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山 名
那岐山(1255m) 岡山県津山市
登山日 2018年6月2日(土) 晴れ
津山市新桜橋付近より望む那岐連山
参加者 夫婦
コース 駐車地(9時25分)〜BCコース分岐(9:35)〜(10:15)5合目(10:20)〜林道横断(10:35)〜休憩5分〜8合目(11:10)〜稜線(11:25)〜那岐山(11:45)〜(12:00)三角点峰(12:25)〜(12:50)1071m峰(12:55)〜大神岩(13:05)〜林道横断(13:55)〜(14:15)駐車地 所要時間4時間50分
お弁当 三角点峰で食べる(那岐山山頂に比べて登山者が少なくスペースも有る)
駐車場 駐車場が満杯なので、第1駐車場と第3駐車場の間の路肩に停める(関係者に了解を得る)
トイレ 第2駐車場(手洗い水出ます) 登山口(簡易トイレ) 山頂三角点峰(きれいではありません)
まとめ 今年の4月に鳥取に引っ越した娘のところに遊びに行くついでに、寄り道をしてサラサドウダンが見頃であろう那岐山に登ってみることにした。以前イワウチワを見に行ったときには鳥取県側から登ったので今回はルートを変えて岡山県側からとした。

広島市内の自宅を午前5時過ぎに出て国道54号線を三次まで走る。早朝は交通量が少ないので地道を走っても高速を使うのと時間的にはそんなには変わらない。三次ICから中国自動車道に乗り、途中の大佐SAで30分ほど朝食休憩を取り、津山ICで降りて国道53号線を走り、「山の家」の案内に従って左折して山の家でトイレ休憩をして登山口に向かう。少し出遅れたので駐車場は満杯だ。地元の管理者?の方に誘導してもらって退避スペースに停めさせてもらいました。


隣に駐車したのは兵庫県ナンバーの車で、早朝6時半に出発し中国道美作ICで降りて来たそうだ。自分たちと同じようにサラサドウダン目当ての登山だろう。そそくさと支度をして舗装された林道を登っていく。道ばたにはウツギが咲き乱れ、どこからかホトトギスの鳴き声が聞こえてきて暫し、唱歌 「夏は来ぬ」 の世界に浸る。路上にはたくさんのエゴノキの花が落ちている。

第3駐車場の先で 「蛇淵の滝」 への道が分岐するが今回はパスする。ここからダート道を登っていくと間もなく大きな案内板、簡易トイレ、入山者カウンターの設置された登山口に着いた。
那岐山登山口を入った所

登山口からすぐにBCコースの分岐があり、予定どおり右のBコースに入る。Bコースの方が急そうなので登りに使った方が良いと考えたからだ。木橋を左岸に渡るとスギ林の中の高巻き道が続く。林床にはギンリョウソウサワギクフタリシズカが咲く。伐採地からは那岐山の山頂付近が見えているがどこが山頂だか?

下ってくる単独行の男性と出合った。関東地方のK市から来られた方で日本300名山に挑戦中とのことでした。
BCコース分岐では右のBコースへ スギ林の中の道

Aコースへの分岐のある5合目で小休止する。標識のそばには沢があり清涼感が伝わってくる。その沢の近くには可愛らしいミズタビラコの花が咲いていた。

黒滝への分岐を過ごすと間もなく林道を横断する。振り返ると1009m三角点峰の西斜面に林道が走っているのが良く判る。これから伐採が本格化するのか?林道を横断して10分で1070m台屈曲点を通過する。屈曲点付近は開けていて麓の町が良く見える。
Aコース分岐(5合目) 林道を横断する

Bコースの5合目からは絶えず日差しに晒されているようで、たまらずに、前述の屈曲点から少し先の支尾根*に乗ったところの木陰で小休止して水分補給をする。風が吹き抜けて心地よい。高度が上ってくるとタニウツギの花が多く見られるようになってきた。

8合目標識*の少し先で折り返して次の尾根に乗ったところからサラサドウダンが見られるようになってきた。タイミングはぴったしだ。この時期の那岐山は初めてなので迂闊なことは言えないが、どうも当たり年のよな気がしてならない。
鈴なりのサラサドウダン 主稜線手前のササ原

稜線にもサラサドウダンがたくさん咲いている。それにタニウツギの花も多い。もこもこした白いのはナナカマドで 「また秋に登ってきてね」 と言っているようだ。那岐山山頂は登山者が多くて写真を撮るのも順番待ちだった。山頂からの眺めに素晴らしいが、今日は気温が上り霞んでいるのが残念だ。

那岐山山頂から避難小屋まで下り登り返したところの三角点峰でお昼にする。その間にもCコースから登山者がひっきりなしに上がってくる。古いガイドブックには 「稜線には太陽電池使用の水洗トイレが建つ」 と紹介されているが今では…でした。やはり機能を低下させずに維持することが如何に難しいかがそこにも表れている。
那岐山山頂

下りはCコースに入る。こちら側のコースにはサラサドウダンが多く大神岩まで絶えることなく(少々オーバーか)咲いていた。お父さんが男の子たちをなだめながら親子連れが上ってくる。もうすこしだよ。頑張れ!

図根三角点の鎮座する1071m峰から左に振れて下っていくと大神岩がある。岩の上に立つと麓の奈義町が見渡せる。
広葉樹の尾根道を下る 大神岩

大神岩からは大きなジグザクの下りが続き気分的に長かった。暫く下っていくと 「檜皮の森林(ひわだのもり)」 があった。案内板には 「国宝や重要文化財などの歴史的建造物の屋根の補修に使われる檜皮を供給する森林に選ばれている」 との記述がある。この森を歩いているときにヒノキの香りがした。檜皮の森林を抜け林道を横断してなおも下っていくとBCコース分岐に戻った。

下山後は国道53号線を鳥取県智頭町に向けて走り無料の鳥取自動車道を利用して、娘の住む鳥取市に入った。津山−鳥取間が以外にも近いのにはびっくりした。当日は砂丘温泉で汗を流す。
林道を横断する

お目当てのサラサドウダン以外にも多くの花が見られた。今回は木本を掲載する。ニシキウツギは見逃してしまった。
ウツギ(アジサイ科) タニウツギ(スイカズラ科) コガクウツギ(アジサイ科) ヤブデマリ(レンプクソウ科) サラサドウダン(ツツジ科)
ナナカマド(バラ科) カマツカ(バラ科) アオハダ(モチノキ科) サワフタギ(ハイノキ科) コゴメウツギ(バラ科)