い広葉樹林の中へと入っていく。登山道には大きなオオウラジロノキの実が落ちていた。

ミズナラの多い樹林だが標高が上ると、この山の魅力であるブナが見られるようになってきた。大きなトチの木も多く、トチのドングリも登山道に落ちている。
木橋を渡って樹林の中へ ミズナラ林

菅原林道終点に出た。終点手前には湧き水 「雪霊水」 の水汲み場があり、幸いにも空いているので先ずは持参したペットボトルに給水する。今日から数日間は焼酎の美味しい水割りが飲めるぞ!

この山は数年前に凄惨な事件があって以来、足が向かなかったが、ようやく事件が解決したので慰霊をするために今回登った。林道終点と水汲み場の中間地点の路肩に菓子袋と飲み物が供えられていた。おそらく故人が好きだったと思われるそれらと背後の広葉樹の森に手を合わせる。
菅原林道終点

菅原林道終点に戻り案内標識のところから最終アプローチに入る。ここからの道は格段に良く整備されている。臥龍山は林道終点まで車で乗り入れれば、簡単に登ることのできる山で、整備された道は、そういったハイカーへの配慮だろう。

ゴリラのような顔に見える大きな岩と一等三角点が鎮座する山頂からの展望は乏しい。木の間越しに西側に風車の建ち並ぶ空山が望める程度だ。少し南に歩けば深入山が望める展望岩場があるが今日はパスする。山頂の片隅にたくさんの赤い果実を付けたフウリンウメモドキの木があった。サクランボを思わせるような美味しそうな赤い実だが間違って食べると苦味がづっと口の中に残るよ!
臥龍山山頂

臥龍山山頂からは猿木峠方面に向けて緩やかな尾根道を北へと下っていく。約10分で菅原林道終点からのトラバース道が合わさる。このトラバース道を使えば軽装の人でも手軽に臥龍山山頂に立つことが出来る。何よりはトラバース道にはブナの巨木がたくさん見られることだ。

猿木峠に着いたのは8時10分だった。ここを8時まで通過することが出来れば掛頭山に登ってから二川に下ろうと思っていたが、タイムオーバーで掛頭山は持ち越しだ!猿木峠で左折して八幡原に下ることにする。
巨ブナの多い稜線 猿木峠で左折

猿木峠からはスギ林の中を谷まで下っていく。植林地を抜け平坦な谷を西に進んでいくと八幡原の遊歩道(右の写真)に飛び出した。そこにはテープがあるだけで案内標識は無い。あまりお勧めできないルートということなんだろう。左に折れて湿原を抜けて高原の自然館に戻る。

帰りに長者原に抜ける道沿いにあるミニ湿原を覗いてみると、白い花がたくさん見られた。サギソウかと思ったが正体はアギナシだった。
スギ林の中を下る 遊歩道に出る

八幡高原は花の観察にはもってこいの場所だ。今は夏の花が中心だがヤマハギが咲き始めて近いうちに秋の花に入れ替わるだろう。果実の色付きはこれからといったところ。
サワヒヨドリ(キク科) 白花コバギボウシ(キジカクシ科) ビツチュウフウロ(フウロソウ科) カワラナデシコ(ナデシコ科) アキノタムラソウ(シソ科)
ノリウツギ(アジサイ科) カンボク(レンプクソウ科) カラコギカエデの翼果(ムクロジ科) ズミ(バラ科) イヌザンショウ(ミカン科)
クロモジ(クスノキ科) サワフタギ(ハイノキ科) フウリンウメモドキ(モチノキ科) オオカメノキ(レンプクソウ科) エゴノキ(エゴノキ科)